タレントマネジメントの事例から学ぶ、導入を成功させるコツ|目的別に紹介

組織のなかで、誰がどのようなスキルをもっているかを適切に把握し、上手に活用することは組織力を高めるためにも重要です。近年では、自社の人事評価を効率化させたり、人材を適材適所に配置したりできるタレントマネジメントシステムが注目されています。当記事では、タレントマネジメントシステムの導入事例や導入ポイントについて詳しく解説します。タレントマネジメントシステムの導入を検討している方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

タレントマネジメントとは

タレントマネジメントとは、従業員の資質や保有しているスキルなど一元化して管理することで、戦略的な人材配置や適切な人材育成をおこなうことを指します。たとえば、多部署の人材を横断的に見て、優秀な人材の発掘をおこなったり、これまで把握しきれなかった従業員のスキルを可視化し、活用したりすることができます。

タレントマネジメントの目的とは

タレントマネジメントの主な目的は、企業の目標達成や課題解決です。従業員の能力に注目して人事施策をおこなうことで、社員一人ひとりが高い能力を発揮できる環境を整備します。そうすれば、企業全体のパフォーマンス向上にもつながり、タレントマネジメントの目的を果たすことができます。

注意すべき点として、タレントマネジメントをおこなうこと自体が目的となってしまうことが挙げられます。
たとえば、適切な場所に人材を配置することは、タレントマネジメント施策の一つですが、それ自体が目的となってしまうと、その人材の能力を最大限発揮させることができない場合もあります。
そのため、タレントマネジメントをおこなうことで、どのようなことを達成したいのか、解決したいのかを明確にすることが重要です。

事例①|人事評価の効率化・適正化を図るため

ここでは、人事評価の効率化や適正化を図るために、タレントマネジメントシステムが導入された事例について詳しく紹介します。

納得感のある人事制度と人事評価を実現|MINEZAWA社

株式会社MINEZWA
HPより

MINEZAWA社の主な事業内容は、機械工具・配管資材・マテハン機器などの販売です。

MINWZAWA社における課題は、「仕事には満足しているが、人事評価に不満を抱えている」という従業員が多いことでした。また、「人事制度を見直したい」「従業員データを一元化して管理したい」という背景もあり、人事制度構築コンサルティングサービスとタレントマネジメントシステム「sai*reco」を導入しました。

人事制度構築コンサルティングサービスを導入したことにより、従業員のあるべき人材像を明確にして人事制度を構築し、成果評価だけではなく、プロセス評価やコンピテンシー評価を加えた3つのフレームから成る評価制度が再設計することができたようです。

また、sai*recoを導入したことにより、従業員情報や給与明細をデータ化し、ペーパレス化や業務効率の向上を実現させることができました。さらに、今後はsai*recoで、従業員の人事評価も管理し、蓄積した情報をタレントマネジメントに活用していくようです。

参考:導入事例 | 株式会社MINEZAWA|sai*reco

人事評価の運用を効率化|駒澤大学

駒澤大学
HPより

駒澤大学は東京都世田谷区にある私立大学です。

これまでの駒澤大学の人事評価は、エクセルの評価シートを利用しておこなっていました。評価シート自体に問題はありませんでしたが、多くの作業工数を要する点がデメリットでした。そこで、駒沢大学は、人事評価を専門とするタレントマネジメントシステム「HRBrain」を導入しました。

HRBrainはUIに優れていてとても使いやすく、シートの回収作業も効率化できたため、人事評価に関わる業務工数を大幅に削減することに成功したそうです。

参考:評価の進捗管理・シート回収作業が8割減少! HRBrainで人事評価の運用を効率化したその秘訣とは?|HRBrain

事例②|人事情報の管理を効率化・ペーパーレス化するため

ここでは、人事情報の管理を効率化・ペーパーレス化するために、タレントマネジメントシステムが導入された事例について詳しく紹介します。

人事情報を一元管理|共立メンテナンス社

共立メンテナンス
HPより

共立メンテナンス社は、ビジネスホテルやリゾートホテル、学生寮や社員寮などを運営している企業です。

急速な事業拡大をおこなったという背景もあり、社員情報をワード・エクセル・紙など、形式を統一せずに管理している点が課題としてありました。

そこで、タレントマネジメントシステム「カオナビ」を導入したことで、経営層や管理者層が社員の顔や特徴を確認することができるようになりました。カオナビに人事情報を集約させることで、経営層と従業員の間の障壁をできる限りなくすことを、共立メンテナンス社は期待しているようです。

