クラウドサーバーとは?専用サーバーや共有サーバー、VPSとの違いを徹底解説

クラウド上に作られたサーバーであるクラウドサーバー、近年多くの企業がこのクラウドサーバーを導入しています。
ここでは、そんな流行りのクラウドサーバーについて紹介します。
ほかのレンタルサーバーや物理サーバーとはどう違うのか、それぞれの比較も紹介します。

サーバーとは?

そもそもサーバーとは何のことなのでしょうか?最初にサーバーについて少し解説します。
既に知っている方は下のリンク先から読み進めてみてください。

クラウドサーバーを導入するメリットはこちら

サーバーとは、コンピュータのこと

サーバーとは、「Webサーバー」「ファイルサーバー」といったサーバーの機能が備わったソフトウェアを搭載しているコンピュータのことです。
通常のコンピュータに「Webサーバー」としての機能を取り込むことで、そのコンピュータをWebサーバーとして利用することが可能です。

サーバーが機能する仕組み

ウェブサービスの仕組み2
トルテオ編集部

ここではサーバーがどのように機能しているのかを紹介します。
私たちが普段扱うパソコンやスマートフォンといったクライアントから、Webページを見る際に、サーバーに「クリックしたページを開いてください」という要求を出します。
この要求のことをリクエストといいます。

それに対して、サーバーはそのリクエストで求められた対応をクライアントに返します。
この応答のことをレスポンスといいます。
クライアントとサーバーが、このリクエストとレスポンスを通じてやりとりすることで、普段私たちはWebページを見ることができます。

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サーバー形態の種類

続いて、実際にサーバーを導入する際に、どのような方法があるのか紹介します。

サーバー形態の種類:①物理サーバー

物理的なサーバー機器を購入して導入・運用する形式のサーバーです。
自社内や専用施設(データセンター)に物理サーバーを設置して運用します。
自社のサービスに合った環境を構築することができ、柔軟性は高くなりますが、その分導入コストが高くなってしまいます。

サーバー形態の種類:②レンタルサーバー

レンタルサーバー会社が保有しているサーバーを借りて使用するタイプのサーバーです。
レンタルサーバーは、そのレンタルの仕方によって大きく3種類に分かれます。

関連記事:レンタルサーバーとは?初心者でもレンタルサーバーって借りられる?

専用サーバー

専用サーバーは、レンタルサーバー会社が保有している1つのサーバーを1社や1人単位で使うタイプのレンタルサーバーです。
1つのサーバーをそのまま借りて使うためコストは少しかさみますが、その分自社に合った運用が可能です。

共用サーバー

1つのサーバーを分割して、複数のユーザーで利用するタイプのレンタルサーバーです。
サーバーの設定などはレンタルサーバー会社がおこなってくれるため、運用面では少し楽であるといえるでしょう。
ただ、ほかのユーザーとサーバーを分割して利用するため自社好みのカスタマイズができにくくなってしまいます。

VPS

VPSとは、レンタルサーバー会社が保有する1台のサーバーの中に仮想で専用サーバーを複数作り、その仮想専用サーバーを各々のユーザーがレンタルして利用するタイプのレンタルサーバーです。
専用サーバーと共用サーバーの双方の側面があり、双方のメリットをくみ取った形態のサーバーであるといえます。

サーバー形態の種類:③クラウドサーバー

クラウドサーバーとは、クラウドサーバー会社が保有しているサーバーをインターネット経由で利用することができるタイプのサーバーです。

関連記事:クラウドとは?IT初心者向けにクラウドのメリット・デメリットについて解説してみた

クラウドサーバーを導入するメリット

クラウドサーバーについてさらに詳しく紹介します。
ほかのサーバーとはどういった違いがあるのでしょうか。

クラウドサーバーを導入するメリット①:コストが抑えられる

クラウドサーバーを利用する際は、どんな機能を使うか、どれほどの容量を使うかによって従量的に金額が変わる仕組みになっています。
したがって、使わない機能に関してコストがかかることなく、必要な機能に対して、使った分だけ費用がかかるため、必要最小限のコストに抑えられるでしょう。

