【初心者向け】クラウドとは?身近なサービスを例にわかりやすく解説

クラウドとは、インターネットを介してシステムやソフトウェアを提供する形態のことです。近年さまざまな場所で導入が進んでいるクラウド、ここでは具体的にクラウドとは何のことなのか、どういったメリットがあるのかを紹介します。さらに、Saas、Iaas、Paasと呼ばれるクラウドの種類についても初心者でもわかるように解説します。

更新日:2020.1.29

【初心者向け】クラウドとは

【初心者向けかんたん図解】クラウドとは
トルテオ編集部

クラウドとは、インターネットを通じてサービスを利用する仕組みのことです。
これまでのITサービスは、サーバーなどのインフラ機器を購入しなければ利用することができませんでした。しかし、クラウドの登場により、インターネット環境があればいつでもどこでもサービスを利用することができるようになりました。

クラウドがなぜ「クラウド」と呼ばれているのかには諸説ありますが、従来からインターネットのことを示すときは雲のような図形を用いていたようです。このことから、インターネットを通じて利用するサービスのことをクラウドサービスと呼ぶようになったようです。

クラウドが生まれる前にあったオンプレミスとの違い

クラウドが生まれる前にあったオンプレミスとの違い
©Bakhtiar Zein – shutterstock

クラウドはインターネットを通じてサービスを利用するものということでしたが、これまで主流となっていたオンプレミス型とはどのように違うのでしょうか。ここでは、オンプレミス型との違いを解説していきます。

オンプレミスとは

オンプレミス型とは、自社内やデータセンターにサーバーなどの機器を設置してインフラを整備し、運用するシステム形態のことです。
従来の企業には、今はあまり見かけない大きなサーバーがあり、そのサーバーを通じてサービスを利用していました。

オンプレミス型のシステム形態は社内で情報のやり取りが完結するため、セキュリティ面において優れています。しかし、社内や各家庭にインフラを構築するためには多額の費用がかかるうえにサーバーを置く場所を必要とするため、後に登場したクラウド型のサービスが主流になっていきました。

クラウドとオンプレミスの違い

これまでの解説をまとめると、クラウド型とオンプレミス型には以下のような違いがあります。

項目 クラウド型 オンプレミス型

アクセス方法

インターネットを通じてアクセスする

クローズドなネットワーク環境を使ってアクセスする

費用

比較的安い

初期コストが高額

使用するスペース

利用する端末のみ

利用する端末と専用サーバー分

クラウドサービスの具体例

クラウドサービスの具体例
©Smile-Sky – shutterstock

クラウドというものがどのようなものかわかったところで、クラウド型のサービスにはどのようなものがあるのか、確認しておきましょう。ここでは、初心者の方でも身近なサービスを取り上げて紹介します。

Gmail

Gmailは、これまでクラウドについていまいち理解できていなかった方でも利用した、または目にしたことがあるサービスでしょう。
Gmailは、インターネットが通じている環境下でログインさえすれば、メールを確認したり送信したりすることができます。また、Gmailアカウントを利用することでGoogleが提供するサービスや他社のさまざまなサービスにもログインすることができます。

iCloud

iCloudは、iPhoneを利用している人なら一度は目にしたことがあるでしょう。
iCloudはアップル社が提供する、オンラインストレージです。
スマホで撮影した写真やビデオ音楽などの情報をクラウド上に保存することでバックアップを作成することができます。また、クラウド上に保存した情報をほかの端末にインストールすることで、その端末でも同じ情報を同期することができます。

クラウドサービスの分類

クラウドサービスの管理領域
トルテオ編集部

クラウドを利用して提供されるクラウドサービスには、さまざまな種類があります。
上の図は、それぞれの種類のクラウドで、クラウドサーバー会社がサービス提供会社に対してどこまで管理することができるのかを表した図です。青色がクラウドサーバー会社の管理領域で、それ以外の部分(赤色の領域)はサービス提供会社が管理する領域になります。

SaaS

Saasは「Software as a Service」の略で、サースと呼ばれます。SaaSはインターネットを通じてサービスを提供するシステム形態であり、必要な機能を必要な分だけ利用することができる点が特徴です。
ユーザーは常に最新の機能でサービスを利用することができることや、簡単に導入できることが特徴です。GmailやTwitterなどがこのSaaSに当てはまります。

PaaS

PaaSは「Platform as a Service」の略で、パースと呼ばれます。PaaSはアプリケーションを構築・開発する環境を提供する形態のクラウドサービスです。
1からアプリケーション開発のための環境を構築する手間が省けるため、非常に手軽かつ効率的にサービスを開発し、運営することが可能です。サイボウズ社のビジネスアプリ作成プラットフォームであるkintoneやアプリケーションを実行するためのプラットフォームであるherokuなどがPaaSに当てはまります。

IaaS

IaaSは「Infrastructure as a Service」の略で、イアースやアイアースと呼ばれます。IaaSはサーバーやストレージなどのインフラをインターネット経由で提供する形態のクラウドサービスです。
このサービスを利用することで、サービス提供会社はサーバー構築などの面倒なインフラ整備・運用にかかる工数を大幅に削減することができます。Amazon Web Services(AWS)のEC2などが当てはまります。

パブリッククラウド、プライベートクラウドって何?

