Web会議するなら?ZoomやSkype、Webex、Teamsを比較!
新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴う外出自粛要請に対応するため、Web会議システムの導入を考えている方もいるのではないでしょうか。今回はSkypeとZoomを時間制限や対応人数、機能、料金などで比較してみました。Web会議システムとして王道のSkypeと話題のZoomがどのように違うのか、確認してみましょう。
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Web会議するならどれがいい?人気のWeb会議システムを徹底比較!

新型コロナウイルスの感染防止のために、テレワークに切り替えることになった方も多いのではないでしょうか。
テレワークに役立つWeb会議システムはさまざまなものがありますが、そのなかでも特にZoomが注目を集めています。
Zoomは、ほかのWeb会議システムと比べて通信が安定しているとして多くのユーザーから支持を集めています。
Skypeは古くから利用されているWeb会議システムで、同時翻訳機能を搭載しているため、国際通話に強いという特徴があります。
Webex Meetingsは教育機関でのオンライン授業、医療機関でのオンライン診療に対応しており、Microsoft TeamsはWordやPowerPoint、Excelのようと連携してリアルタイムで共有、同時編集することができます。
今回は、新型コロナウイルスの感染拡大によってビジネスシーンからプライベートまで幅広く使われるようになったWeb会議システムの違いを解説します。
気軽なWeb会議ならZoomがおすすめ

Zoomの使い方
ZoomでWeb会議を開催するためには、参加者全員がアプリをダウンロードする必要があります。そして、Web会議の部屋を作り、その部屋のURLまたはミーティングIDを共有することで参加者を招待することができます。アカウント登録はFacebookアカウントやGoogleアカウントを代用することができます。
ZoomでWeb会議を開くまでのステップは以下のとおりです。
- Zoomのアプリをデバイスにダウンロードする
- アカウント登録をする
- Zoomにログインをする
- URLをコピーして参加者に共有するか、ミーティングIDを共有し、入室してもらう
Web会議でZoomを使うメリット
Zoomのメリット①:接続が安定している
Web会議システムとしては新参のZoomが人気を集めている理由の1つに、接続の安定性が挙げられます。
Zoomを使ってWeb会議をする場合、参加者は全員アプリをインストールする必要があります。アプリを通じてWeb会議をすることで、ブラウザでのWeb会議よりもネット環境の影響を受けにくく、接続の安定性が保たれているようです。
また、無料版において、3人以上の会議は40分までという時間制限が設けられているのも特徴の1つといえます。Web会議をするときには、多く通信データを利用します。会議をおこなう場合、「とりあえず1時間」で予定を入れる人も多いのではないでしょうか。
Zoomを無料で利用する場合、40分という制限があるため、不必要に時間を確保するのではなく短い時間で効率よく会議を推進しなければなりません。安定した通信だからこそ短い時間で会議を済ませることができるようになり、時間を有効活用することができます。
2020年5月16日現在、テレワーク推進の一環として無料プランでも時間制限を解放して提供しています。
Zoomのメリット②:Web会議をするための機能が多い
Zoomは無料版でもWeb会議に必要な機能が多く備わっています。
例えばホワイトボード機能では、1つの画面に参加者全員で図や絵を書き込みしながら話し合いをすることができます。
また、背景画像変更や画面共有、挙手機能があり、それらの機能を使うことでWeb会議を円滑におこなうことができます。
さらに、会議のスケジュールを管理したり、Zoom内のチャット機能でメッセージを送り、簡単に会議に招待、参加したりすることができます。
このようにWeb会議を開くうえで役立つ機能が多く備わっていることがZoomの特徴といえるでしょう。
Zoomのサービス概要
アカウント登録 |
参加者全員アカウント登録が必要 |
---|---|
対応端末 |
PC、スマホ、タブレット |
対応人数 |
<無料> |
機能 |
<無料> |
料金 |
無料あり |
無料で長めのWeb会議をしたいならSkypeがおすすめ

Skypeの使い方
かつてのSkypeは利用者全員がアカウント登録する必要がありましたが、今はURLを生成して共有するだけで利用することができます。これにより、通話を始めるまでの手間が格段に少なくなり、使いやすくなったといえるでしょう。
Skypeで通話を始めるまでの手順は以下の通りです。
- Skypeを開く
- 1クリックで通話リンクを生成する
- 通話リンクを参加者に共有する
- 通話リンクから参加する
Web会議でSkypeを使うメリット
Skypeのメリット①:リアルタイムで字幕を表示させることができる
Skypeを利用するメリットとして、リアルタイムで会話の内容を字幕表示させることができます。この機能により、海外の方とWeb会議をおこなうときにもスムーズに会話できるようになります。
現在、11カ国語の翻訳に対応しています。海外の方と仕事やプライベートで関わる機会が多い場合はSkypeがおすすめです。
Skypeのメリット②:長時間利用できる
Skypeは、時間制限なしで利用できるというメリットがあります。
Zoomは3人以上で会議をおこなう場合、40分という時間制限があります(2020年5月16日現在、時間制限を開放中)。そのため、40分以上になる会議をする場合は有料プランを申し込む必要があります。
しかし、Skypeは無料でも時間無制限でWeb会議をおこなうことができるため、長時間の会議に対応することができます。
重要な意思決定を伴う会議では、あらかじめ決めておいたスケジュール通りに会議を進行することができない場合もあるでしょう。そのような会議をWeb上でおこなう場合、Skypeを利用すると良いでしょう。
Skypeのサービス概要
アカウント登録 |
不要 |
---|---|
対応端末 |
PC、スマホ、タブレット |
対応人数 |
<無料> |
機能 |
<無料> |
料金 |
無料あり |
教育・医療で使うならWebex Meetingsがおすすめ