クラウドサーバーを導入するメリット②:アクセスの増減に柔軟に対応できる

運営しているサイトに大量のアクセスが流入した場合、サーバーが耐え切れなくなってサイト自体がダウンしてしまう可能性があります。
クラウドサーバーを導入していると、アクセスが増えたときのみサーバーの容量を一時的に増やして対応するといったことも可能になり、柔軟に対応することができます。

クラウドサーバーを導入するメリット③:導入が容易

クラウドサーバーを導入する際は、自社でサーバー環境を整えたりする必要がなく、クラウドサーバー会社に申し込みをするとすぐに利用開始することができます。
サーバー導入までにそれほど工数がかからず、容易に導入することができるといえます。

クラウドサーバーを導入するメリット④:保守・運用の手間が省ける

通常自社でサーバーを導入する際は、定期的なアップデートや最新のセキュリティ対策など、保守・運用のための手間やコストがしばしばかかってしまいます。
しかし、クラウドサーバーに関しては、運営会社がその都度アップデートやセキュリティ対策を施してくれるため、自社でわざわざそのための工数を割く手間が省けます

クラウドサーバーと専用サーバーの違い

ここからはクラウドサーバーがほかのサーバーとどう違うのか、それぞれのサーバーと比較して異なる点を紹介します。
まずはレンタルサーバーを占有して使う、専用サーバーとの相違点を紹介します。

クラウドサーバーと専用サーバーの違い①:料金

クラウドサーバーと専用サーバーを比較してまず大きく異なるのは、その料金です。
専用サーバーは月額固定で料金が設定されているのに対して、クラウドサーバーは使った分だけ費用が掛かる従量制で料金が設定されています。
したがって、ある程度サーバーに関する知識があり、費用対効果を考えてうまくサーバーを管理できる担当者がいる場合はクラウドサーバーがおすすめであるといえます。

クラウドサーバーと専用サーバーの違い②:セキュリティ

基本的に、クラウドサーバーの方がセキュリティが強いといわれています。
ここで、専用サーバーは「共同寮」、クラウドサーバーは「戸建て住宅」に例えてみましょう。
双方とも自分の部屋(持ち分)がある点である程度の安全は担保されていますが、共同寮はトイレや洗面所が共用です。
この共同部分を管理するのはクラウドサーバー会社であり、ここから各部屋へと何かしらの悪影響が及ぶ可能性もあります。

つまり、自分のサーバーがほかのサーバーから間接的にであれ、悪影響を受けるリスクがあります。
しかし戸建住宅の場合は、その建物自体自分のものであり、外部からの侵入しかリスクはありません。
クラウドサーバーは、ネットワークやサーバーなどが仮想化された状態で自分のものとして利用できるため、セキュリティ的には安全であるといえます。

クラウドサーバーと専用サーバーの違い③:サーバーの拡張性

クラウドサーバーと専用サーバーはサーバー容量やCPUの拡張しやすさに差があります。
専用サーバーを使っていて、サーバースペックを拡張しようとすると、さまざまな手続きが必要になり時間もかかります。

ただ、クラウドサーバーだとすぐにサーバースペックを拡張させることができるため、アクセス数の増減が激しいサイトや、これから成長させていきたいサイトなどは、クラウドサーバーを利用しているところが多いようです。
一方、比較的アクセスが安定しているサイトを運営している場合は、専用サーバーの方が費用対効果が良いといえます。

クラウドサーバーと共用サーバーの違い

続いて、クラウドサーバーと共用サーバーとの違いを紹介します。

クラウドサーバーと共用サーバーの違い①:料金

共用サーバーでは、1つのサーバーを複数ユーザーで分割して利用するため、基本的にクラウドサーバーよりも金額が安い傾向にあります。
詳しい料金体系は、45選を比較した下の記事を参考にしてみてください。

