サーバーとは?非IT業界で働く人にもわかりやすく解説してみた

IT用語でしばしば耳にする「サーバー」という言葉。
よく耳にするものの「実際何かわかっていない」「何をしている機器なのかわからない」と感じている人は少なくないでしょう。
この記事では、私たちが普段Webページを見るときにサーバーがどのように動いているのかを図で解説しながら、サーバーが何をしているのかを紹介します。

更新日:2019.12.20

サーバーとは?

サーバーとはそもそもどんなものなのでしょうか?
まずはじめに、インターネット上でサーバーがどういった役割を果たしているのかを紹介します。

私たちがインターネットを使うのに欠かせない存在

サーバーとは、データや機能を提供する機器のことです。
サーバーがうまく機能しているからこそ、普段私たちはWebサービスを利用したり、ホームページを閲覧したりできます。
サーバーは私たちが快適にインターネットを使っている今日、そのインターネットを裏側から支えています。

サーバーとはコンピュータのこと

サーバーとは、「Webサーバー」「ファイルサーバー」といったサーバーの機能が備わったソフトウェアを搭載しているコンピュータのことです。
したがって、私たちが普段使っているコンピュータに「Webサーバー」の機能をインストールすれば、自分のコンピュータをWebサーバーとして使用することが可能です。

PCとサーバー向けコンピュータの違い

とはいえ、私たちが普段使っているコンピュータをサーバーとして本格的に稼働させるのは少しリスクがあります。
というのも、利便性を考えるとサーバーを常に稼働しておく必要があるからです。さらに、サーバーはさまざまな処理を高速でおこなう必要があります。
したがって、安定して常に稼働し、かつ高スペックなコンピュータがサーバーとして使われています。
普段私たちが使うコンピュータのOSとは異なるOSがサーバー用コンピュータにはインストールされています。

サーバーがホームページを表示させる仕組み

普段私たちがホームページやWebサイトを見るときを例にとって、サーバーの仕組みを紹介します。
まずその仕組みを理解するうえで知っておくべき用語を紹介し、その後にサーバーの仕組みを図解で紹介します。

クライアントとは

普段私たちは、Google ChromeやSafariといったブラウザを用いてホームページを閲覧します。
こうした、私たちが実際にホームページを目にする媒体となるもののことをクライアントといいます。

リクエストとレスポンス

ウェブサービスの仕組み2
トルテオ編集部

インターネット上ではこのクライアントとサーバーが互いにやりとりしており、そのおかげで私たちは快適にWebサイトを見ることができます。
クライアントはWebページを見るときに、サーバーに「クリックしたページを開いてください」という要求を出します。この要求のことをリクエストといいます。
それに対して、サーバーはそのリクエストに対する応答をクライアントに送ります。この応答のことをレスポンスといいます。
このリクエストとレスポンスを繰り返すことで、クライアントとサーバーはWebサービスやホームページを私たちに提供しています。

サーバーの仕組み

ウェブサービスの仕組み4
トルテオ編集部
  1. クライアントからリクエストが送信される
  2. サーバーはリクエストの内容を解析する
  3. サーバーがクライアントにレスポンスを返す

サーバーの種類

一概にサーバーといってもさまざまな種類があります。
ここでは、代表的なサーバーを紹介します。

Webサーバー

私たちが普段Webページを見たりする場合に機能するのがこのWebサーバーです。
クライアントから、見たいページのURLをWebサーバーにリクエストとして送信し、WebサーバーはそのURLに関するデータを取り出して、クライアントにレスポンスとして返します。
このデータの中には、クライアント上でWebページを表示させるためのHTML、CSSといったものが含まれています。

メールサーバー

メールを送受信する際に必要なサーバーです。私
たちがGmailやYahoo!メールを使ってメールする際は、このメールサーバーを経由して送受信されます。
メールを送信する際は、SMTPサーバーがその送信や配送をおこない、受信の際はPOP3サーバーやIMAP4サーバーが担います。

データベースサーバー

ウェブサービス仕組み5
トルテオ編集部

必要なデータを表計算ソフトのように行と列で保存しているサーバーが、このデータベースサーバーです。
顧客情報や商品情報といったデータが保存されており、クライアントからのリクエストに応じて、このデータベースサーバーからレスポンスを返します。
基本的に、データベースサーバーとWebサーバーは分けられていますが、これは各サーバーの負荷を軽くするためです。この仕組みのことを「分散処理」といいます。

プロキシサーバー

プロキシとは代理を意味します。コンピュータの代理でインターネットに接続するサーバーのことをプロキシサーバーといいます。
直接インターネットに接続できない、もしくはウイルスなどのリスクからインターネットに接続するべきでないコンピュータは、このプロキシサーバーを介してインターネットに接続します。
会社のコンピュータなどは、このプロキシサーバーを介してインターネットに接続していることが多いです。

DNSサーバー

続いてDNSサーバーの役割について紹介します。
DNSサーバーについて理解するためには、まず2つの用語を知っておく必要があるので、その2つの用語について紹介します。

IPアドレスとは?

パソコンやスマートフォンなどインターネットに接続されるものは、それぞれその機器をほかのものと識別するための数字が割り振られています。この数字のことをIPアドレスといいます。
このIPアドレスはWebサイトなどにも割り振られており、サーバー上において各サイトの違いはこのIPアドレスの違いとして認識されています。
このことから、IPアドレスはインターネット上の住所を表すともいわれています。

ドメインとは?

