時代の変化やテクノロジーの進歩で生まれた9つの新しい職業とは?

現代はテクノロジーの進歩により、私たちの生活は日々目まぐるしく進化しています。
これまで人の手によっておこなわれていた仕事は、ロボットやAIに置き換わり、多くの職業は将来なくなるともいわれています。しかしその一方で、テクノロジーの発展に伴い、新たに生まれた職業もあるのです。
今回は時代の変化によって生まれた「新しい職業」について紹介します。

更新日:2018.10.25

「新しい職業」が生まれる背景

歴史を振り返れば、技術の進歩や時代の変化によって、いくつかの職業が生まれては、消えていきました。
例えば、18世紀後半のイギリスで始まった産業革命により、人々の生活は農業中心の工業中心へと転換していきました。さらに、新たな動力として石炭を手に入れたことで、鉄道や蒸気機関が発達し、交通や産業の変革へとつながりました。これらにより、多くの人々が農業から工業へと仕事を転換していくことになったのです。

20世紀半ばになると、半導体やコンピューター、インターネットの普及によって、これまでよりも高度な演算処理や、時間や距離を超えて人々がつながることができるようになりました。ここから、WebエンジニアなどIT技術に携わるの職業の細分化・専門化が進み、それぞれに市民権を得るようになりました。

このように、時代が変わり、新たな技術が生まれ、環境が変化するたびに、新しい職業が生まれています。
では、現在において、新しい職業が生まれる背景としてどのようなことが考えられるでしょうか。

テクノロジーの進歩、AIの発達

まず挙げられるのは、いうまでもなくテクノロジーやAIの進歩でしょう。
テクノロジーやAIの進歩により、新しいモノやサービスが誕生し、人々の生活は便利になりました。

AIの歴史は、1950年代後半からの第1次AIブームから始まります。第1次AIブームでは、コンピューターによる「推論」や「探索」が可能となりました。そしてAIが「知識」を持った第2次ブームを経て、現在は第3次AIブームといわれています。
現在の第3次AIブームでは、ビックデータによる機械学習やディープラーニングが登場しました。
この技術は、自動運転やスマホの音声認識などに利用され、私たちの生活にイノベーションを起こしてくれることでしょう。

モノ消費からコト消費へ

「モノ消費」とは、消費者がお金を使う際、商品(モノ)の所有に価値を見出す消費傾向をいいます。
かつて、三種の神器(白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫の家電)や3C(カラーテレビ ・クーラー ・自動車 )をはじめとし、人々は生活を豊かにするための商品を、所有することに重きを置いていました。つまり、日常生活で必要なモノを買い、その機能的な側面に価値を見出していたのです。

しかし、ほとんどの人が生活に必要なモノは手にすることができるようになり、時代は「コト消費」の傾向となりました。
コト消費とは、商品(モノ)を使うことで得られる体験について価値を見出す消費傾向です。
現代は、このような、「単にモノを所有するだけでは得られない体験や経験を重視する」消費者が増えているといえます。
そのため、商品やサービスを提供する側もこの消費傾向の変化に合わせて、価値ある体験を提供する動きに変わってきているといえるでしょう。

個人でも情報が発信できる時代へ

そして新しい職業が生まれた背景の1つとして、YouTubeなどを含めたSNSの台頭が挙げられます。
現在では、YouTubeやTwitter、Instagram、Facebookなどを日常的に目にするようになりました。

かつて、情報の発信は、テレビや新聞などのマスメディアによるもので、一部の人しかおこなうことはできませんでした。
しかし、YouTubeやTwitterなどのSNSの登場により、人々は多くの情報を簡単に得ることができ、そして同時に多くの情報を発信できるようになりました。
SNSを利用する人たちのなかには、強力な発信力を持ち、多くのユーザーから支持を集める人も現れています。これは、比較的自分に近い立場にいる人から発信される情報に価値を感じるという人が増えてきたためと考えられます。

このように、新たな価値を生み出しているSNSは、現在では多くの人に必要とされているのではないでしょうか。
これは、大きな時代の変化で、新しい職業が生まれた背景であるといえます。

