SalesforceのSlack買収検討に対する皆さんの声を集めました #SaaSトレンド
ビジネスチャットツール「Slack」を提供する米スラック・テクノロジーズ社に対して、CRM(顧客管理システム)最大手の米セールスフォース・ドットコム社が買収に向けて交渉中だと、米ウォール・ストリート・ジャーナルが11月25日(現地時間)に報道しました。今回のニュースに関して、各メディアが発信している分析や解説、それに対する皆さんの声をまとめました。
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SalesforceによるSlack買収のニュース
11月25日、米ウォール・ストリート・ジャーナルは、米セールスフォース・ドットコム社が、米スラック・テクノロジーズとの買収交渉に入ったと報じました。これは、同社にとって、過去最大規模の買収となると予想されています。
セールスフォース・ドットコム社といえば、SaaSを代表するサービス「Salesforce」を提供しており、世界のCRMにおけるシェアはNo.1です。また、日本においても、もっとも利用されている営業支援システム(SFA)でもあり、多くの人にとって馴染みがあるサービスではないでしょうか。
他方でSlackは、IT系の企業を中心に人気を集めているビジネスチャットです。フリーミアムモデルにより多くの利用者を集め、利便性や拡張性の高さから有料での利用者を伸ばしてきました。
今となっては、ビジネスコミュニケーションで欠かせない存在となっています。その勢いに乗り2019年にニューヨーク市場への上場を果たし、それが直接上場であったことも市場に強い印象を残しました。
セールスフォース・ドットコム社による買収にはどのような意図があるのか、両者が生み出すシナジーや市場への影響など、皆さんの声を見てみましょう。
SalesforceとSlackのシナジーに期待する皆さん
SalesforceによるSlackの買収報道について、ツイッターを見てみると好意的に受け止めている人が多い印象でした。
SFA/CRMのSalesforceと、ビジネスチャットのSlackどちらも、事業を推進する上で欠かせないクラウドサービスとなっています。両者の顧客層は相性がよく、クロスセルによってより大きな拡大を期待している人が多く見られました。
SalesforceによるSlack買収交渉は面白いですね。
大型顧客からの売上比率をKPIに掲げるSlackと、Salesforceの顧客ベースとの相性は抜群です。買収が成立すると、クロスセルの伸び代が大きくあります。
また、Saledforceの各種プロダクトとのシナジーも考えられます。https://t.co/s4eciF2J3J
— 決算が読めるようになるノート📗 (@irnote) November 25, 2020
SalesforceとSlackの合併はどうでしょう。サービスに取り込まれると言うより別プロダクトとしてお互い生存し、連携する部分が増えるという方向に行きそう。Salesforceは否定しないが、SlackやZoomのように単機能で秀でたツールは独立を維持してほしい想いはある。
— Hajime Ono @テレワーク本書きました(9/1発売) (@hjm__chan) November 26, 2020
SalesforceがSlackを買収する話はよい組み合わせと思います。SalesforceにはChatterというチャット機能があるんですけどゴミなので(職場で採用されてて使っていたのが4年前くらいなので今は良くなっているかも)、これを捨ててSlackに統合するだけでシナジーありますし、ユーザ基盤を取り込めますし。
— 駄犬 (@daken_in_market) November 25, 2020
SalesforceがSlack買収を検討。これは大いにあり得るな〜 MicrosoftのTeamsの攻勢やZoomがチャット機能を強化などここから競争が激化するので単独では苦しくなりそう。ちなみにSalesforceは23兆円、Slackは2.3兆円。ちょうど10倍
— 国光宏尚 gumi (Hiro Kunimitsu) (@hkunimitsu) November 25, 2020
SalesforceからのSlack通知が
標準でできるとかならありかな。#Salesforce #Slack https://t.co/tPoVagKy6h— アンダーソン(Anderson)/Salesforce/TrailheadRanger (@AndersonIT1) November 26, 2020
大企業とスタートアップの資本主義関係を懸念する皆さん
買収のニュースでは、企業同士の資金力によるパワーバランスに注目が集まることがあります。特に、大企業によるスタートアップの買収については、資本主義の構造を憂う声が少なからず存在します。
Slackは、サービスの提供開始から7年、創業は2009年となっており、創業期の企業という意味での”スタートアップ”に該当するかは判断が微妙なところです。
しかし、一部の人の中では、大企業によるスタートアップの買収に見られるような、いわゆる「札束でひっぱたく」関係と映っているようです。
slack好きなんですが、SalesForce帝国に取り込まれる未来はそれほど魅力を感じないな…
— 廣瀬タカヒコ@ゴールまでの伴走型コンサル (@hrstkhk) November 26, 2020
SlackがSalesforceに買収されるの本当に悲しい。まだ決定していないけど。
以前は期待のスタートアップだったのに結局enterpriseの大企業でbuyoutかぁ。Discordとかも出てきて大変だったのかなぁ。
— 高梨陣平 (@jingbay) November 25, 2020
SlackにとってSalesforceが渡りに船だと思う皆さん
Slackといえば、競合するサービスとしてマイクロソフト社が提供する「Teams」を思い浮かべる方も多いでしょう。Slackはサービス提供開始以降、利用者を伸ばしてきましたが、昨年、Teamsがその数を大きく追い抜いたことがニュースとなりました。
