セールスフォースとは?使い方や料金、評判などを紹介!

営業活動をサポートしてくれるツールはたくさんありますが、そのなかでも特にシェア率が高いのが「セールスフォース(Salesforce)」です。多彩な機能で幅広いビジネスシーンに対応できるセールスフォースは、さまざまな業種・職種で活用されています。今回は、セールスフォースの基礎知識や特徴、目的別の使い方、気になる料金や口コミについて紹介します。

更新日:2021.8.18

セールスフォースとは

SalesforceのHP
HPより

セールスフォース(Salesforce)とは、顧客一人ひとりの情報を一元管理できるCRMプラットフォームのことです。1999年の創業以来、より良い世界をつくることをモットーに、常に最先端の技術を駆使した製品とサービスを提供しています。ここでは、そんなセールスフォースについて詳しくご紹介します。

世界No.1のCRM

創業当初はほんの小さな会社だったセールスフォースは、今では世界15万社を超える顧客を抱えています。CRMアプリケーション分野をはじめ、セールスアプリケーション分野やカスタマーサービスアプリケーション分野、マーケティングアプリケーション分野のそれぞれにおいて、堂々の世界シェアNo.1を実現しています。

中小企業だけでなく、米Fortune誌が選ぶ米国大手企業のリスト「FORTUNE100」のうち、99社がセールスフォースを採用している実績があり、世界を代表する大手企業からも評価されています。

CRMを軸としたSFA、マーケティング支援のクラウドサービス

セールスフォースは「Customer360」と呼ばれる統合CRMプラットフォームに、多種多様な製品群を集約しています。営業支援に役立つ「Sales Cloud」をはじめ、カスタマーサービスに特化した「Service Cloud」、マーケティングをサポートする「Marketing Cloud」、Eコマースをバックアップする「Commerce Cloud」などがひとつのプラットフォームに統合されているため、ユーザーは目的やニーズに合わせて必要なツールを選択できます。

なかでも「Sales Cloud」は、CRMを主軸にしたSFAシステムとして高い需要を誇っており、生産性の向上や営業力の育成など、幅広い目的に活用されています。

もちろん、プラットフォームにあるシステムは相互連携が可能で、それぞれの部門が異なるシステムを利用していても、情報をすばやく共有することができます。横のつながりを強化することで、あらゆる角度から顧客のニーズを分析し、企業との結びつきを深めていきます。

セールスフォースの主な特徴

Salesforceのサービスと解決できる課題
©Alexander Supertramp – shutterstock

セールスフォースは、さまざまな情報をデジタルで一元管理できることが特徴です。汎用性の高いシステムなので、自社の営業プロセスを変える必要はなく、現在のスタイルを維持したままシステムの導入と活用を実現できるでしょう。
ここでは、顧客管理、案件管理、営業活動の効率化、見込み顧客へのアプローチという4つの機能について、その特徴を詳しく解説いたします。

顧客管理

顧客の情報や営業とのやり取り履歴、キャンペーン履歴、取引の概要など、日々の営業活動から生まれる顧客情報を一元管理できる機能です。営業活動にまつわる情報が1カ所にまとまっているので、必要な情報をいつでもすぐに確認できます。

顧客情報はセールスフォースを利用している社内の人間すべてが共有できるほか、セールスフォースのSNSや、メンバー同士でリアルタイムにデータを送受信できる「Chatter」の利用により、分析情報や重要な文書も安全にやり取りすることが可能です。

スマホやタブレットにあらかじめセールスフォースのモバイルアプリケーションを入れておけば、社外からでも進行中の案件の情報にアクセスできるので、外出先や出張先、テレワーク中でも顧客情報を手軽に管理・活用できます。

案件管理

現在の案件はもちろん、過去の案件の情報も一元管理できる機能です。案件ごとに、取引額や競合相手、どのフェーズにいるかなどをデータとして蓄積できるので、すべての案件の進捗状況をグラフや表で把握できます。

有形商材の取引案件の場合、数量や標準価格、見積価格、商品コードなども管理することが可能で、売上金や数量のリストをもとに、支払期日や引き渡し期日を決めることができます。

セールスフォースのChatterフィードをフォローしておけば、案件情報に何らかの更新があった際、リアルタイムに情報を受け取れるので、状況に応じて迅速に対応できるところも魅力です。

営業活動の効率化

セールスフォースは、新たに作成したデータや更新されたデータがリアルタイムに反映される仕組みになっています。システムごとに同じ情報を繰り返し入力する手間が省けるため、業務効率を大幅にアップできます。

また、見積もりを作成するときも、関連する顧客情報を自動入力する機能がついているので、顧客の求めに応じてスピーディに見積もりを提示することができます。

承認済みのテンプレートでPDFを作成すれば、いちいちメールソフトを立ち上げなくても、セールスフォースから顧客へダイレクトにファイルを送信することも可能です。いずれの作業も簡単なクリック操作でおこなえるため、初めてCRMシステムを利用する人でも営業の効率化に役立てられるでしょう。

