ERPとBIツールの関係とは?併用することのメリットやBIツールの機能を知ろう

ERPやBIツールを活用することで企業全体の情報を可視化できるようになり、経営戦略を立てる際にも役立てることができます。
一方で、ERPとBIツールの違いがわからない方やそれぞれ活用方法がわからないという方も多いのではないでしょうか?
今回は、ERPとBIツールの活用方法やBIツールの代表的な機能、それぞれのシステムを利用することでどのような効果が得られるのかを紹介していきます。

ERPとは?

ERP(Enterprise Resource Planning)とは、基幹業務システムのことを指します。企業内のヒト・モノ・カネ・情報といった経営資源の動きをリアルタイムで一元管理し、可視化します。
ERPで蓄積されたデータは分析をおこなうことで業務効率や経営効率の向上に役立てることができます。

BIとは?

BI(Business Inteligence)とは、企業で蓄積されているデータを分析し加工することで、経営に関する意思決定にデータを役立てることをいいます。
そして、このBIを実現するシステムの総称がBIツールです。BIツールを活用することで、専門的な知識を必要とする分析も自社でおこなうことが可能になり、迅速で精度の高い経営戦略の策定に役立ちます。

ERPとBIの役割の違い

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上述したように、ERPはデータを集めて一元管理するためのシステムであり、BIツールはデータを分析して視覚化するためのシステムです。そのため、2つはシステムの役割の面で異なります。
また、ERPとBIツールは対立する関係ではなく、併用することで企業の経営効率化に最大限に役立てることができます。

ERPとBIツールを併用するメリット

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ERPとBIツールは単独で利用するよりも併用したほうが効果的であると上述しましたが、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、ERPとBIツールを併用する3つのメリットを紹介していきます。

専門的なデータ分析が容易にできるようになる

企業が綿密な経営戦略を策定するためには、データマイニングや経済学など専門知識に基づいた情報の収集やデータ分析をおこなうことが有効です。しかしながら、自社内で分析に関する専門的な知識を持った社員がいない場合もあるでしょう。
そんな場合でも、ERPとBIツールを併用することで高度な分析結果を簡単に入手することができます。

スピーディーな経営判断が可能になる

ERPでは常に企業の最新情報が更新され、BIツールによって専門的なデータ分析が迅速におこなわれます。また、BIツールによって分析されたデータは視覚的にわかりやすい情報を出力してくれます。
そのため、ERPとBIツールを併用すると経営陣はスピーディーな意思決定が必要な際に大いに役立てることができます。

業務効率化が期待できる

ERPとBIツールを組み合わせれば、データ収集や分析を自動化することができるようになります。
従来はデータの収集や分析にはマンパワーを使っていたため、そういった工数を削減することができ、大幅な業務の効率化が期待できます。

BIツールの代表的な機能

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ここまで、BIとは何かやERPとの関係性についてせつめいしてきましたが、BIツールでは具体的にどういったことができるのでしょうか?最後に、BIツールが備える代表的な機能を5つ紹介します。参考にしてみてください。

ダッシュボード

ダッシュボードとは、必要なデータだけを抽出して確認できるサマリ画面のことです。サマリ画面は必要に応じてカスタマイズも可能です。なかには、アラート機能を備えたBIツールもあり、危機管理にも役立ちます。

プランニング

プランニング機能とは、データをもとに予算のシミュレーションをおこなうことができるための機能です。主に経営陣やマネージャーが予算計画を立てる際に活用されます。

OLAP分析

OLAP(Online Analytical Processing)分析では、蓄積したデータから特定の条件にあった数値を抽出し、数値変動の要因を突き止めることができます。
OLAP分析では主に「ドリルダウン・ドリルアップ」「ドリルスルー」「ダイジング」「スライシング」といった4つの処理を実行することができます。

ドリルダウン・ドリルアップ

ドリルダウンは、集計のデータの階層を1つずつ掘り下げる操作です。例えば、数十年の長期スパンの数値変動から特定の年や月といった階層に段階的に掘り下げて分析をおこないます。反対に、月別から年別の数値変動を見ることをドリルアップといいます。

ドリルスルー

特定のデータを明細表示させる操作です。例えば、A店舗の8月の売上をさらに商品ごとや日付ごとにデータ抽出することができます。切り出したデータは元データを関連付けて管理することができます。

ダイシング

ダイジングとは、元々あるグラフや表の片軸を変える操作のことです。例えば、縦軸に期間をとり、横軸を売上推移から経費推移へスイッチして比較することができます。

スライシング

スライシングとは、2つの項目を指定して切り出す操作のことで複数の表を切り出すことができます。例えば、商品Xの売上について、店舗別の売上を縦軸にとり、各月の売上を横軸に取り出して表にすることができます。

データマイニング

クロス分析、相関分析、回帰分析といった専門的な統計学や人工知能を用いて分析をおこなうことです。今までに気付けなかった関係性や傾向を文字どおり掘り起こして視覚化することができます。

レポート作成

BIツールにはレポート作成機能が備わっています。さまざまな種類のレポート作成が可能ですが、ここでは備わっていると便利な「定型レポート機能」と「アドホックレポート機能」の2つを紹介していきます。

定型レポート機能

同一フォーマットのレポートを自動で作成する機能のことを指します。定例報告書など、報告数値があらかじめ決まっているレポートを作成する際に役立ちます。また、レポートの作成には各部署の情報を統合する必要があります。BIツールでは、各部署のデータ入力のフォーマットが異なっていても自動で統合してくれるので、効率よくデータをまとめることができます。

アドホックレポート機能

特定の時期や商品、地域のように条件設定し、条件に見合った数値のみを抽出してレポート化してくれる機能です。フェアやキャンペーンのような大型イベントの結果を分析したり、特定の地域における地域性を分析したりする際に活用します。

ERPとBIツールをうまく活用して生産性を向上させよう!

ERPとBIツールをうまく併用することができれば、企業全体の生産性が大きく向上し、迅速で綿密な経営戦略を立てることができるようになります。
業務効率化の一環でERPの導入を検討している企業は多いと思いますが、同時にBIツールを併用することも考えてみても良いかもしれません。
また、ERPの機能としてBIを備えているものもあるのでシステム選択の際の参考にしてみてください。

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