タレントマネジメントを導入するメリット・効果|デメリットも紹介!

タレントマネジメントシステムとは、従業員のスキルやコンディションを把握して、最適な人員配置をおこなうためのシステムです。働き方改革が進む現代において、従業員のモチベーションやスキルを高めて生産性高く働くためのきっかけとして、このシステムは注目を集めています。この記事では、タレントマネジメントシステムを導入するメリットについて、デメリットを踏まえながらメリットを最大化する方法を紹介します。あわせて導入する際の注意点についても解説しますので、ぜひご確認ください。

更新日:2021.7.12

タレントマネジメントシステムとは何か、まずおさらいしよう

そもそもタレントマネジメントとは、従業員の持っているスキルや技術を最大限活かすために、計画的かつ戦略的な人材育成や人材配置をおこなうことを指します。その際、一人ひとりのデータを一元で管理できるのがタレントマネジメントシステムです。

各従業員が生産性高く働くためには、それぞれの個人に合った仕事を任せてモチベーションを高める必要があります。従業員の能力や性格を把握・管理し、それぞれの従業員に適した組閣や育成プランを組み立てるためのツールとして、タレントマネジメントが近年注目を集めています。

最大のメリットは「適材適所の実現」

男女2人でMTG
©SFIO CRACHO – shutterstock

企業が経営を続けていくためには、最適な経営戦略が重要となります。経営には、労働力や資材、資金、情報を最大限活用していくことが大切です。どれも重要ですが、人材不足が課題となっている近年では、人事戦略に悩みを持つ企業も多いでしょう。

人事戦略において支障となるのが、経営者の認識不足です。人事は経営において重要な部分を占めていますが、認識できておらず、消費するコストとして捉えてしまっているケースは少なくありません。

また、人事戦略が満足におこなえていないケースもあります。本来であれば、人事や採用計画が経営戦略に結び付き運営されていることが理想と言えますが、それを実行するのは容易ではないでしょう。企業によっては人事まで手が回らず、目の前にある仕事で手一杯で、さらにその先のより効果的な取り組みに手がつけられないということもあるかもしれません。

これからの人事戦略は人材不足を解消するために、今ある労働力を最大限活用することが大切です。タレントマネジメントシステムを活用することで、従業員のタレントを細かく把握し、適材適所で配置できるようになります。最適なポジションに付くことで、そのタレントが存分に活かせるでしょう。

タレントマネジメントシステムは、従業員のタレントをまとめ上げて効率よく活用するものです。従来の紙媒体やエクセルなどではおこなえない最適なマネジメントが実現できるでしょう。

タレントマネジメントシステムを導入するメリット

男女2人
©Pressmaster – shutterstock

ここからは、タレントマネジメントシステムを導入することでどんなメリットがあるのかを紹介していきます。
導入を検討されている方は参考にしてみてください。

人事評価を適正化できる

タレントマネジメントシステムを導入することで、客観的な基準で人事評価がおこなえるようになります。タレントマネジメントシステム上では、これまでの実績やキャリアなどのデータを一括管理することができるため、表面に出てこなかった個人の能力を把握することができます。

また、ほかの従業員と比べて優れている面や足りない部分を簡単に把握でき、それをもとに適切な評価をおこなうことが可能になります。人の手で評価しようとするとどうしても主観が入ってしまいます。このシステムはデータに基づいて判断するので、より客観的な視点でから従業員を評価できます。

実際、多くの従業員は自社の人事評価に不満を持っているケースが多いとされています。タレントマネジメントシステムを活用して、人事評価の適正化を図りましょう。

従業員の経歴やスキルを見える化できる

タレントマネジメントシステムを導入することで、従業員の経歴やスキル、さらには人事評価、目標など、こういった情報をまとめて管理できるようになります。これまでは管理者や人事の担当者による個人の感覚で認識していた従業員のタレントを、タレントマネジメントシステムで具体的に可視化することができます。

従業員のタレントを簡単に共有できるように見える化することで、従業員一人ひとりの情報を細かく把握して分析が可能となります。よって、客観的なデータで従業員を把握することができます。

また、最初に手に入れた人事情報だけでなく、新しいデータを収集・蓄積していくことも可能です。

組織計画を立てやすくなる

今後、企業がどのような方向に進んでいきたいのか、そのために、どのような組織を作り、どのように活動していくのかを、幅広い視点で検討することが大切です。とくに労働力や資金、情報が組織を支える重要な資源になります。タレントマネジメントシステムで人材に対して最適なマネジメントをおこなうことで、これら資源を効率よく動かす計画を立てることができます。