新しく生まれた職業①:データサイエンティスト

データサイエンティストとは、データに基づき、より適切で合理的な判断ができるようにサポートする仕事です。
主に、ITに関するデータ分析や企業のマーケティング活動において活躍します。
これまでも、データ分析に携わる職業・役割の人は存在していました。しかし、技術の進歩により、これまでよりも大量のデータを取得が可能になり、そのデータを分析することが求められるようになりました。そのため、情報処理における高度なスキルが求められるデータサイエンティストが確立されていったと考えられます。

企業の成長にとってビッグデータの活用は重要です。そのため、データサイエンティストは、データの分析ツールを使いこなして分析する能力、そこからより良いアイデアを出したり、判断を下したりする発想力が求められます。

新しく生まれた職業②:ドローンパイロット

ドローンパイロットとは、ドローンを操作する人を指します。
最近では、テレビや映画でドローンによって撮影された映像が利用されることも増えました。
ドローンによって撮影された映像は、これまで見ることができなかった新感覚の映像であり、人々に感動を与えますよね。

また、現在ではドローンは、空撮だけではなく、人々が行けない場所の調査や建物の測量、空中からの農薬の散布、災害時の対応などにも利用されています。このようにドローンは多くのシチューエ-ションで活躍し、それを操るドローンパイロットの需要は高まってきているといえるでしょう。
ドローンは、飛ばせる場所に規制はありますが、資格や免許を持っていなくても操作することができます。しかし、操作には高いスキルが求められることもあるので、誰しもがなれる職業ではないかもしれません。

新しく生まれた職業③:VR作家

VRとは、バーチャルリアリティーの略で、コンピュータによって作られた仮想の世界を、現実世界であるかのような体感ができる技術です。
アクションゲームやRPGの疑似体験やアトラクションとして利用したことがある人もいるのではないでしょうか。最近では不動産での内見や建設現場で建物の再現、VR旅行など、さまざまなジャンルでもこのVR技術は利用されているようです。

現在、「VR作家」という職業は、完全には確立されていません。
しかし今後、VR技術はさらに発展し、これまでよりも多くのVR映像やVR作品が生まれると考えられます。このようなVR作品を手がける「VR作家」という職業として名乗る人は増えてくるかもしれません。

新しく生まれた職業④:プロゲーマー

プロゲーマーはゲームをすることで収入を得ている人のことをいいます。
彼らは、ゲームの大会での賞金や、企業や団体からのスポンサー料で生計を立てています。また、所属するチームによっては、雇い主から給料を得たりすることもあります。

これだけ聞くと、「ゲームで遊んでいるだけでお金が稼げてうらやましい」と思う人もいるかもしれません。
しかし、ここでいうゲームは子どもの頃におこなっていたゲームのイメージとは異なります。プロゲーマ―になるには、プロスポーツ選手と同じように日々練習し、技術を高めていくための多くの努力が必要となります。
最近では、対戦型ゲームを「eスポーツ」といい、新たなスポーツとして注目を集めています。

新しく生まれた職業⑤:YouTuber(ゲーム実況者)

新しい職業の代表といってもいいのは、このYouTuberという職業ではないでしょうか。YouTuberは、日本FP協会が発表した『2017年度「将来なりたい職業」ランキング』で、6位にランクインするほど、注目されている職業です。

YouTuberは、YouTubeに動画を投稿し、動画の再生回数に応じて広告収入を得ている人のことをいいます。
このYouTuberという職業は、まさに、人々が得られる体験に価値を感じるようになったコト消費の時代で生まれた職業なのではないでしょうか。

YouTubeでは動画を投稿することで、いつでも、どこでも、誰でも情報発信者になることができます。そのため、多くの人がさまざまな工夫を施した動画を投稿してファンを増やそうとしています。なかには、「ゲーム実況」のカテゴリーでゲームの攻略法を紹介などをしファンを集めている人もいます。
YouTuberは子どもたちにとってアイドル的な存在であり、今後YouTuberという職業はさらに人気を高めるかもしれません。

新しく生まれた職業⑥:インフルエンサー(ブログ・Twitter・Instagram)

