オンプレミス型Web会議システムのメリットとは?5つのシステムも紹介!
オンプレミス型Web会議システムは外部のネットワークを介さず、専用のネットワークを通じて利用するため、外部から不正にアクセスされるリスクを軽減させることができます。
新型コロナウイルスの感染防止のためにWeb会議システムを導入しようと考えているものの、重要な会議をおこなうことも多く、セキュリティ面で不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
今回は、オンプレミス型Web会議システムを利用するメリットやデメリット、迅速にシステムを導入する方法、おすすめのシステムを紹介していきます。
Outline
Web会議システムにおけるオンプレミスとクラウドの違い

Web会議システムにおいて、オンプレミス型とクラウド型はどのような違いがあるのでしょうか。
オンプレミス型とクラウド型は「アクセス方法」「費用」「使用するスペース」の3つに大きな違いがあるといえます。
項目 | オンプレミス型 | クラウド型 |
---|---|---|
アクセス方法 |
社内ネットワーク環境を使ってアクセスする |
インターネットを通じてアクセスする |
費用 |
初期コストが高額 |
比較的安い |
使用するスペース |
利用する端末と専用サーバーなどの機器 |
利用する端末のみ |
オンプレミス型のシステムは社内ネットワークを構築して利用するため、外部からの不正なアクセスや、それによる情報漏えいのリスクを抑えることができます。
また、Web会議システムを利用できる端末を適切に管理することで、より強固なセキュリティを実現することができます。
Web会議をするなかで、経営にかかわる重要な意思決定にかかわる会議をおこなうこともあるでしょう。
このような重要な会議の内容が外部に漏れてしまうことで、大きな損害を被ることが起こり得ます。
オンプレミス型のWeb会議システムでは、社外からの不正アクセスを回避することができるため、セキュリティ面で比較的安心して利用することができます。
オンプレミス型Web会議システムを利用するメリット

ここでは、オンプレミス型Web会議システムを利用するメリットを3つ紹介します。
クラウドと比べて費用が高くなるオンプレミス型にはどのようなメリットがあるのかを押さえたうえで、導入するシステムを検討してみてください。
強固なセキュリティ体制が構築できる
オンプレミス型のWeb会議システムを導入するメリットとして、まずはじめに、強固なセキュリティ体制を構築できるという点が挙げられます。
クラウド型のWeb会議システムもセキュリティ面の対策を各社おこなっています。しかし、インターネットを介して利用するため、どうしても外部からの不正アクセスのリスクに晒されます。
不正アクセスによって、重要な会議の内容が外部に漏れてしまうと、企業の存続にかかわるような影響を及ぼすこともあります。
オンプレミス型のWeb会議システムは社内ネットワークを介して利用するため、外部から不正アクセスを受けるリスクを軽減させることができます。
安定した環境でWeb会議ができる
オンプレミス型のWeb会議システムでは、専用のネットワークを使用するため、安定した環境でWeb会議をおこなうことができます。
Web会議で起こりやすい不満として、「音声が途切れて聞こえる」「音声にノイズが入る」「映像が固まってしまう」などが挙げられます。
これらは、Web会議システムそのものに高い負荷がかかっていたり、利用者のネット環境が悪かったりする場合に発生することが多いです。
オンプレミス型Web会議システムでは、あらかじめどのような会議体があるのか、会議の頻度や参加人数を想定したうえで、専用のネットワークなどの環境を構築します。そのため、音声や映像に影響が出ないように、システムを構築することができます。
また、専用のネットワークであるため、外部のネットワークの影響を受けにくく、安定した環境でWeb会議をおこなうことができます。
オンプレミス型Web会議システムを利用するデメリット

これまで、オンプレミス型のWeb会議システムを利用するメリットを紹介しました。
しかし、オンプレミス型を利用することで生じるデメリットも多く存在します。ここでは、オンプレミス型ならではのデメリット3つ紹介します。
高額な費用がかかる
オンプレミス型のWeb会議システムを導入する場合、高額な費用が発生することを念頭に置いておきましょう。
クラウド型Web会議システムは、ベンダーが提供するWeb会議システムをインターネット上で利用します。そのため、Web会議システムの構築にかかる費用を支出する必要はありません。
そのかわり、ユーザー数や利用頻度、通信量に応じた利用料が発生します。
一方、オンプレミス型Web会議システムは、社内に専用のWeb会議システムを構築するため、サーバーやネットワークなどシステム構築にかかる費用が必要となります。
場合によっては、利用に応じた費用がかかることもあります。
クラウド型Web会議システムとオンプレミス型Web会議システム、それぞれに費用が発生しますが、両者を比べた場合、オンプレミス型Web会議システムの方が費用が高額になります。
社外からアクセスするために環境を整備する必要がある
オンプレミス型のWeb会議システムを利用する場合、社外からアクセスするために環境を整備する必要があります。
クラウド型のWeb会議システムであれば、Web会議ルームのURLを相手に共有したり、相手に専用のアプリをインストールしてもらったりするだけで利用することできます。そのため、Web会議を利用するための準備が少なく済むことになります。
一方、オンプレミス型のWeb会議システムに社外からアクセスする場合、情報統制を修正して社外からもアクセスできるように体制を整える必要があります。
オンプレミス型Web会議システムでは、テレワークに対応するための準備をする必要があります。
導入までに時間がかかる
オンプレミス型でシステムを導入する場合、どうしても導入までに時間がかかってしまいます。
クラウド型Web会議システムのでは、インターネット上で提供されているシステムを利用することになるので、新たにシステムを構築する必要がなく、すぐに利用を開始することができます。
一方、オンプレミス型Web会議システムでは、社内にネットワークを整備しなければいけないため、システム構築に時間がかかってしまいます。
新型コロナウイルスの感染防止としてテレワークに切り替える企業にとって、導入までに時間がかかるのはできるだけ避けたいでしょう。
迅速にWeb会議システムを導入するには