参考:人材マネジメントのノウハウを豊富な他社事例から学べる。|カオナビ

エクセル・紙管理から脱却|WILLER EXPRESS社

WILLER EXPRESS
HPより

WILLER EXPRESS社の主な事業内容は、高速バスの統括管理や運行です。

WILLER EXPRESS社は、全国に8つの営業所を配置し、従業員情報をエクセルや紙で管理しており、一元管理ができていませんでした。また、職務経歴書は紙で保管していたため、個人情報を収集するために、多くの作業工数がかかっていました。

そこで、WILLER EXPRESS社は、ユーザーインターフェースが優れている点や、カスタマイズがしやすいという点から、タレントマネジメントシステム「HRMOS」を導入しました。

導入後、従業員情報を一元管理できるようになったことで、作業工数を大幅に削減することができたそうです。また、従業員の健康状態などを正確に把握しやすくなったため、業務の安全性の向上を期待しているようです。

参考:これまでは複数の営業所がおのおのの社員情報を紙で管理。検索が困難だった状態から、人材活用につなげるデータベースの整理を進めた|HRMOS

事例③|人材を可視化するため

ここでは、人材を可視化するために、タレントマネジメントシステムが導入された事例について詳しく紹介します。

スキル・キャリアを見える化|カルチュア・コンビニエンス・クラブ社

カルチュア・コンビニエンス・クラブ
HPより

カルチュア・コンビニエンス・クラブ社の主な事業内容は、プラットフォーム事業・データベースマーケティング事業・公共サービス事業です。

人材のデータベース化を実現しようと、エクセルなどのツールで作成しようと試みましたが、実際に運用できるまでには至りませんでした。そこで、従業員データを効率的に活用するために、タレントマネジメントシステム「タレントパレット」が導入されました。導入後、従業員データをシステムで一元管理できるようになったことで、採用活動や人材育成に役立てる仕組みを開始することができました。

今後は、タレントパレットを活用して、それぞれの従業員に合う仕事を割り当てたり、目指すキャリアに必要なスキルを把握したりできるようにしたいと、カルチュア・コンビニエンス・クラブ社は考えているようです。

参考:カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社|タレントパレット

社員の資格を可視化し育成に活用|ホンダロジスティクス社

ホンダロジスティクス
HPより

ホンダロジスティクス社の主な事業内容は、陸上・海上輸送などの物流事業です。

ホンダロジスティクス社では、従業員が高齢化しており、今後退職者が増加することが予想されています。そのような状況下でも、事業を維持・拡大するために、新卒社員を早期に育成できる仕組みを作り上げることが課題となっていました。

そこで、ホンダロジスティクス社は、人材管理のモデルとなるような同業者で、タレントマネジメントシステム「カオナビ」が導入されていたことや、優れたユーザーインターフェースであったことから、カオナビを導入しました。導入後は、面談記録の一元管理や、アンケートの自動集計などで利便性を感じているようです。

