【書評】西野亮廣が語る「新世界」とは?挑戦し続ける彼が向き合うお金と信用の話

すでに大きな話題となっている「新世界」もう手に入れましたか?
西野氏の新刊である本書の発売の日を、心待ちにしていたという人も大勢いたのではないでしょうか。
そんな多くの人が心を揺さぶられているビジネス本。西野氏が教える「新世界」とは。そしてお金を持っているだけでは勝ち残れない時代で生き残るためにはどうするべきか。
今回はビジネスパーソンだけではなく今を生きる全ての人におすすめしたい本を紹介します。

キングコング西野亮廣

西野氏はお笑いタレントでキングコングのツッコミ担当。現在では絵本作家の肩書も持ち、個展を開いたり、オンラインサロンを開いたりと活躍の場を広げています。
養成所在学中にNHK漫才コンテストの大賞に輝き、20歳には東京でレギュラー番組を持つという、素晴らしいサクセスストーリーを歩んでいるような西野氏ですが、その成功の裏には数多くの苦労や苦悩があったそうです。

本書の序文では、早くに成功したからこそのプレッシャー、それによって相方梶原君が失踪したエピソード、執拗なバッシングを受けた過去などが赤裸々に描かれています。
世間からの西野氏に対するバッシングは、応援してくれているファンやスタッフにまでおよび、これについて西野氏は「大切な人を守れなかったのは自分が弱かったからだ」といいます。

その場所から一歩踏み出すのに必要なのは、「強い気持ち」なんかじゃない。
キミに必要なのは、踏み出しても殺されない『情報』という武器だ。
(中略)
そこから一歩踏み出す方法を教えるよ。
一緒に勉強しよう。
大丈夫、いけるよ。

引用:『新世界』(著:西野亮廣)

貯信時代、お金を稼ぐか信用を稼ぐか

普段、日常的に利用している「お金」。
現在ではこのお金の流れ方、生み方、そしてお金の常識も大きく変わっていると西野氏はいいます。

お金とは『信用』であり、クラウドファンディングとは『信用を換金する装置』だ。

引用:『新世界』(著:西野亮廣)

そして、ホームレス小谷氏の例とともに、信用を稼ぐことがいかに重要かが述べられています。
ホームレス小谷氏は、1日50円でなんでも屋として人々のために精一杯頑張ることで信用を多く得ました。
その結果、最終的に信用を換金する装置であるクラウドファンディンクによってお金を手にすることができたそうです。

第1章では、現在は「貯蓄時代」ではなく「貯信時代」であること、「信用持ち」になることがいかに必要かが自身の体験談と歴史の具体例とともに丁寧に説明されています。

オンラインサロン、『西野亮廣エンタメ研究所』が作る未来

そして西野氏といえば彼が運営する「西野亮廣エンタメ研究所」というオンラインサロンです。
オンラインサロンとは、Web上で展開される会費制のコミュニティで、ファンクラブのようなものです。
西野亮廣エンタメ研究所のサロンメンバーは、ここでしか見れない記事や配信を楽しむことができたり、限定のイベントに参加できたり、さらにスタッフとして参加することもできます。

しかし、西野氏のオンラインサロンでは、サロンメンバーがお金を払って働くことがあるそうです。
本来働いたらその対価としてお金をもらうのが普通。ではなぜ彼のサロンではお金を払ってまで働きたいという人がいるのでしょうか。
彼らが追い求めているのは「高い給料を貰っている自分」ではなく「常におもしろいことをしている自分」なのだと西野氏はいいます。

また、西野氏のサロン内で使われている「人検索の地図」についても触れられています。
人検索とは、どこの店に行くか」ではなくて「誰の店に行くか」が起点となって検索をすることです。
せっかくなら知っている人のお店に行きたいと思うように、人それぞれ持っている人との関係によって作られる世界、これこそ西野氏が言う「新世界」なのです。

新世界、言葉でまわる世界

そして西野氏が注目したのは「文字」。
このモノが溢れている時代だからこその贈り物は、そのプレゼントに費やした「時間」であるといいます。

そして文字は、その文字の量と書くための時間は比例することを考え、「レターポット」というサービスを始めました。このサービスは文字をお金に換金することができるサービスです。
例えば、寄せ書きでは周りから愛されている人とそうでもない人とでは、寄せられる文字数のバラつきがあります。これをもとに、人の信用度は文字数に置き換えられるという思想で作られた斬新で画期的なサービスです。

西野氏いわく、『貯信時代』における「お金」というのは、私たちが普段使っている1万円札といったお金ではなく、どれほど信用されているかという信用の尺度なのです。

「大丈夫、いけるよ。」西野氏のメッセージ

本書はお金や経済に詳しくない人にもわかりやすいように、お金について、信用について、そして未来の生き方について、西野氏が語りかけるような言葉で書かれています。
また、強く背中を押してもらい、勇気をもらえるような内容なので、夜中に一人で読んでいたら西野氏のメッセージに思わず涙を流してしまいそうになるかもしれません。
そして、本書の最後は西野氏のメッセージで締めくくられています。

もう、情報は伝えた。
武器は渡した。
ここから先は頭で考えちゃダメだ。
「現実」というものは、
行動を起こしていない人間の想定を軽く超えてくる。
足を動かしていない人間が出す答えには何の価値もない。
考えるだけ身体が固くなる。無駄だ。
武器の使い方は、戦いながら覚えるんだ。
覚悟を決めるんだ。

引用:『新世界』(著:西野亮廣)

この文章は、挑戦する度にバッシングされ、それでもなお挑戦し続ける西野氏だから書ける文章でしょう。
大丈夫、いけるよ。」最後に書かれているこの文章で多くの人が一歩踏み出す勇気をもらえたと思います。

本書を読むことで西野氏が考える「新世界」を知ることができるはずです。

新世界
  • 著 者西野亮廣
  • 出版社KADOKAWA
  • 発売日2018/11/16

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