離職を防止するためのできる4つの対策|6つの離職理由をヒントに考える

企業にとって、コストをかけて採用や育成してきた社員の離職は大きなダメージです。また、人員が不足すれば通常業務をこなすことが困難になり、経営に悪影響を与える恐れもあります。
社員の離職を防止するためには、同僚や上司、そして人事の立場から適切なサポートを与え、現状を改善することが重要です。効果的な対策をして社員の定着を図っていきましょう。

考えられる6つの離職理由

離職を防止するためのできる4つの対策|6つの離職理由をヒントに考える
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社員が離職する理由は人によってさまざまであり、まったく予想していなかった人が退職することも少なくありません。ここでは考えられる離職理由を6つに分けて紹介します。

結婚や親の介護など個人的な理由

特に女性の場合、結婚や親の介護など個人的な理由で離職する人は一定数いるものです。近年では、共働きが一般的になってきているとはいえ、専業主婦を希望する人や、結婚のために配偶者が住む土地へ転居するという人もいるでしょう。合わせて、出産を期に退職し、子育てに集中するという人もいます。
また、家族に介護が必要となり仕事との両立が難しくなることも十分にあり得ます。

労働時間に不満があった

残業が多すぎるなど、労働時間に不満があり離職する人もいます。現在の仕事を続けることで心身に支障をきたす可能性があるのであれば、もっと労働時間が短い企業に移ることを検討しても無理はないでしょう。
また、健康を害するとまではいかなくても、プライベートをもっと充実させたい人にとっては、労働時間が長すぎることは不満になります。

給与・福利厚生が思っていたよりよくなかった

求人情報では高収入や福利厚生の充実をうたっていたのに、いざ入社してみると、それほど良くなかったとしたら・・・。このような場合にも、離職の懸念が発生します。
また、近年は人材確保のため福利厚生を強化している企業が少なくありません。相対的に自社の待遇が良くないと感じれば、十分に離職の理由になり得ます。

上司や同僚との人間関係がうまくいかなかった

もし仮に職場の仕事内容が大変だったとしても、上司や同僚との人間関係さえ良好であれば頑張れるという人も多いでしょう。しかしその反面、パワハラに近い発言をする上司がいたり、周囲となかなか馴染めず孤立してしまったりするような職場では、モチベーションも下がっていってしまいます。
ある程度規模の大きな企業であれば人事異動によって解決をはかることも可能ですが、小規模な企業の場合では離職を選択せざるを得ないかもしれません。

業務にやりがいを感じられなかった

業務は一生懸命やったが、正当に評価されなかったり、評価基準が不明確だったりすると日々仕事への不満は募り、やりかいも感じられなくなってくるでしょう。そうなってしまうと環境を変えるため、離職を決断することも大いに考えられます。

社風が合わなかった

「体育会系の雰囲気に馴染めない・・・」、「毎回上司の確認をとらないと業務を進めることが認められずやりづらい・・・」など、社風が原因で離職を考える人もいます。社風は入社前に知ることが難しく、新入社員が入社してからギャップを感じやすい部分でもあります。
また、長年勤続している社員にとっては、その社風は当たり前のものであるため、社歴が浅い社員が不満を持っていても気付きにくいということが少なくありません。

「辞めたい・・・」のサインを見逃さないように

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離職者はある日突然辞めたくなるわけではありません。一つひとつの不満は些細なことであったとしても、それが積み重なることで最終的に離職を決意するに至ります。
本気で離職を検討している人はこっそりと転職活動を進めるなどしており、表立って離職を申し出る頃には引き止めが困難な状況であることが多いです。したがって、社員の離職を防止するためには、本人が離職を決める前に対策する必要があります。

例えば、同僚や部下が元気がない、積極性がない、ミスが増えるなどといった様子が見られれば注意した方が良いでしょう。日々不満を抱えており、それが行動に現れている可能性があります。
離職を防止するためには、このようなサインに敏感に気付き、フォローすることが大切です。

離職防止のためにできる4つの対策

離職を防止するためのできる4つの対策|6つの離職理由をヒントに考える
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社員の離職防止のために、会社側はどうすればよいのでしょうか。
ここでは、離職防止のための対策を紹介します。

