Web給与明細システム比較16選!おすすめと選び方も合わせて紹介
ペーパーレス化を促進し業務効率を向上させるため、近年さまざまな分野で紙の書類からWebへの移行が進んでいます。給与明細も例外ではありません。
今回は、Web給与明細システムの基本的な情報から、16社のおすすめのWeb給与明細システムの比較や選定のポイントまでご紹介。ぜひ、比較を通じて自社に合ったWeb給与明細システムを見つけてください。
Web給与明細システムとは?

Web給与明細システムは、社員がPCやスマートフォンなどを利用してWeb上で給与明細を確認できるシステムです。Web給与明細システムを利用することで、さまざまなメリットがあります。
Web給与明細システムとは
Web給与明細システムとは、従来紙で配布されていた給与明細をWeb配信に置き換えるものです。社員は一人ひとり異なるIDとパスワードを支給され、専用のWebサイトにログインすることで給与明細を閲覧できます。システムによっては給与明細のPDFファイルを添付したメールを社員個人のメールアドレスへ送信できるものもあります。
Web給与明細システムのメリット
Web給与明細システムは、給与明細を作成する人事部門とそれを受け取る社員との双方にとってメリットがあります。
人事部門にとって一番のメリットは、毎月の給与明細発行にかかる時間と費用を削減できるという点です。社員全員分の給与明細を印刷し封筒に入れて配布するのはかなりの手間がかかり、また紙代や印刷代も少なからず発生します。Web給与明細システムを利用すれば給与明細データをシステムにアップロードするだけで作業が完結し、印刷や封筒詰めは不要となります。
給与明細を受け取る社員にとっては、時間や場所にかかわらずリアルタイムで必要に応じて給与明細を確認できるのが大きなメリットです。
また、Web上で管理するため、明細の紛失の心配がないのも特徴です。大事な個人情報の流出リスクを減らすことができます。
おすすめのWeb給与明細システム16選
Web給与明細は多くの企業からさまざまなものが提供されており、それぞれ機能や料金などが異なります。ここでは、16種類のWeb給与明細システムを紹介します。
オフィスステーションWeb給与明細

- 給与明細のテンプレートを自社独自フォーマットにカスタマイズができる
- CSV出力可能な給与ソフトであれば連動できる
- オンライン面談ツールを活用したサポート体制が整っており、平日10時~18時まで待ち時間なくサポートを受けられる
初期費用 | 月額費用 | システム形態 | 無料トライアル |
---|---|---|---|
0円 |
50円/1人 |
クラウド |
30日間 |
i-Compass

- 自社ですでに使っている給与システムデータをそのまま移行できる
- マルチキャリア対応のため携帯電話の機種に関わらず、携帯電話から利用可能
- 給与明細の配信に加え、個人別の評価を配信したり社内連絡を掲載するなど、柔軟な使い方ができる
初期費用 | 月額費用 | システム形態 | 無料トライアル |
---|---|---|---|
49,800円 |
30円/1人 |
クラウド |
- |
e-navi給与明細

- 専用サイトは、スマートフォンやパソコンなどそれぞれの端末に最適なデザインになっている
- オプションで賞与明細や源泉徴収票も発行できる
- 電話サポートでは、自動音声受付ではなく初めからオペレーターが電話応答するのでストレスフリー
初期費用 | 月額費用 | システム形態 | 無料トライアル |
---|---|---|---|
50,000円 |
30円~/1人 |
クラウド |
○ |
WEB給®

- 給与計算ソフトから出力されるCSVファイルをアップロードするだけで簡単に給与明細を発行できる
- スタッフ登録時には個人のメールアドレスへログインURL、個人別ID、パスワードなどを自動配信してくれる
- 源泉徴収票のマイナンバー表示にも対応している
初期費用 | 月額費用 | システム形態 | 無料トライアル |
---|---|---|---|
問い合わせ |
問い合わせ |
クラウド |
1カ月 |
Web給与明細システム