これからの方向性と目標を決定し、タレントマネジメントシステムを活用して最適な組織計画を立てましょう。

採用活動をおこないやすくなる

タレントマネジメントシステムを導入することで、自社に不足している人材が明らかになります。そうすると、次の採用でどのような人材を採用したらよいかも明らかになります。

労働人口が減少しつつある今日、求める人材を獲得することが難しくなっています。タレントマネジメントシステムを活用することで、どのポジションで、どのようなスキルを持った人材が不足しているのかを素早く判断できます。そして必要な人材獲得のための指標ができ、人事側が素早く採用に動けるため、ほかの企業よりも一歩先に動き出すことが可能になります。

さらに、求めるスキルや経歴を持つ従業員を探すことも容易であるため、人材配置を効率的に推し進めることができ、企業全体のパフォーマンス向上につながります。そして、各々の従業員もモチベーション高く働けるようになるため、結果的に会社の離職率の低下にも期待ができます。

タレントマネジメントシステムを導入するデメリット

がっかりしている人
©sabthai – shutterstock

ここからは、タレントマネジメントシステムのデメリットを紹介していきます。導入する前にあらかじめデメリットを知っておくことで、対策や対処施策を施しておくことが可能です。タレントマネジメントシステムを導入した結果、組織コンディションが悪くなったという事態に陥らないためにも、あらかじめシステムを導入するデメリットを把握しておきましょう。

導入時に費用がかかってしまう

タレントマネジメントシステムを導入するデメリットの1つめは、導入時に費用がかかってしまうことです。通常、具体的な料金相場は提供形態によって異なります。

オンプレミス型は、自社サーバーにソフトウェアをインストールして利用するため、導入コストが高く数百万円〜数千万円ほどかかります。クラウド型の場合、利用者数や使用する機能に応じて従量課金型で利用できるものが多く、導入コストは抑えられる一方で、月額利用料がある程度発生します。クラウド型は一見低額に見えますが、月額料金をサービス終了まで支払わなければならないことを覚えておきましょう。どちらの利用形態にしろ、タレントマネジメントを導入することでそのコスト分を回収できるかどうかを判断することが大切です。

導入する際のデータ処理コストがかかる

タレントマネジメントシステム導入時にはもちろん従業員のデータは入っていません。そのため、全従業員のデータをタレントマネジメントシステムに紐付けする必要があります。

全従業員のデータをタレントマネジメントシステムの該当箇所に取り込み、そしてそのデータが正しいかを確認して運用するとなると、ある程度導入に際してのコストが発生します。したがって、導入前にはある程度構築コストがかかることを念頭に置いておきましょう。

社内にシステムを広めるのに時間がかかる

タレントマネジメントシステムを導入したとしても、全従業員がそのシステムのことを理解してくれるか、活用してくれるかと言われるとそうではありません。そのため、導入後すぐには効果が出ないこともあるでしょう。

したがって、そのシステムを導入した意義や意図をきちんと共有し、そしてどうやって活用するのかまで全従業員に落とし込むことで、従業員のエンゲージメント向上に役立つでしょう。

タレントマネジメントは従業員にもメリットがある

タレントマネジメントシステムを導入することでメリットが生まれるのは、人事担当だけではありません。
以下のように、従業員側にも多くのメリットがあります。

正当な評価を受けることができる

新型コロナウイルスの影響を受け、昨今ではこれまで以上にテレワークが推進されるようになりました。そしてテレワークの推進とともに、これまでは終身雇用や年功序列を大事にしてきた人事評価も変化してきています。

これからの時代は、従業員が持っている能力そのものに対して実力が優先されて評価をおこなっていく必要があります。タレントマネジメントシステムを活用して正当な人事評価がなされることで、従業員は平等かつ客観的な評価を受けていると納得できるでしょう。

モチベーションを向上させることができる

従業員が正当な評価を受けられるようになれば、各々が自分の評価を上げるための健全な競争環境が作り上げられ、従業員および組織全体のモチベーションが向上します。

また、自分の能力を最大限に発揮できる部署に配置してもらえる可能性もあるのでスキルアップがしやすくなり、会社内でのキャリアプランが立てやすくなります。さらなるスキルアップやキャリアアップが期待できるようになれば、相乗効果でさらなるモチベーションの向上も見込めるでしょう。

スキルを活かした業務ができる

タレントマネジメントシステムは、スキルを活かせる適切な人材配置をおこなうのに役立ちます。人の手で従業員全員のスキルを把握するのは難しく、能力を生かしきれない人材配置になってしまうこともあるでしょう。