今後は、課題解決に向けて、スキルや保有資格をカオナビに登録して、従業員情報を可視化し育成に活用していこうと、ホンダロジスティクス社は考えているようです。

参考:全社員の資格情報を「見える化」。新卒社員のリテンションにも役立てるホンダロジスティクスの「カオナビ」活用術|カオナビ

事例④|適材適所の配置や人材交流を実現するため

ここでは、適材適所の配置や人材交流を実現するために、タレントマネジメントシステムが導入された事例について詳しく紹介します。

急増した行員の交流を活性化|きらぼし銀行社

きらぼし銀行
HPより

きらぼし銀行社は、「東京都民銀行社」「八千代銀行社」「新銀行東京社」の3行が合併したことによって誕生しました。

この合併により行員が急増し、名前と顔が一致しないという事態が起こりました。これでは、人事情報を可視化し、一人ひとりの能力やスキルを最大限まで活かすタレントマネジメントの達成は難しいと感じたようです。そこで、きらぼし銀行社は、自社の規模と合い、システム連携機能が搭載されていることから、タレントマネジメントシステム「CYDAS PEOPLE」を導入しました。

また、きらぼし銀行社では、適正検査システム「CUBIC」も導入しています。CUBICの相性分析や特性分析などの結果を、CYDAS PEOPLEのインターフェース上で表示できるようになったことで、行員同士の交流の活性化の効果もみられています。

参考:合併後の3,000名の行員の顔と名前の一致が急務に社内コミュニケーションの活性化にシステムを活用|CYDAS PEOPLE

データを一元化しグローバル人材を発掘|ヒロテック社

ヒロテック
HPより

ヒロテック社の主な事業内容は、自動車部品の設計・製作です。ヒロテック社では、海外での需要が拡大したことにより、グローバルで活躍できる人材を育成するために、人材開発センターを立ち上げました。

これまでのシステムでは、人事情報の共有が難しく、人材開発センターの機能を果たすためには、全従業員の顔と名前を確認できるデータベースが必要でした。そこで、自社に合わせて自由自在にシステムをカスタマイズできるという観点から、タレントマネジメントシステム「タレントパレット」が導入されました。

導入後、ヒロテック社は、社内から優秀な人材を発掘し、適材適所に配置する仕組みを作り出しています。

参考:株式会社ヒロテック|タレントパレット

事例から学べるタレントマネジメント導入のポイント

ここでは、導入事例を参考に、タレントマネジメントシステムの導入ポイントについて詳しく紹介します。

導入目的を明確にする

タレントマネジメントシステムを導入する前に、目的を明確にすることが重要です。その際に、自社の目標や課題を、適切に洗い出すことが大切といえます。

たとえば、先述したMINEZAWA社の場合には、人事評価を改善すること、共立メンテナンス社の場合には、従業員データを一元管理することが企業の課題としてありました。タレントマネジメントシステムの導入に成功している事例をみると、企業の目標や課題が明確となっています。

自社の目的に合ったシステムを選ぶ

導入目的が明確にできたら、自社の導入目的に合ったシステムを選択していきましょう。

たとえば、きらぼし銀行社の事例では、合併により煩雑化している従業員データを適切に管理しようという導入目的がありました。そこで、「自社の規模に合う」「システム連携できる」という観点から、CYDAS PEOPLEを導入したことにより、それぞれの従業員データを可視化するという、本来の目的を達成することができたそうです。

システムによって機能や対応規模はさまざまです。導入目的から必要な要素を洗い出し、それに合うシステムを選定していきましょう。

導入効果を測定する

システムを導入した後は、必ず実際の効果を測定することが重要です。

たとえば、先述した駒澤大学の事例では、HRBrainを導入後、評価シートの進捗管理・回収業務が8割程度削減されたといいます。このように、定量的に導入効果を測定することができると、実際に効果がどの程度あったか適切に把握することができます。

また、効果が出ていない場合には、システムのパラメータの設定を修正したり、システム自体を変更したりする必要があります。したがって、導入後は、できる限り数値化して導入効果を測定することが大切です。

事例から学んでタレントマネジメントの導入を成功させよう!

いかがでしたか?タレントマネジメントシステムは、さまざまな形で用いられており、企業の目標達成や課題解決に役立っています。導入目的を明確にして、自社の目的に合うシステムを導入することが重要です。導入前に事例を確認したり、導入後に実際の効果を測定したりすることも大切といえます。

また、タレントマネジメントシステムには、さまざまな種類があります。自社の目的に合わせてサービスの導入・検討することがおすすめです。

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