脳科学に裏付けられた究極のアウトプット術で飛躍的な自己成長を!

「学んだことがなかなか結果に結びつかない・・・」そう感じることはありませんか。それは、「アウトプット」が不足している、もしくは「アウトプット」の方法が間違っているからかもしれません。
科学的根拠に基づいた効率的なアウトプット法を学ぶことができる一冊を紹介します。

日本一アウトプットをしている精神科医・樺沢紫苑

今回紹介する本の著者である樺沢氏は、15万部のベストセラー『読んだら忘れない読書術』を筆頭に累計50万部の本を出版しています。
そして、今回のテーマは「アウトプット」です。
樺沢氏自身もSNS、メールマガジン、YouTubeなどを通じて累計40万人以上に、精神医学や心理学、脳科学の知識・情報を伝えています。
そんな日本一アウトプットをしている精神科医が伝授する、「学びを結果に変えるアウトプット術」とはどのようなものなのでしょうか。

アウトプットとは

本書の題名は「学びを結果に変えるアウトプット大全」です。そもそもアウトプットとはなんなのでしょうか。樺沢氏はアウトプットについてこのように説明しています。

インプットとは、脳の中に情報を入れる、つまり「入力」すること。アウトプットとは、脳の中に入ってきた情報を脳の中で処理し、外界に「出力」することです。具体的にいうと、「読む」「聞く」がインプットで、「話す」「書く」「行動する」ことがアウトプットです。

引用:『学びを結果に変えるアウトプット大全』(著:樺沢紫苑)

本書では、この「話す」「書く」「行動する」のアウトプット術について、項目ごとに詳しく書かれています。

アウトプットこそが自己成長を飛躍的に高める

では、なぜインプットではなくアウトプットが本書の主題として取り上げられているのでしょうか。インプットとは「読む」「聞く」など情報を入力することでした。
樺沢氏は、インプットによる情報の入力によって自分の脳内世界を変化させることはできるが、それだけでは現実世界は何も変わらないということを指摘しています。

現実世界を変化させるにはアウトプットが必要なのです。樺沢氏はアウトプットのメリットとして「行動が変わる」「現実が変わる」ことを挙げています。アウトプットを通して行動が変わり、現実が変わる。だからこそ結果として現れるのです。

また、アウトプットとは「運動」であると樺沢氏は述べます。「話す」「書く」「行動する」を実行するためには、いずれも運動神経と筋肉が必要です。
このような運動神経を使った記憶は「運動性記憶」と呼ばれます。樺沢氏によると、この「運動性記憶」は脳内の経路を複雑に経由するので、記憶が定着しやすくなるとのことです。

さらに、インプットとアウトプットを繰り返し、その中でフィードバックをすることによって、自己成長を実現することができると述べています。
インプットした情報をアウトプットする。そのアウトプットに対して次のインプットの方向修正をおこなうことで効率的に自己成長が可能になるのです。

このように、アウトプットは自己成長に欠かせません。
本書では、インプットとアウトプットの黄金比は3:7であることが心理実験で証明されていると述べられています。
しかし、現実はインプットとアウトプットが7:3と多くの人がインプット過剰に陥っています。多くの人は十分なアウトプットができていないのです。

脳科学に基づいた80のアウトプットのノウハウ

上述のように、アウトプットは自己成長や結果を残していくために必要ですが、多くの人があまり実行できていません。
また、やり方がわからないという方も多くいらっしゃるでしょう。本書では、アウトプット術が、80項目に細分化して具体的に書かれています。

そのため、短時間で1項目を読むことができるうえにすぐに実践できるノウハウが多くあります。
また、科学的根拠に基づいているため、効率的な成果が得られるということも魅力的です。以下では80項目の中から3つの項目を紹介します。

質問するー開始前の質問が学びの方向性を決めるー

質問するというと他人に自分の疑問をぶつけるというイメージがあります。
しかし樺沢氏によると、自分に質問するだけで、脳は圧倒的に活性化し、必要な情報を集めてくれるというのです。
なぜなら、ここでは2つの効果があると樺沢氏は述べています。

1つ目は、人混みや雑踏の中でも自分の名前や自分の興味のあるキーワードを聞きとることができるという、心理学でいう「カクテル・パーティ効果」です。
2つ目は、事前に単語登録することで選択的にその言葉を拾い出す、脳科学でいう「選択的注意」です。
例えば、研修の前に研修の目的や一番学びたいことを書き出したり、勉強をする前に問題集に目を通したりすることで、注意力が高まり、より効果的な学習効果が得られるでしょう。

落書きするー「記憶力を高める」という驚きの効果ー

学生時代、ノートの片隅やテスト用紙の裏に落書きをして怒られたという経験はありませんか。
一般的に落書きに対するイメージは悪く、集中力を下げると思われがちです。
しかし本書によると、プリマス大学の実験結果では、落書きをしていない人に比べて落書きをする人は記憶力が29%高くなるデータが得られたといいます。
落書きというアウトプットをすることで、その瞬間の感情が刺激され記憶に残りやすくなったのだと樺沢氏は述べます。

教える-自己成長にもっとも効果のあるアウトプットー

樺沢氏によると「教える」ということは最大のアウトプット法であるといいます。
教えるためには十分に理解をする必要があります。そのため、不十分な部分が見えてくるのです。そして、その不十分な部分を補います。
このように、教えるということにはインプット、アウトプット、フィードバックという自己成長の3ステップをすべて含んだ三位一体、完全、最強のアウトプットであると樺沢氏はいいます。

アウトプット術で人生をより楽しく、豊かに

「本書の範囲は「仕事」や「勉強」に限らない。」と樺沢氏は述べます。「話す」「書く」ということはコミュニケーションの方法の1つです。
アウトプット術を身に着けることで魅力・能力を回りに示すことができ、その結果、自分が評価されたり信頼されたりすることで、人間関係が豊かになり楽しい人生になると樺沢氏はいいます。

実際、80の項目の中には、「感謝する」「相談する」「笑う」など人間関係に関するアウトプットについても書かれています。
そこには樺沢氏の「1人でも多くの人に、仕事や学業によるストレスや、人間関係の悩みから開放されてほしい」という精神科医としての願いも込められています。

「学びを結果に変えるアウトプット大全」を読んで

本書は題名のとおり幅広くアウトプットの重要性やそのノウハウ、トレーニング方法をカバーした本です。
本書の最大の特徴は、1つの話題が短く、すぐ読んですぐ実行できるという点です。また、科学的根拠に基づいているため効率的であるといえます。
しかし、1つの話題について簡潔に書かれているため、さらに詳しく勉強したいという方には物足りないところがあるかもしれません。「アウトプット」の入門書や辞書的な役割として活用するのに適しています。

学びを結果に変えるアウトプット大全
  • 著 者樺沢 紫苑
  • 出版社サンクチュアリ出版
  • 発売日2018/8/3

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