見込み顧客へのアプローチ

セールスフォースには、見込み顧客の連絡先情報や、リードソースになったキャンペーンの内容などの情報をデータベース化して管理できる「見込み客管理」の機能が搭載されています。

データベース化された情報をもとに見込み顧客を自動評価し、その結果に応じて担当部署に割り振る仕組みを確立することで、見込み顧客へ最適なアプローチをおこなえるようになります。

見込み客に対しておこなったアプローチやキャンペーンは、チャネルの種類にかかわらず、すべてトラッキングできるので、適切なマーケティングがおこなわれているか、はっきりとした成果が上がっているかを確認できます。

セールスフォースの使い方

セールスフォースは営業はもちろん、マーケティングや顧客管理・サポートでも効果を発揮します。煩雑な作業を簡略化すれば、作業効率もあがり、本来の業務に専念できるでしょう。

ここではセールスフォースの具体的な使い方について、営業、マーケティング、顧客管理・サポートそれぞれにわけてご紹介します。

営業活動でセールスフォースを使う

セールスフォースを利用すれば、新規顧客の獲得から、既存顧客の囲い込みまで、あらゆる営業活動を効率化できます。営業前に顧客の属性や情報をチェックしておけば、一人ひとりに合ったアプローチをおこなえるため、見込み顧客の獲得率がアップします。

営業で得られた情報や成果は、テキストだけでなくグラフなどで可視化されるため、遅延が発生しているタスクはないか、アプローチに問題のある案件はないか、瞬時にチェック可能です。

また、承認プロセスを自動化する機能も搭載されており、値引きの承認から経費の報告まで、煩雑な作業をオンライン上で完結させることが可能です。

マーケティングでセールスフォースを使う

セールスフォースの営業支援システム「Sales Cloud」には、標準で強力なマーケティングツールセットが組み込まれています。ターゲットの条件などをあらかじめ設定しておけば、ツールが優良な見込み客(リード)に関する情報の収集や、ターゲットを限定したメールキャンペーンの実施などを自動でおこなってくれます。
マーケティングの段階で的確なリード選別がおこなわれていれば、営業から成約に至るまでのスピードも飛躍的にアップさせることができます。

また、分析機能を活用すれば、キャンペーンの対象となった見込み顧客がどの段階で行き詰まっているのか、客観的に分析することができます。分析結果をもとに、キャンペーンやアプローチの内容をブラッシュアップすれば、成約率の向上につながります。

顧客管理・サポートでセールスフォースを使う

リピーターを増やすためには、顧客一人ひとりに対し、適切な対応やサポートをおこなう必要があります。
セールスフォースの顧客管理システムを利用すれば、最新の顧客情報を手軽に確認できるので、顧客の属性や取引履歴に合った対応をおこなえます。

顧客から問い合わせやクレームが入った場合も、顧客情報を閲覧しながら応対すれば、迅速かつ適切なアドバイスを提供しやすくなります。個々に合ったサポートは顧客満足度の向上につながり、リピーターの増加率にも大きな影響を与えるでしょう。

また、既存顧客の取引履歴をもとに適切なタイミングでフォローや提案を行えば、現在の関係をより強固なものにしたり、やや離れ気味だった顧客を呼び戻したりすることも可能です。

セールスフォースの料金

セールスフォースの利用料金は、使用するシステムの種類や数によって異なります。また、セールスフォースは、必要に応じてサポートを付帯したり、各種アドオンを追加して機能を強化したりすることもできます。

ここでは、企業からのニーズが高いSales Cloudのプランと利用料金、および代表的なアドオンとその利用料金についてまとめました。

Sales Cloudの料金

企業からのニーズが高いSales Cloudのプランとその利用料金は次のとおりです。

プラン 月額料金(年間契約)
Essential 3,000円/ユーザー
Professional 9,000円/ユーザー
Enterprise 18,000円/ユーザー
Unlimited 36,000円/ユーザー

最もリーズナブルなのはユーザー数10名まで、1ユーザーにつき月額3,000円で始められるEssentialプランです。少ないコストでCRMを導入できるところが特徴ですが、ほかのプランに比べると機能に制限があり、たとえばリードの登録や個人取引先の情報管理、売上予測などの機能は利用できません。

自社に合わせてカスタマイズしたい場合や、顧客情報と営業情報の管理を充実させたい場合は、一通りの機能が備わってカスタム性も高いEnterpriseプランを利用するのがおすすめです。

いずれのプランも無料トライアルを利用できますので、本契約前に試用して、自社に合っているかどうか確かめるとよいでしょう。

サポートとアドオンの料金

セールスフォースでは、テクニカルサポートや活用ガイド、コミュニティなどのサポートはすべてのプランに付属しています。しかし、開発者サポートや、セールスフォースのエキスパートによる課題解決の支援(サクセスマネージャ)などのサービスは、Premier以上のサポートプランでなければ利用できません。