また、能力や適性に合わない部署に配置されてしまうなど、ミスマッチが起こってしまうことも考えられます。しかし、タレントマネジメントシステムなら従業員のスキルを正確に理解し、適性や傾向を把握することができるため、人材配置のミスも防ぐことができます。

メリットを最大化させるタレントマネジメント活用のポイント

タレントマネジメントシステムには、導入する際のデメリットが懸念されます。大切なのは、導入すればすべての問題が解決されると思い込むのではなく、自社の課題を踏まえて必要なシステムを選んで最適な形で活用していくことです。ここでは、メリットを最大化させる4つのポイントを見ていきましょう。

導入目的を明確にする

タレントマネジメントシステムだけでなく、ツールやシステムを新たに導入する際は、目的を明確にしましょう。このとき、企業の職種や将来的に進んでいきたい方向を踏まえて、より具体的に検討することが大切です。
タレントマネジメントシステムを導入することによるメリットを踏まえて、どのような課題を解消させたいのか明確にしましょう。

自社の導入目的に合ったシステムを選定する

タレントマネジメントが重要視される近年では、さまざまな企業がタレントマネジメントシステムの開発や提供をおこなっています。タレントマネジメントシステムはどれでもよいわけではなく、製品によって特徴が異なります。

導入コストや備わっている機能、使いやすさを左右するデザインなどは、システムによってさまざまです。導入目的や自社の職種、社内の現状などを踏まえて、最適なメーカーのタレントマネジメントシステムを選定しましょう。

システムを活用して得た人事計画を実行する

タレントマネジメントシステムを活用することで、従業員のタレントが明確になります。加えて、得られた情報を活用することで、適切なマネジメントに繋げられ、会社全体でモチベーションやスキルの向上が期待できるでしょう。

これらを実現するためには、タレントマネジメントシステムを活用することで具体的になった人事計画を実行する必要があります。

効果測定やヒアリングをおこなって改善する

タレントマネジメントシステムを導入することで実際に社内でどのような部分が変化したのか、効果測定やヒアリングをおこないましょう。タレントマネジメントシステムの導入による効果を明確にし、客観的に評価をおこないます。加えて、従業員たちに向けてアンケートをおこない、リアルな声を集めてみるのもよいでしょう。

これら得られた情報をもとに、さらなる改善を図ります。タレントマネジメントシステムを活用することで具体的になった課題に対し、人事計画など実際に行動へと移し、その結果を踏まえてさらなる改善を重ねていきます。このサイクルを繰り返すことが重要です。

タレントマネジメントシステム導入時の注意点

警告
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ここからはタレントマネジメントを導入するときの注意点を紹介していきます。

タレントマネジメントを導入する際におさえておきたいポイントや導入ステップ、おすすめのタレントマネジメントシステムに関しては、以下の記事に詳しく書いてあるのでぜひ参考にしてみてください。

会社の中でタレントマネジメントシステムの設定を統一する

タレントマネジメントシステムを導入する際には、必ず社内でシステムを設定する基準の統一をしておきましょう。面倒な作業ではありますがここを怠ると導入後に意思統一を図っても思うように進まず、運用が大幅に遅れてしまうということもあります。また、データから従業員の評価や能力を判断する際の判断基準の統一もしておかないと、システムが正しく判断することもできません。これでは導入した資金が無駄になってしまいます。

このような事態を防ぐためにも、導入する前にあらかじめタレントマネジメント導入後に必要な基準を定めておく必要があると同時に、何か物事を決めなければならなくなった時に向けて意思統一できている状態にしておくことが肝要です。システムを導入する前に正しい方向へスタートできる状態に持っていくことが理想です。

システムの機能を使いこなすことができるか確認

タレントマネジメントシステムの種類はとても豊富です。たくさんの機能が付いているものもありますが、だからといって、機能がたくさん搭載されているものに飛びついて導入するようなことはやめましょう。機能がたくさんあってもそれを使いこなせなければ意味がありません。機能の多寡にかかわらず、自社で使いやすいものを選ぶようにしてください。

もし、どの機能が自社に必要なのかよくわからない場合は、販売元の担当者に聞いて疑問がない状態で導入するようにしてください。

タレントマネジメントシステムのデメリットを理解して導入しよう!

タレントマネジメントシステムは、従業員が持つスキルや能力を適正に判断するためのものです。主なメリットとして、人事の効率化と従業員のモチベーションアップが挙げられます。一方でデメリットは、費用が発生したりデータの紐付けにコストがかかってしまったりすることです。

タレントマネジメントシステムのデメリットをあらかじめ踏まえたうえで、導入したときの失敗をなくすことが重要です。この記事を参考にタレントマネジメントシステムを導入して組織コンディションの向上を図りましょう。

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