関連記事:レンタルサーバー45選比較!個人向け、法人向け、無料、海外サーバーそれぞれ比較しました

また、共用サーバーは月額で固定なのに対して、クラウドサーバーは使った分だけ料金がかかる従量型であり、その料金体系にも違いがあります。

クラウドサーバーと共用サーバーの違い②:サーバーの強さ、柔軟性

自社のWebサイトに多くのアクセスが流入した際、共用のレンタルサーバーだと、同じサーバーを借りているWebサイトとの兼ね合い上、サイトへのアクセス障害が起こる可能性があります。
一方クラウドサーバーだと、一時的に容量を増やして対応するため、サーバーがダウンする可能性が低くなります。

それほどアクセスの増減が多くない個人ブログなどを運営する際は共用サーバーで、アクセス数の多いWebサイトを運営する場合や、一時的にアクセスがかなり増えるようなサイトやゲームを運営する場合は、その時だけ容量を増やせて拡張性に優れたクラウドサーバーがおすすめです。

クラウドサーバーとVPSの違い

次に、クラウドサーバーとVPSとの違いを紹介します。
この2つはどちらもサーバーを仮想化して運用している点では同じであり、似ている点が多いので少し注意が必要です。

クラウドサーバーとVPSの違い①:利用可能なサーバー数

クラウドサーバーとVPSは、双方ともサーバーを仮想化させて専用サーバーのように使えるようにした点は同じですが、その利用可能数に違いがあります。
VPSは、1つの契約で1つの仮想サーバーのみを使えるようにしていますが、クラウドサーバーでは複数の仮想サーバーを利用することも可能です。
したがって、規模の大きいWebサイトを運営したい場合は、クラウドサーバーを利用することで用途別に仮想サーバーを複数設置することが可能です。

クラウドサーバーとVPSの違い②:柔軟性

VPSは月額料金が固定されているのに対して、クラウドサーバーは従量制の料金体系を設定しており、必要に応じて容易に機能を拡張させることが可能です。
したがって、アクセスが安定しているWebサイトを運営する場合はVPSを、アクセスが一時的に増えるなど、不安定になる可能性のあるWebサイトを運営する場合は、拡張性に優れたクラウドサーバーを利用するのがおすすめでしょう。

クラウドサーバーと物理サーバーの違い

最後に、クラウドサーバーと実際に物理サーバーを購入して運用する場合の違いを紹介します。

クラウドサーバーと物理サーバーの違い①:料金

通常物理サーバーを導入する際は、設置費用や月額費用など、数万~数百万円単位で費用が掛かります。
したがって、クラウドサーバーよりもかなり多くの費用がかかってしまいます。
合わせて、運用や保守のためのコストもかかり、クラウドサーバーに比べると総合的なコストはかなり高いでしょう。

ただその分、自社に合った環境を構築することができ、柔軟性はかなり高いといえます。
したがって、大規模なサービスをリリースしたり、かなりアクセスの多いECサイトを運営するなど自社に合わせたサーバーを構築したい場合は物理サーバーがおすすめですが、そうでない場合はクラウドサーバーを利用した方がいいかもしれません。

クラウドサーバーと物理サーバーの違い②:サーバーの拡張性

クラウドサーバーと物理サーバーの大きな違いは、サーバー容量やCPUなど、サーバースペックの拡張性です。
物理サーバーのスペックを拡張させようとすると、配線をつなぎなおしたりさまざまな設定をしたりと、多くの工数と時間がかかります。
それに対して、クラウドサーバーは簡単にサーバーのスペックを拡張させることができ、急激なアクセス増にも容易に対応することができます。

したがって、比較的アクセス数が安定している官公庁や金融機関のようなサイトは物理サーバーで、一方一時的にアクセスが増えるようなサービスやゲームを運営している場合などはクラウドサーバーで運用しているケースが多い傾向にあります。

自分たちのサービスに合ったサーバーを選ぼう

サーバーにも多くの導入形態があり、自分が運営するサービスやWebサイトにはどの形態が適しているのか迷う方も多いかもしれません。
運営するサービスやWebサイトの規模や提供する機能によっておすすめの導入形態は異なってきますが、最初は比較的導入しやすい共用サーバーやクラウドサーバーから始めて、その後自分に合ったサーバーに変更するというのも1つの手かもしれません。

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