マネジメント層への定期的な指導

特に若年層の離職防止対策として、社員のモチベーションを保つためにマネジメント層へ人事側から指導することが有効です。
部下との適切なコミュニケーションがとれるようになることで、本人は上司から期待されていると感じることができ、前向きに業務に取り組めるようになるでしょう。

福利厚生を充実

福利厚生を充実させるのは、離職防止対策として有効な手段です。たとえ社員が転職を検討していたとしても、他社の福利厚生が自社より大きく劣るとなれば転職を思い留まる人も少なくないでしょう。
多くの社員がいつかは直面する育児や介護のサポート、健康を維持するための健康診断の補助、休暇を満喫するために役立てられるレジャー施設の利用補助など、多種多様な福利厚生が考えられます。社員のニーズに合った福利厚生を準備することで社員の生活の充実に貢献し、離職防止につながることに期待ができます。

有給休暇取得の促進

有給休暇は法律によって社員に与えられた権利ですが、仕事が忙しくて有給を消化できず溜まっていく一方という社会人も多いのではないでしょうか。
有給休暇はもともと労働者の心身のリフレッシュを目的とした制度であり、これを活用することで仕事に対しての意欲が増すことが期待できます。社員が自由に有給休暇を取得することができる環境であれば、離職を検討する社員は減少するかもしれません。

社員満足度を上げるためのツールを導入

自社の離職防止のために、ツールを導入するのも1つの方法です。ツールを活用することで、社員の悩みや不満を早い段階で把握することができたり、組織の改善や福利厚生の充実を推し進めたりすることができるでしょう。

離職防止対策に活用できるツール

社員満足度を上げて離職を防止するために、ツールの活用が有効です。
ここでは、離職防止対策に活用できるツールを紹介します。

タレントマネジメントシステム

タレントマネジメントシステムとは、社員のスキルや資質を人事管理に組み込んで一元管理することができるシステムのことを指します。
タレントマネジメントシステムを利用することでデータに基づき、社員それぞれの適性に合わせた業務に配置したり、適切な研修をおこなったりすることで社員の能力を最大限に発揮させることができます。また、評価指標の可視化にも役立てることができ、社員に対して公平に評価することができるようになります。

モチベーション管理システム

モチベーション管理システムとは、社員の仕事へのモチベーションを把握し、適切なフォローおこなえるようにするためのシステムです。
モチベーション管理システムを活用することで、社員の心境の変化などに敏感に察知することができ、早めに対処することで社員の離職防止にもつながります。

給与前払いシステム

多くの企業では、給与の支給日は月に1回と固定されています。しかし、給与前払いシステムを利用すれば、社員は自分が働いた分の給与を支給日より前に受け取ることができます。
新入社員の場合、勤務開始してから給与を支給されるまで1カ月~2カ月かかってしまうため、それまでの期間の生活費に困る人は少なくありません。ほかにも冠婚葬祭や急な入院など、まとまった金額が急遽必要になることもあります。
給与前払いシステムを利用することでそのような社員のニーズに応えられることができ、従業員の定着率の向上にも期待ができます。

ピアボーナスサービス

ピアボーナスとは、社員同士が日々の行動に対して報酬を与え合う仕組みのことを指します。報酬は金銭に限らず、感謝の気持ちやメッセージなどもあります。それらの行為をWeb上でおこなえるようにしたものがピアボーナスサービスです。
ピアボーナスの仕組みを取り入れることで、社員にとっては自分の仕事が会社や同僚の役に立っていることが実感でき、モチベーションアップにつながります。
また、お互いを認め合うことで組織内に信頼関係が生まれ、強固な組織を形成することができます。

社員の不満を把握し、改善していくことが大事

社員の小さな不満は蓄積されることで離職につながります。人事部門に求められるのは、社員がどのような不満を持っているのかを把握し、改善に向けて取り組むことでしょう。社員が働きやすい環境を作ることで離職防止が期待できます。
その1つの方法としてツールの導入を検討してみるのはいかがでしょうか。

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