インフルエンサーとは、ブログが始まった頃に生まれた言葉で、現在では、主にインターネット上で世間に大きな影響を与える行動をする人のことをいいます。
FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSが浸透している昨今、インフルエンサーは、それらのツールを使って情報を発信し、人々に大きな影響を与えます。プロブロガーやインスタグラマーと呼ばれる人達もインフルエンサーということができるでしょう。

この人たちは、YouTuberと同じように主に広告収入や集客、商品紹介などで収入を得ます。現在では、「インフルエンサー」という職業は、明確には定義されていませんが、ブログ投稿やSNSの運用でインフルエンサーとして生計を立てている人たちは多くいます。
YouTuber同様、体験に価値を求める現代の傾向から、今後インフルエンサーという職業は注目が集まるかもしれません。

新しく生まれた職業⑦:コンテンツモデレーター

コンテンツモデレーターとは、インターネット上に不適切なコンテンツが投稿されていないかを監視する職業です。
FacebookやTwitterなどのSNSにより、誰でも情報を発信できる時代となりました。しかし、誰でも情報発信ができるということは多くの人に不快感を与えるようなグロテスクなものや過激な情報の発信もできるということです。

コンテンツモデレーターはこのような不適切なコンテンツの監視、削除をします。
テクノロジーが進歩し、ある程度の不適切なコンテンツの識別はできるようになったものの、完全に区別して判断するのは難しく、現在では人でしかおこなえない職業です。
この職業は日々人に悪影響を及ぼすような情報に触れなければならないため、精神的に大変な職業です。しかし、情報が散乱するなかで、私たちが安全にWebサービスやSNSを利用できるのはこの職業の人たちのおかげといえるでしょう。

新しく生まれた職業⑧:Uberのドライバー、Uber Eatsの配達員

Uberとは、アメリカのウーバー・テクノロジーズ社が運営する配車アプリです。海外では、一般的なタクシーの配車に加え、ユーザーが自分の空き時間に自家用車を利用して、ほかのユーザーを運ぶサービスとして利用されています。

日本では、自家用車での運送サービス、いわゆる「白タク」は禁止されています。現在では合法的な営業としてハイヤーでのみサービスが提供されており、海外のようなシェアリングエコノミーは機能していません。
しかし、2016年には、レストランなどの飲食店の料理を宅配するUber Eatsも登場し、シェアリングエコノミーサービスは日本でも普及してきたように思います。
Uber Eatsは、ユーザーがアプリから料理を注文すると、Uber Eatsの配達員が、お店からユーザーのもとへ料理を運んでくれるという仕組みです。

この配達員は、Uber EatsのWebサイトなどから申し込むことができ、審査を通過すれば誰でもなることができます。Uber Eatsの配達員は、空いた時間を利用して収入を得ることができるため、自由な働き方をしたいという人から人気を集めています。
Uber Eatsが浸透してきているように、今後、日本でもUberの規制が緩和されると、Uberのドライバーが誕生する日がくるかもしれませんね。

新しく生まれた職業⑨:Airbnbのホスト

Airbnb(エアビーアンドビー)は、空いている部屋を貸したい人と、部屋を借りたい人をマッチングするサ―ビスです。
AirbnbもUber同様、最近流行りのシェアリングエコノミーですが、日本では法律や規制によって、海外ほど、認知・普及されていないのが現状です。

しかし、2020年のオリンピックが控えていることや、訪日外国人が増加傾向にあることから、法律や規制は少しずつ緩和されているのではないでしょうか。
今後、日本にもこのシェアリングエコノミーの波が到来し、UberやAirbnbなどのサービスが多く登場してくると、このような収入で生計を立てる人が増えてくるかもしれません。
現在では、副業としてのイメージが大きいですが、新たな稼ぎ方として、注目が集まっているでしょう。

時代によって新しい職業は生まれる!

シンギュラリティ・・・。2045年に人口知能が人類の知能を超えるなどといわれているように、AIやテクノロジーは日々進歩しています。
それに伴い、新たな物やサービスが誕生し、これまでの職業の在り方も変わっていくでしょう。これまでの仕事はテクノロジーによってなくなってしまうかもしれません。しかし、一方で新しく生まれる職業もあるのです。
今回紹介した職業に以外にも、新たに生まれる職業があるかもしれません。

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