経費精算の効率化|経理業務を自動化するポイントを紹介

経費精算は経営にとって必ず必要な業務であり、すべての従業員に関わるため、効率化をすることで企業の財務状況に大きなメリットが期待できます。そのため近年では、経費精算システムの活用による自動化をはじめ、経理業務の効率化が特に注目されています。本記事では経費精算業務を分解して説明し、経費精算システムを中心に、効率を上げるための取り組みやメリットについて紹介します。

更新日:2021.1.29

経費精算業務を効率化しよう|この記事の要約動画

経費精算とは

経費精算とは、事業を運営するうえでかかった費用を立て替えて、負担した従業員に払い戻すことを指します。
経費精算では、従業員が事業に関連する費用の支払いをした証拠として、経費精算書と領収書を提出します。その後、支払い内容を経理担当が確認し、経費として認められるものと判断すれば従業員に費用が払い戻され、認められないと判断した場合は従業員の自己負担となります。
経理担当者がもし事業と関係のない費用を経費として認めてしまうと、会社の損失となるだけでなく、税務調査が入った場合に指摘される可能性もあるため、経費精算では厳しくチェックをおこなう必要があります。

このように、経費精算業務は経営にとって必須な機能なため、経理の業務効率化が企業に与える影響は大きく、近年では経費精算をいかに効率的におこなうかが注目されています。

経費の種類

「事業を営むうえでかかる費用」というものの、経費精算の対象となるケースは幅が広く、何が経費にあたるのか曖昧な場合もあります。ここでは、経費を分類する仕訳の際に一般的に使用される勘定科目を紹介します。

経費の勘定科目 具体例

福利厚生費

従業員の慰安旅行や医療衛生のための費用など

旅費交通費

電車代、バス代、タクシー代、宿泊代などの費用

接待交際費

取引先との接待費用などの費用

会議費

取引先と打合せする際の飲食費用など

消耗品費

文房具や印刷用紙などの費用

新聞図書費

事業を営む上で必要な新聞や書籍の費用

荷造運賃

販売している商品を梱包するときの段ボール代や運賃などの費用

外注費

外部に依頼して何かを作ってもらったときの費用など

修繕費

パソコンや備品の修繕費用など

支払手数料

銀行の振込手数料などの手数料

リース料

レンタカーやオフィス機器などのリース料

雑費

上のいずれにも当てはまらない費用

また、以下の記事では、経費精算のルールを定めるうえで押さえるべきポイントを紹介しています。勘定項目についても言及しているので、これから経費精算の効率化に着手する前にぜひご覧ください。

経費精算に手間がかかる原因

経理担当にとって、経費精算は多くの手間がかかる業務です。経費精算業務自体がアナログであったり、経費精算の方法がシステム化していないことによって不備が発生したり、とさまざまな問題があります。ここでは、経費精算がなぜ手間のかかる業務になっているのか、その原因を解説します。

領収書の項目を手入力で対応している

今でも紙やExcelを利用して経費精算をおこなっている企業は多いのではないでしょうか。
紙に記載された領収書を手打ちで入力していると膨大な時間を要してしまったり、入力ミスによって手戻りが起こってしまったりします。このような手間のかかる業務にうんざりしている経理担当の方も多いのではないでしょうか。

ミスが多く発生し、その対応が必要になる

意図的なルール違反でなくとも、各従業員が正しく経費申請をしてくれるとは限りません。申請方法を認識しておらず、誤って申請しているケースもあれば、前述のように手入力のためミスが起こり、修正が必要になることもあるでしょう。

例えば出張先のホテルの金額が領収書の記載事項と違っていたり、間違った勘定科目で申請してしまっていたり、さまざまな箇所でミスが発生してしまいます。これらのミスが積み重なり、最終的に金額を計算するときににずれが発生し、また最初から見直しといったことは、思い当たる方もいるのではないでしょうか

このように経費精算業務はミスが発生することも多くあるため、その分だけ経理担当者の手間が増えてしう傾向にあります。このことが、「経費精算業務はめんどくさい」といわれる所以なのです。

経費精算システムとは

経費精算業務を効率化するために、経費精算システムがあります。

経費精算システムとは、煩雑な経費精算業務をIT化し、効率化を促進するシステムのことです。
申請書類の記述をフォーマット化することができるので、申請者への確認作業が減ったり、経費申請のチェックや経費精算業務をシステム上で完結させたりすることができます。それにより、これまでかかっていたコストや工数を大幅に削減することが可能です。
また、経費精算システムでは領収書を撮影して保管したり、記載されている内容を自動で読み取ったりすることができるものもあります。

経費精算システムには、クラウド型とオンプレミス型があります。自社に合った形態の経費精算システムを導入して、経理担当者が本来取り組むべき業務に時間を割けるようにしましょう。

以下の記事ではさまざまな切り口から30を超える経費精算システムをまとめていますので、業務効率化のために最適なシステムを選ぶ参考にしてみてください。

経費精算システムで業務を効率化するメリット

経費精算システムを導入することで、経理業務の効率化に対してどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、経費精算システムを導入する6つのメリットを紹介します。

経費精算にかかる経理担当の工数が減らせる

経費精算システムを導入することで、これまでおこなっていたExcelや管理ソフトへの入力作業のための時間が削減され、経理担当の工数を大幅に削減することができます。ほかにも、仕訳作業や勘定科目への自動入力、SuicaなどICカードとの連携機能を備えたシステムもあります。

このような機能を活用することでアナログでおこなっていた業務を効率化でき、経理担当が本来取り組むべきほかの業務に従事し、企業の成長に寄与する機会が増えることになります。