- 人事担当者や社員の利用実態を良く知る人事・給与コンサルのアクティブアンドカンパニー社が開発したシステム
- 導入はシステム連携が出来次第、その翌月から可能
- SSL通信を利用しているため、セキュリティも万全
初期費用 | 月額費用 | システム形態 | 無料トライアル |
---|---|---|---|
問い合わせ |
180円/1人 |
クラウド |
- |
IEYASU給与明細

- ベンチャー企業で必要な機能を精査しておりシンプルで使いやすいWeb給与明細システム
- 5つの料金プランがあり、完全無料で利用できるフリープランもある
- サポートが必要な場合は別途有償で申し込みが必要
初期費用 | 月額費用 | システム形態 | 無料トライアル |
---|---|---|---|
0円~ |
0円~ |
クラウド |
- |
スマ給

- 初期費用、月額費用ともに無料で、利用人数、期間の制限もない
- システム内の画面では、機能がすべてアイコンでも表示されているため見やすく使いやすい
- 別途有償でメールサポートや初期設定サポートが受けられる
初期費用 | 月額費用 | システム形態 | 無料トライアル |
---|---|---|---|
0円 |
0円 |
クラウド |
- |
奉公給与明細電子化クラウド

- 社員のは給与明細の受け取りをWeb照会またはメール配信のいずれかから選択できる
- シ過去3年分のデータを確認できるため、書類の再発行が必要なく紛失のおそれもなくなる
- サポート体制はリモートサポート、Web、電話、FAXなど充実しており、安心して利用できる
初期費用 | 月額費用 | システム形態 | 無料トライアル |
---|---|---|---|
0円 |
年額18,000円 |
クラウド |
- |
モバイル給与明細配信サービス

- 日立システムズ社が提供しており、233社345,000人以上の利用実績がある
- 給与明細のほか、源泉徴収票や給与明細などさまざまな書類の配信が可能
- ユーザーは過去2年の給与明細の閲覧ができる
初期費用 | 月額費用 | システム形態 | 無料トライアル |
---|---|---|---|
問い合わせ |
30円/1人 |
クラウド |
- |
ポケット給与

- システムの画面は直感的に操作できる設計のため、社員への操作方法のレクチャーも不要
- 給与、賞与、源泉徴収票などの標準テンプレートは複数用意されているが、オリジナルの帳票を作成することもできる
- 過去2年分の帳票を確認することができ、PDFデータでPCにダウンロードしたり、印刷したりすることもできる
初期費用 | 月額費用 | システム形態 | 無料トライアル |
---|---|---|---|
問い合わせ |
問い合わせ |
クラウド |
- |
やよいの給与明細オンライン

- モノクロやカラーなど複数のテンプレートが用意されており、きれいで見やすい明細書を発行できる
- 料金プランは2つあり、社員数に応じて選ぶことができる
- サポートとして、実務教育を実施したオペレーターが電話対応してくれるため導入後も安心して利用できる
初期費用 | 月額費用 | システム形態 | 無料トライアル |
---|---|---|---|
問い合わせ |
450円~ |
クラウド |
2カ月 |
Web給金帳Cloud

- 2,334社120万人への導入実績がある「Web給金帳 V3」の完全クラウド型サービス
- 給与明細をはじめ、賞与明細や源泉徴収票などの明細電子化など電子化したあらゆるオフィス文書を対象の従業員へ一括配付できる
- 経費精算ソフトとも連携可能で、給与明細では合計額しかわからなかった経費支給額の内訳を確認できる
初期費用 | 月額費用 | システム形態 | 無料トライアル |
---|---|---|---|
問い合わせ |
43円~/1人 |
クラウド |
30日間 |
PAY-CHECK

- 主要給与パッケージどのデータ連携に対応しており、簡単に運用ができる
- 毎月利用人数に応じて料金が決まる料金システム
- 過去の給与明細データをすべて保管しておける
初期費用 | 月額費用 | システム形態 | 無料トライアル |
---|---|---|---|
100,000円~ |
5,000円+50円/1人 |
クラウド |
- |
Focus U 給与明細