サポートプランの利用料金は非公開ですので、適切なサポートを受けたい場合は、ベンダーにサポートの内容や料金について問い合わせておきましょう。

一方、任意で追加できるアドオンも非常に種類が豊富で、利用料金もアドオンごとに異なります。

以下では、代表的なアドオンとその利用料金を一覧にまとめました。

アドオン 月額料金(年間契約) 概要
Pardot 15万円~ ユーザーのビジネスに最適なマーケティング自動化エディションを活用
SalesCloudEinstein AIによる業務のスマート化 6,000円/ユーザー
パートナーコミュニティ 独自の情報プラットフォームの構築 3,000円/月または1,200円/ログイン

なお、アドオンを追加できるかどうかはシステムのプランによって異なるので、事前にベンダーと相談して導入を検討しましょう。

セールスフォースの評判・口コミは?事例から紹介

セールスフォースを導入することで、多くの企業が業務の改善や効率化を実現しています。ここでは、セールスフォースによって顧客との関係を強化できたシオノギヘルスケア社、より手厚いサポートを実現した代々木アニメーション学院、営業の業務効率を大幅に改善したMipox社の事例をご紹介します。

セールスフォースの導入で「つながるためのEC」を実現

シオノギヘルスケア
HPより

一般用医薬品や医薬部外品の開発・製造・販売を担うシオノギヘルスケア社では、これまで卸店や小売店を通じた製品の販売や、電話を介した通信販売が主流でした。そのため、エンドユーザーとの直接的な関わりが薄く、顧客との関係を強化することが課題となっていました。

もともとSales Cloudを導入していた同社は、システムとの親和性が高く、かつ常に最新のテクノロジーを提供してくれるセールスフォースの「Commerce Cloud」と「Marketing Cloud」を新たに導入しました。

顧客の購買や閲覧状況に沿った商品やコンテンツをおすすめする機能を実装するなど、「売るためのEC」から「つながるためのEC」を実現しています。

参考:シオノギヘルスケア|セールスフォース・ドットコム

生徒の情報を一元管理し、より手厚いサポートの提供を実現

代々木アニメーション学院
HPより

アニメやエンタメ業界に数多くの優秀な人材を輩出してきた代々木アニメーション学院。
昨今では「ジャパニメーション」の人気にともない、入学希望者が多様化しているため、従来の教育やサービス提供の在り方を改変する必要性に迫られていました。
そこでセールスフォースを導入し、入学希望者や生徒から得た情報をもとに、社会のニーズに適応した教育システムの構築を目指すようになりました。

また、入学希望者とのやり取りをセールスフォースで見える化し、生徒はどんな作品が好きで、どのような夢を持っているのか、学校生活に心配事はないかなど、そしてスタッフがどんな対応をしたのかなどを瞬時にわかるようにしました。
スタッフ間で情報を共有することで、現在の状況を正しく把握し、これまで以上に手厚いサポートをおこなえる仕組みを構築することに成功しています。

参考:代々木アニメーション|セールスフォース・ドットコム

セールスフォース導入で商談数と成約数が約3倍増

Mipox
HPより

Mipox社は100年近い歴史を持つ老舗メーカーですが、「お客様から呼ばれて初めて訪問する」という受け身の営業姿勢を長年続けてきたことが仇となり、2009年には営業利益マイナス13億円との大赤字になってしまいました。
社内には経験豊富なベテラン社員がそろい、優れた製品や技術もありましたが、情報共有の術がなかったため、スタッフによって営業活動の力量に差が出るという問題も抱えていました。

そこで同社はセールスフォースを利用し、部門を問わずすべてのデータをSales Cloudに入力することを徹底し、営業活動の完全可視化を実現したのです。

その結果、半日かかっていた営業会議や、週報と月報の作成が不要になり、業務効率が大幅にアップしました。また、長期間コンタクトを取っていない顧客がいると担当者にアラートが行くなどの体制を整備することで、受け身の営業から積極的な営業へと移行した結果、商談数と成約数をともに3倍以上に伸ばすことに成功しています。

参考:Mipox – 導入事例|セールスフォース・ドットコム

セールスフォースを業務に活かそう

CRMシェアNo.1の実績を誇るセールスフォースは、ユーザーのニーズや目的に応じてさまざまなツールを利用できるオールマイティなCRMプラットフォームです。

CRMを主軸として営業支援システム(SFA)をはじめ、マーケティングやサポートなど幅広いビジネスシーンに活用できます。プランも豊富にラインナップされているので、自社に合ったシステムを導入できるところも大きなメリットです。

ただ、国内外にはセールスフォース以外の営業支援ツールもたくさんあり、それぞれ特徴が異なります。セールスフォースだけでなく、ほかのシステムもいろいろと比較検討し、自社に合ったサービスを選びましょう。

また、「システムの選び方がわからない!」という方は、SFA・営業支援システム選び方ガイドを参考にしてみてください。8つの選定軸をもとに、自社に合うサービスの選び方をご紹介します。

こちらから無料でダウンロードいただけます。

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