マイクロソフト社のExcel、PowerPointなどのOffice製品は、長年ビジネス場で愛されているソフトです。同社はこれらのOffice製品とTeamsを「Office365」というサブスクリプションモデルで販売をし、Slackを大きく引き離す利用者を獲得しました。このような背景から苦境にあったSlackにとって、買収を仕掛けるSalesforceは渡りに船と映った人もいるようです。
最近のSlackの業績低迷(=株価低迷)を見てると、決まりそうな気がする。この分野はTeamsが瞬殺で抜き去ってしまったし。やはりMicrosoftとかSalesforceのエンタープライズ営業力は計り知れない。https://t.co/S5i0dVJlKF
— Shoho Kozawa (@s_kozawa) November 26, 2020
TeamsのDAUは今年10月後半時点で115百万人(半年で40百万人上乗せ)、対してSlackは2019年10月時点で12百万人との情報(その後非公表との由)。
これだけ見るとTeamsの勢いがあるやに感じられ、それがSalesforceとの連合の背景にあるのかしらhttps://t.co/cF3a8epSi2 pic.twitter.com/1gyHvvDWuT— pironnu (@geronnu) November 25, 2020
SalesforceがSlack買収か~
SlackはTeamsに完全にパクられてしまってるからなw
Treroとかもパクられてるし、デカイところと戦うには一緒になるのが吉なのかもしれないな— SHIN@nabakari.com (@nabakari_shin) November 27, 2020
SalesforceのChatterを憂慮する皆さん
Salesforceに搭載されている社内コミュニケーション機能「Chatter」。ビジネスチャットツールであるSlackとの機能の重複から、両者の棲み分けやコラボレーションがどのようになるのか気になっている方もいるようです。ツイッターでは「SlackがChatterみたいになったら嫌だ」という声もあり、Chatterの先行きを不安視する声がみられました。
salesforce が slack を買い取るらしいと今更見かけて一瞬 chatter の扱いがどうなるのか気になってしまったなど
— そぷらのさん@公開用 / RN:そぷらの (@ura_onarpos1125) November 26, 2020
SaleforceのSlack買収はシナジーあるはずなので良さそう。願わくば、適正価格でお願いします。
Chatterとの住み分けが気になるが、クラウド型社内SNSだからカニバリはしないのかな。— くうねる💭 (@KuuDiv) November 25, 2020
SlackをSalesforceが買収だと!
Chatterはどうなるんだぁ😱😱😱そういえば数年前にTwitter買収するって噂もでてたな‥(完全に否定してたけど)#Slack#Salesforce
— アレン@WE2021受験 (@nba0724) November 26, 2020
両社の株価を気にする皆さん
今回のような大きな買収報道を受けて、やはり気になるのは、各社ならびのそのマーケットを取り巻く株価の変動です。また、株価の動きから今回の買収検討のニュースを知ったという声もありました。
市場は経済の写し鏡とも言われます。今回の株価の動きは一時的なものなのか、両者にとって長期的に好影響をもたらすものなのか、市場の動きから見てみるのも興味深いかもしれません。
SalesforceがSlack買収交渉中との報道を受けて、
Slack +7%📈
Salesforce -4%📉 https://t.co/Gy447iTUut— ユーエスさん🇺🇸米国株投資🍺🥃🍷🍶 (@us_stock_invest) November 25, 2020
Salesforceによるslack買収観測が出て株価がスカイロケットなことになっとる。 pic.twitter.com/0nwyGmJ2jk
— 庵原保文(Yappli ヤプリCEO) (@ihaemon) November 25, 2020
slack爆上がりしてるけど、Salesforceは下がってんのか。
— まさんご@米国株投資 (@masango_finance) November 26, 2020
Salesforce、Slackを買収か?
で、一撃ノックアップストリーム状態。https://t.co/7STUcy1daQ pic.twitter.com/Ld2F77AcSG— 谷島 貴弘 Takahiro Yajima @エイシス (@yajima_dual) November 25, 2020
予言者の皆さん
最後に紹介するのは、なんとSalesforceがSlackを買収する日が来るのではないかと予言していた皆さん…!すさまじい先見性です。
SalesforceのSlack買収検討の傍ら、GoogleがSalesforceを買収するのではないかという声も見られました。
この予言は当たるのでしょうか。今後の各社の動きにも注目したいところです。
SalesforceがSlackを買うのは両者の戦略的に妥当というかいつか来るだろうなとは思ってたけど上場以来大して株価上がってないんだからまだ待ってほしかったな。
先日Zoomとのアライアンス(Zapps)が発表されてたけどSalesforceも入ってるしそのままか。
— ヒロキ@🇳🇬🇮🇱🇨🇳🇹🇼🇰🇷🇦🇺🇯🇵🇨🇦🇺🇸🇦🇷 (@hirokinv) November 25, 2020
SalesforceによるSlackの買収は僕の予想通りだな〜w
国内のSalesforceのスタープレイヤーがごっこりSlackに転職した時期があるけど、また古巣に戻ってくるパターンw
次はRevenue Cloudの機能が足りんぞ!となってZuoraかな。。。
— Yuki Ishii☁DJ141 (@DJ_141) November 26, 2020
SaaSの一大トレンドに今後も注目!
米セールスフォース・ドットコムによる米スラック・テクノロジーズの買収が実現すれば、CRMやビジネスチャットツールを中心にSaaS市場にも大きな変化が起こります。今回は、そのニュースを受けての皆さんの声を集めてみました。あなたはどのポイントに注目していますか?
今後も注目のメガトレンド。ぜひキャッチアップの参考にしてみてください!
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