- 国内大手のデータセンターサーバーを採用、SSL導入しているため安心して利用できる
- 月額料金のプランは利用する社員数によって異なる
- 無料トライアル期間中から、メールや電話によるサポートをしてもらえる
初期費用 | 月額費用 | システム形態 | 無料トライアル |
---|---|---|---|
50,000円 |
3,000円~ |
クラウド |
○ |
Payslip pro

- 給与明細の表示項目は自由に設定できるため自社独自項目にも対応可能
- 過去3年分の給与明細を保存できる
- 堅牢なデータセンターで、個人情報はすべて暗号化して管理されている
初期費用 | 月額費用 | システム形態 | 無料トライアル |
---|---|---|---|
0円 |
3,000円+25円~/1人 |
クラウド |
30日間 |
Pay-Look

- 給与CSVをアップするだけで給与明細を自動発行でき作業量を大幅に削減できる
- Web上で給与明細を自動で発行するため、従来の紙代や印字代、発送代などのコストを削減できる
- 過去の給与明細のデータはすべて保管しておけるため、紙のように情報漏洩するリスクを減らせる
初期費用 | 月額費用 | システム形態 | 無料トライアル |
---|---|---|---|
100,000円 |
5,000円+50円/1人 |
クラウド |
- |
Web給与明細システムを選ぶ際の3つのポイント

Web給与明細システムを導入するにあたっては、どのサービスが自社に適しているのかを見極める必要があります。Web給与明細システムを選ぶ際の3つのポイントを確認しておきましょう。
かかる費用はどのくらいか
利用するシステムによって、かかる費用は異なります。機能が豊富なシステムは料金も高額になりがちなので、自社にとって必要な機能を見極めたうえで費用を比較検討すると良いでしょう。
また、Web給与明細システムの導入によって削減できるコストを把握しておくことも重要です。運用にかかる費用が削減コストを上回ることがないよう注意しなければなりません。
Web給与明細システムの場合、月額料金はシステムを利用する社員数に応じて金額設定されるのが一般的です。社員数が多いと割安になる料金体系を採用しているところもあるため、社員1人あたりの単価ではなく総額で比較する必要があります。合わせて、初期費用やサポート料金は別途必要となるシステムもあるため、事前にしっかり確認しておきましょう。
すでに使っている給与ソフトと連携できるか
給与明細を作成する前に、まず給与計算が必要です。効率良く正確な金額を算出するため給与計算ソフトを利用している企業も多いでしょう。
Web給与明細システムを選ぶ際には、給与計算ソフトと連携できるかの確認も重要です。多くのWeb給与明細システムは給与計算ソフトから給与明細CSVデータをエクスポートし、それを取り込むことで給与明細を作成します。給与計算ソフトには大抵の場合CSVデータを作成する機能が備わっていますが、Web給与明細システムを検討する前に改めて機能を確認しておくことをおすすめします。
会計ソフトのなかにも給与計算機能が備わっているものがあります。詳しくは下記をご覧ください。
セキュリティ体制は万全か
Web上で給与明細を確認できるのは便利な反面、クラウド上にデータが保存されている関係上、不正アクセスによる第三者への情報漏洩が心配です。一般的に、給与明細には会社名や社員の氏名、給与額や控除額などが記載されており、万が一情報が流出してしまえば大きな問題となるでしょう。
このようなトラブルを防ぐために、Web給与明細システムを選ぶ際には、セキュリティ体制をよく確認しておく必要があります。堅牢なセキュリティを備えたデータセンターにサーバーを設置しているものや、情報を暗号化して保護しているもの、ログイン時に二段階認証が必要なものなど、しっかりとした対策がとられているシステムであれば安心して利用できるはずです。
給与明細をWeb化して、あらゆるコストを削減しよう
給与明細のWeb化は人事部門と社員にメリットをもたらすだけではありません。紙の給与明細の印刷代や郵送費に加え、それらの作業にかかる人件費もカットできるため、会社にとっても有益であるといえます。無駄なコストの削減を図るためにもWeb給与明細システムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。