セキュリティに不安があってオンプレミス型のWeb会議システムを導入したいけれど、急なテレワークに対応しなければならない。
こんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
新型コロナウイルスの感染防止支援として、Web会議システムを一定期間無償で提供しているベンダーもあります。
急なテレワークに対応するために、セキュリティには十分配慮したうえでまずはクラウド型Web会議システムを一時的に導入し、オンプレミス型Web会議システムの構築が完了し次第、そちらに切り替えるといった運用をしてみるのもよいかもしれません。
オンプレミス型Web会議システムの構築を始める前にしばらくクラウド型Web会議システムの使用感を確かめてみて、そのうえでオンプレミス型Web会議システムの導入を検討してみるのはいかがでしょうか。
オンプレミス型のWeb会議システム比較5選
これまで、オンプレミス型Web会議システムについて、クラウド型と対比して説明してきました。
ここでは、オンプレミス型で利用できるWeb会議システムを5つ紹介します。
ここで紹介するシステムのなかには、クラウド型とオンプレミス型の両方で提供しているものもあります。
まずはクラウド型で使用感を確かめてみて、そのうえでオンプレミス型を導入してみても良いかもしれません。
V-CUBE ミーティング

- 13年連続でシェアNo.1のWeb会議システム
- 最新の映像・音声技術を取り入れている
- クラウド、オンプレミス両方に対応している
プラン | 初期費用 | 定額費用 | 無料トライアル | システム形態 |
---|---|---|---|---|
ベーシック |
– |
月額2,000円/ID |
30日間 |
クラウド |
プロ |
– |
月額2,700円/ID |
– |
クラウド |
V-CUBE One |
– |
問い合わせ |
– |
クラウド、オンプレミス |
画面共有機能 | チャット機能 | 資料共有機能 | 対応端末 | 対応人数 |
---|---|---|---|---|
○ |
○ |
○(iOSアプリのみ) |
スマホ・タブレット:アプリ |
50人 |
LiveOn

- 独自のシステムで音切れ・遅延を解消している
- 支援業務部門でクラウドアワードを受賞している
- クラウド、オンプレミス両方に対応している
プラン | 初期費用 | 定額費用 | 無料トライアル | システム形態 |
---|---|---|---|---|
ASP版 |
78,000円/ライセンス |
月額3,000円/ライセンス |
14日間 |
クラウド |
イントラパック版 |
1,000,000円 |
– |
– |
オンプレミス |
画面共有機能 | チャット機能 | 資料共有機能 | 対応端末 | 対応人数 |
---|---|---|---|---|
○ |
○ |
○ |
スマホ・タブレット:アプリ |
最大20拠点(※オプションあり) |
MORA Video Conference

- 10年以上提供されている老舗のWeb会議システム
- 日本語のみならず、英語、中国語にも対応している
- クラウド、オンプレミス両方に対応している
プラン | 初期費用 | 定額費用 | 無料トライアル | システム形態 |
---|---|---|---|---|
ASPモデル |
78,000円/ID |
3,000円/ID |
1週間 |
クラウド |
サーバ導入モデル |
1,078,000円/ID |
年間保守費用 231,200円~ |
– |
オンプレミス |
画面共有機能 | チャット機能 | 資料共有機能 | 対応端末 | 対応人数 |
---|---|---|---|---|
○ |
○ |
○ |
スマホ・タブレット:アプリ |
1~100人(料金プランによる) |
FreshVoice

- 銀行や国立大学、省庁などに多数導入されている
- 2003年から提供している老舗のWeb会議システム
- 発売以来セキュリティ障害0件を続けている
プラン | 初期費用 | 定額費用 | 無料トライアル | システム形態 |
---|---|---|---|---|
ASPタイプ(リミットプラン) |
100,000円 |
月額15,000円〜 |
14日間 |
クラウド |
ASPタイプ(フラットプラン) |
100,000円 |
月額18,000円〜 |
14日間 |
クラウド |
オンプレミス型 |
問い合わせ |
問い合わせ |
– |
オンプレミス |
画面共有機能 | チャット機能 | 資料共有機能 | 対応端末 | 対応人数 |
---|---|---|---|---|
○ |
– |
○ |
スマホ・タブレット:ブラウザ |
200拠点まで |
Active Web Video

- 社内の会議のみならず、営業活動にも活用できる
- インストール不要で、ブラウザで利用することができる
- クラウド、オンプレミス両方に対応している
プラン | 初期費用 | 定額費用 | 無料トライアル | システム形態 |
---|---|---|---|---|
– |
問い合わせ |
問い合わせ |
– |
クラウド、オンプレミス |
画面共有機能 | チャット機能 | 資料共有機能 | 対応端末 | 対応人数 |
---|---|---|---|---|
– |
○ |
○ |
PC:ブラウザ |
最大5人 |
オンプレミス型Web会議システムで安心のテレワークを
いかがでしたか。
テレワークに対応したいという一方で、セキュリティ面の不安を感じている方は多いでしょう。
今回はオンプレミス型のメリットだけでなく、デメリットも合わせて紹介しました。今回紹介したメリットとデメリットを踏まえたうえで、Web会議システムの導入を進めていってください。
関連記事:Web会議システム比較28選|おすすめツールを価格と機能で比較
関連記事:Web会議のセキュリティ対策|SkypeとZoom、Teamsで比較