IPアドレスは通常「193.163.1.5」のような形で表されますが、Webサイトを見たいときなど、このままだと何を表しているのかわからずわかりにくいでしょう。
そのためIPアドレスをわかりやすく名前付けしたものがドメインです。
「○○.jp」「○○.com」の部分であり、私たち人間でもわかるように通常は英語で書かれてあります。

DNSサーバーの仕組み

DNSサーバーとは、IPアドレスを教えてくれるサーバーです。私たちがリンクをクリックしたりURLを検索窓に入力すると、そのサイトのIPアドレスを要求する旨のリクエストが送られます。
DNSサーバーはそのサイトのURLのドメイン名に対応するIPアドレスを探し出し、クライアントにレスポンスとして返します。
いわば、DNSサーバーはクライアントが求めるWebサイトの住所を教える役割を果たしています。
その後、クライアントは手に入れたIPアドレスをもとに、Webページを表示させるためにWebサーバーへリクエストを送信します。

サーバー形態の種類

サーバーを導入するには、このように大きく分けて4つの方法があります。
ここでは、それぞれの形態のメリットとデメリットを紹介します。
自分達が提供するサービスに合った提供方法を選ぶ際の参考にしてください。

種類 物理サーバー レンタルサーバー VPS クラウドサーバー

物理・仮想

物理

物理

仮想

仮想

Webサーバーの共有・専有

専有

専有・共有

専有

専有

サーバソフトウェアのインストール有・無

物理サーバー

物理的な機器を導入するサーバーで、自社で運用をおこなう必要があります。

メリット

自社のサービスに合った環境を構築することができ、ほかのサーバーの影響を受けることなく自分たちだけで運用することが可能です。

デメリット

導入費用が高くなると同時に、保守・運用コストが大幅にかかってしまいます。
また、サーバーの構築、運用などを自社内で推進する必要があるため、専門的な知識を持っている人が社内で必要となります。

レンタルサーバー

レンタルサーバー会社が保有しているサーバーで、ほかに利用しているユーザーと共有で利用することができます。

メリット

運用、保守をレンタルサーバー会社がおこなってくれるため、社内に知見のある人がいなくても、容易に運用することができます。

デメリット

タイプによって、1つのレンタルサーバーをほかのサービスや他社と共有で借りることがあるため、ほかのサービスにアクセスが集中した場合には、影響を受ける可能性があります。

VPS

1台のサーバーの中に仮想のサーバーを複数作るもので、各ユーザーはそれぞれの仮想サーバーを利用することができます。

メリット

自分専用のサーバーを持つことができ、物理サーバーを自分専用で持つときに比べてコストを抑えることが可能です。

デメリット

サーバーの設定を自らおこなう必要があるため、運用・保守に関する知識がある程度求められます。

クラウドサーバー

クラウドサーバー会社が保有しているサーバーで、インターネット経由で利用することができます。

メリット

自社で物理サーバーを導入する必要がないため、導入・運用コストを大幅に削減することが可能です。

デメリット

利用した分だけ料金がかかる従量課金制であるため、長期的にみるとコストが高くなってしまう傾向にあります。

サーバー機の種類

サーバー機の種類
トルテオ編集部

ここでは、サーバーを導入する際に押さえておきたい、サーバー機器の種類について紹介します。
サーバー機器によって、サイズや価格が異なるので、自社の運用スタイルに合ったサーバー機器を選ぶようにしましょう。

タワーサーバー

デスクトップ型のパソコンと似ているのが、このタワーサーバーです。
サーバー機器を重ねて設置することができないため、設置スペースを多くとってしまいますが、その分費用は抑えることができます。
中小企業や、個人で利用されるケースが多いようです。

ラックサーバー

ラック内にサーバーを積み重ねて利用することができるタイプのサーバーです。
CDラックのようにサーバー機器を積み重ねて設置することができるため、タワーサーバーを設置するときに比べてサーバー設置スペースを節約することができます。
多くのデータを取り扱う必要がある一方で、サーバーを管理する場所を物理的に確保できない場合におすすめできるサーバーです。

ブレードサーバー

ブレードサーバーは、タワーサーバーやラックサーバーよりも薄く作られており、少ないスペースで多くのサーバーを設置することができ、サーバー設置スペースを大幅に節約することができます。
高密度で複数のサーバーを設置することができるため、大容量のデータを扱う企業におすすめです。

ゲームでよく起こるサーバー落ちとは?

みなさんもゲームをしていて「サーバーが落ちた」経験はありませんか?
これはサーバーの処理能力を超えてしまったことが原因です。
サーバー用コンピュータには高スペックなものが使われている旨は上で説明しましたが、それでもサーバーの処理能力には限界があります。
サーバーは同時にいくつものリクエストに対応することはできません。

そのため、一気にたくさんのクライアントからリクエストが送信されると、サーバーは逐一そのリクエストに対応することになり、クライアントは順番待ちでレスポンスを受けることになります。
このリクエストの数が増えるとサーバーはいっぱいいっぱいになり、お手上げになってリクエストを無視したりします。
そうすると、私たちはそのサービスを利用できなくなります。これがいわゆる「サーバー落ち」の流れです。

サーバーとはあくまでも受け渡し役

普段目にする機会が少ないサーバーについて紹介してきました。
サーバーを一言で表せといわれると、「受け渡し役」に尽きるのではないでしょうか。
メールサーバー、Webサーバー、DNSサーバーなどさまざまなサーバーを紹介しましたが、基本的な役割としてはクライアントに情報を受け渡すということに尽きます。

もし自分でWebサービスを運営したい場合は、サーバーの役割をしっかり理解しておかないといけません。
しっかり理解して自分のビジネスに活かす一助にしてください。

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