Webex Meetingsの使い方
Webex Meetingsは主催者のみアカウント登録し、参加者にミーティング情報を配布して参加を促します。参加者はアカウント登録せず、主催者のみアカウント登録をすれば利用することができるため、教育現場や医療現場で広く用いられています。
Webex MeetingsでWeb会議を始めるまでの流れは以下の通りです。
- 主催者がメールアドレスでアカウント登録する
- マイページにログインする
- ミーティングを開始する
- 参加者のメールアドレスにミーティング情報を送信する
- 参加者がミーティング情報を入力する
Web会議でWebex Meetingsを使うメリット
Webex Meetingsのメリット①:オンライン授業をおこなうことができる
Webex Meetingsは教育現場向けにオンライン授業に使えるツールとして提供しています。
クラスのスペースを作成してあらかじめ教材をアップロードしておくことで、予習を促すことができます。このように、あらかじめ予習できるような下準備を整えておくことで、授業を始めてすぐに議論を交わすことができます。
また、スペースに参加しているクラスメイトをさらに小さなグループに分けることもでき、グループごとにヒントを提供して生徒の能力を引き出すこともできます。
ほかにも、授業を録画してスペース内に共有したり、宿題のリマインダ通知機能を設定したり、教育現場ならではの機能を搭載しています。
Webex Meetingsのメリット②:オンライン診療を実現することができる
Webex Meetingsはオンライン授業だけでなく、オンライン診療に対応した機能も備えています。
新型コロナウイルスの感染が拡大して医療の現場はひっ迫しているうえ、感染者が病院を訪れたことによって院内感染が起こることを防ぐように最大限の配慮が求められています。
Webex Meetingsはオンライン診療に対応するため、「臨床医」「ケアチーム」「患者」「管理スタッフ」「IT管理者」の5つの立場から利用できるように構成されています。
Webex Meetingsのサービス概要
アカウント登録 |
主催者のみ必須 |
---|---|
対応端末 |
– |
対応人数 |
<無料> |
時間制限 |
<無料> |
機能 |
<無料> |
料金 |
<無料> |
Office製品をよく使うならMicrosoft Teamsがおすすめ

Microsoft Teamsの使い方
Microsoft Teamsは基本的にほかのOffice製品と連携して利用できるMicrosoft 365 Business Basicプラン、Microsoft 365 Business Srandardプランの一部として利用することができます。しかし2020年5月16日現在、新型コロナウイルス感染防止支援策としてMicrosoft Teamsの機能だけを無料で提供しています。
Microsoft Teamsを使い始めるまでの流れは以下の通りです。
- Teamsをデスクトップにダウンロードする
- アカウントにログインする
- チームを作成する
- 共同作業するプロジェクトメンバーを招待する
- 必要であれば、チーム内にチャネルを作る
- ビデオ通話のアイコンをクリックする
Web会議でMicrosoft Teamsを使うメリット
Microsoft Teamsのメリット①:Microsoft Officeアプリの資料を共有できる
Microsoft Teamsを利用する最も大きなメリットは、WordやExcel、PowerPointの資料を共有し、共同編集しながらWeb会議をおこなえることにあります。資料を共有しながら会議を進めることで、効率的にプロジェクトを推進することができます。
Office製品を頻繁に使ってチーム内で共有している場合、Microsoft Teamsを利用すると良いでしょう。
Microsoft Teamsのメリット②:パソコンにすでに搭載されている可能性がある
企業によっては、テレワークを始める前からMicrosoft Officeアプリで作成した資料を共有するためにMicrosoft Teamsを含んだプランに加入している可能性があります。
このような場合、追加でWeb会議システムの契約をしなくてもMicrosoft Teamsでテレワークをおこなうことができます。
Microsoft Teamsのサービス概要
アカウント登録 |
参加者全員が必要 |
---|---|
対応端末 |
PC、スマホ、タブレット |
対応人数 |
最大250人 |
時間制限 |
無制限 |
機能 |
カレンダー機能、議事録作成機能、画面共有機能、録画機能、チャット機能、ライブイベント機能など |
料金 |
<Microsoft Teams> |
用途に合ったWeb会議システムを選ぼう!
いかがでしたか。
テレワークの推進によってZoomが爆発的にシェアを伸ばしていますが、ZoomのほかにもSkype、Webex Meetings、Microsoft Teamsなど、人気のWeb会議システムはいくつもあります。Web会議にどのツールを利用しようか迷っている場合、今回紹介した4つのシステムを一通り試しに使ってみても良いかもしれません。
また、サービスを比較する際は、いくつかの注目すべきポイントがあります。Web会議システム選び方ガイドでは、操作性やサポート体制、セキュリティなど、システムを選ぶポイントを8つにまとめて紹介しています。Web会議システムを比較する際に、ぜひ参考にしてみてください。
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