クラウドサービスは、そのサービスが適用される形態によってパブリッククラウドとプライベートクラウドとの2種類に分かれます。ここでは、それぞれの適用形態がどう違うのかを説明すると同時に、近年流行りのハイブリッドクラウドについても解説します。

パブリッククラウド

パブリッククラウド
トルテオ編集部

パブリッククラウドとは、インターネットを介して不特定多数の人にサービスを提供することができる形態です。
事業者側が提供する仮想化されたサーバーやOSなどのインフラを、利用者同士で分割して使います。したがって、ユーザーはサービスを利用するためのインフラ構築やその運用のための負担が少なくなり、手軽にサービスを利用することができるようになります。

プライベートクラウド

プライベートクラウド
トルテオ編集部

プライベートクラウドとは、自社やそのグループ会社に最適化され、標準化されたクラウドを利用する形態のクラウドです。
自社用にカスタマイズしたシステムを一から構築して利用する所有型(オンプレミス型)のプライベートクラウドと、外部に用意されているクラウド環境を占有して利用する(ホスティング型)の2つに分かれます。自社に合った環境を整えることができ、カスタマイズ性が高い点が大きな特徴です。

ハイブリッドクラウド

ハイブリッドクラウド
トルテオ編集部

パブリッククラウドとプライベートクラウドとを組み合わせて使う形態がこのハイブリッドクラウドです。
システムの一部をパブリッククラウド上で利用したり、機能の一部をプライベートクラウドにしたりするなど、各機能やシステムごとにそれぞれの形態を組み合わせて用いられます。プライベートクラウドのメリットも、パブリッククラウドのメリットも両方吸収できる形態のクラウドであるといえるでしょう。

クラウドサービスを導入するメリット

クラウドサービスを導入するメリット
©KC Lens and Footages – shutterstock

これまで、クラウドサービスについて詳細に解説してきました。それでは、クラウドサービスを利用することによるメリットはどのようなところにあるのでしょうか。
ここではクラウドサービスを導入するメリットを紹介します。

コストを抑えられる

これまで、システムを導入するとなるとオンプレミス型でしか導入することができず、インフラ整備や保守・運用のために多額のコストや手間がかかっていました。さらにオンプレミス型では、システム担当者を用意するなど、社内の体制まで整備する必要があり、人件費も多くかかっていました。

クラウド型では、基本的にシステムやソフトウェアのインフラ構築はクラウドサーバー会社側がおこないます。そのため、ユーザーは金銭的なコストだけでなく、担当者が割く手間も大幅に削減することができるようになります。

スピード感を持って導入できる

クラウド型のサービスは、基本的にクラウドサーバー会社がサービス利用のためのインフラ整備をおこなっています。
オンプレミス型であればサーバー構築やセキュリティ整備などに多くの時間がかかってしまう傾向にありますが、クラウドサービスを導入する際にはこういった初期設定にかかる時間を大幅に短くすることができます。申し込み開始をするとすぐに利用できるサービスもあり、導入までのスピード感はクラウド型のメリットと言えるでしょう。

どこからでもアクセスできる

これまでのオンプレミス型のサービスでは、サーバー設定やセキュリティ設定なども自社内でおこなわれており、自社内のネットワークでしか利用することができませんでした。
しかし、クラウドサービスは基本的にインターネットを通じて提供されるため、インターネットにつながる環境下にいればどこからでもアクセスして利用することができます。Gmailを例にとるとわかりやすいでしょう。
したがって、クラウドサービスは非常に利便性が高く、かつ使いやすい形態であるといえます。

クラウドサービスを導入するデメリット

クラウドサービスを導入するデメリット
©Mihai Simonia – shutterstock

近年流行りのクラウドサービスには、もちろんデメリットもあります。クラウドサービスを導入しようと考えている方は、あらかじめクラウドサービスのデメリットも把握しておくとよいでしょう。

自社好みのカスタマイズができない

クラウドサービスはオンプレミス型と異なり、クラウドサーバー側が一律でサービスを提供するため、自社好みに調整するためのカスタマイズ性が低くなってしまいます。もちろん、プライベートクラウドはある程度のカスタマイズ性が担保されていますが、それでもオンプレミス型ほど柔軟にカスタマイズすることはできなくなっています。
したがって、企業体制が複雑になっていたり、特異な体制をとっている場合は、システムを使いこなせないことがあるかもしれません。

ほかのシステムとの連携がしづらい

クラウドサービスは、カスタマイズがしにくいと同時に、ほかのサービスとの親和性が低く連携しづらい場合もあります。多くの企業は複数のシステムを導入しており、そのそれぞれのシステムを連携させて、効率化を図りたいと感じる場面も多くあるでしょう。ただ、クラウドサービスの中には、ほかのサービスと連携できないものあり、逆に使いにくくなるケースもあります。
多くのシステムやツールを使っている企業は、一度試してみてから、本格的に導入するのを検討してみてもいいでしょう。

セキュリティ面での不安

クラウドサービス、特にパブリッククラウド型のサービスを利用する際は、会社の機密データなどがインターネットを通じて自社外に保存されることになります。もちろん、サービス提供会社はレベルの高いセキュリティ対策を施していますが、さまざまな企業のデータが保存されている分、サイバー攻撃などのターゲットとなりやすいことも事実です。
セキュリティ面に不安を抱いてしまう方、機密情報を扱う方は慎重にサービスを選んだ方が良いでしょう。

クラウドを利用するサービスは増えてきている

近年のインターネット技術の高まりとともに、クラウドサービスを提供する企業は増えてきています。したがって、私たちも多くのクラウドサービスを目にすることが増えてきたのではないでしょうか。さまざまなタイプのクラウドサービスが提供されているので、導入のしやすさというクラウドサービスの利点を生かして、いくつか試しに利用してみてください。

\フォローして最新情報を受け取ろう/

カテゴリから記事を探す

記事を絞りこむ

サイト制作・運営

RPA・アウトソーシング

ービジネスに役立つ情報を発信中ー