経費精算に関するミスが減らせる

経費精算システムを活用した経費申請では、システム上で承認作業、経費精算業務、その後の会計ソフトとの連携をおこなうことができます。システム上で一連のフローを一元管理することで人の手が介在する数が減り、作業漏れや作業重複などのミスを防ぎ、効率的に経費精算業務をおこなうことができるでしょう。

不正申請のチェックを効率的におこなえる

交通費や宿泊費などの必要経費が適切なものなのかを逐一チェックする作業は、経理担当の業務を圧迫します。
経費精算システムには地図ソフトや経路検索ソフトと連携して、自動で最適な金額を算出してくれるものもあります。そのようなオートメーション機能を活用することで、不正申請チェックをより効率的におこなえるようになるでしょう。

各支店・支社の経費精算もまとめて一元化できる

企業によっては、さまざまな地域に支社や支店を構えていることがあるでしょう。このような場合でも、各支店や各支社の従業員が経費申請をシステム上でおこない、場合によっては領収書をデータ化して添付するだけで申請が完了します。
したがって、各支店や各支社の経費精算をシステム上で一元管理することができるようになります。また、システム上では勘定科目ごとや支店ごとにソートをかけて確認することもできるため、効率的に経費精算の情報を管理をすることができます。

従業員の経費申請に要する無駄な時間も減らせる

経費申請を毎月後回しにしてしまい、月末にまとめて提出している人も多いのではないでしょうか。月末は多くの社会人にとって忙しい時期であるにも関わらず、経費精算に関する業務に時間を取られてしまうと業務が圧迫されてしまいます。
経費精算システムを導入して効率化することで、月末に集中してしまう経費申請業務にかかる時間を軽減させることができます。

ペーパーレス化できる

経費精算システムによっては、近年多くの企業が注目しているペーパレス化に貢献できるものもあります。領収書をデータ化して保存することができるものを利用することで、これまで必要だった経費精算用の台紙や領収書などの資料が必要なくなり、ペーパーレス化を推し進めることが可能になります。

経費精算システムを活用した効率化の導入事例

経費精算システムがさまざまな業務効率化に貢献するものといっても、コストを割いてまでシステムを導入することはハードルの低いものではありません。
ここでは、経費精算システムを実際に導入した事例を紹介しますので、自社に類似したケースがあるか参考にしてみてください。

導入事例①:東レ株式会社

東レ社は化学繊維などの研究開発・提供している企業です。
東レ社のシステム部門は「クラウドファースト」を謳っており、これまで使っていた経費管理システムを刷新しました。

新しい経費精算システムを導入することで、従業員は外出先からの経費申請や、ICカードの乗車履歴との自動連携ができるようになりました。このような機能を活用することで、経費精算業務の効率化を実現させています。

参考:コンカーのConcur® Expenseを経費精算・管理の業務プロセス変革の基盤として東レが採用

導入事例②:株式会社大分フットボールクラブ

大分フットボールクラブ社はJリーグ所属の大分トリニータというプロサッカーチームを運営している企業です。同社は煩雑な経費精算業務の省力化を図るため、経費精算システムを導入しました。

経費精算システムを導入することで、経費申請の規定を満たしているかどうかを自動でチェックできるようになっため、経理部門の業務が軽減されたようです。また、出先で領収書を撮影して申請することで、ペーパーレス化による生産性の向上を実現しています。

参考:大分トリニータを運営する大分フットボールクラブ、間接費管理業務の効率化とコスト削減を目指し、中小企業向けSAP® Concur®ソリューションを採用

業務効率化におすすめの経費精算システム3選

最後に、業務効率化におすすめの、多くの企業で導入されている経費精算システムを紹介します。経費精算システムを選ぶうえで、スマホからも申請できる機能を持っていることは、従業員が効率的に経費精算をおこなえるようにするために非常に重要になるでしょう。今回はスマホからの申請機能を搭載した経費精算システムを3つ厳選して紹介します。

おすすめの経費精算システム①:Concur Expense

Concur Expense
HPより

Concur Expense(コンカーエクスペンス)は、アメリカのコンカー社が運営する、SAP Concurシリーズの代表的な製品の1つです。SAP Concurは、全世界150カ国・46,000社以上に導入されており豊富な導入実績があります。また、外部サービスとの連携や、分析機能が充実しており、大企業から中小企業まで大企業から中小企業まで幅広い企業の経費精算業務に対応しています。

<サービスの特長>

  • 国内売上トップクラスの経費精算システム
  • Suicaなどの交通系ICカードと連携することで交通費精算の効率化を実現
  • 中小企業向けサービスと大企業向けサービスの2種類から選択可能
プラン 初期費用 料金 無料トライアル スマホアプリ システム形態 会計ソフトとの連携

Concur
Expense
Standard

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月額30,000円~

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クラウド

Concur
Expense
Professional

問い合わせ

問い合わせ

×

クラウド

おすすめの経費精算システム②:ジョブカン経費精算

ジョブカン経費精算
HPより

ジョブカン経費精算は、Donuts社が提供するジョブカンシリーズの中の経費精算システムです。クラウドサービスならではの最短即日で運用開始ができ、大企業から中小企業まで、幅広い企業に導入され支援されています。各種ジョブカンシリーズとの連携によって、バックオフィス全体の効率化を図ることが可能です。

<サービスの特長>

  • 業界トップクラスの導入実績
  • ICカードとの自動連携によって経費申請の効率化を実現
  • 承認経路の分岐設定が可能
プラン 初期費用 料金 無料トライアル スマホアプリ システム形態 会計ソフトとの連携

クラウド

0円

月額400円
/1ユーザー

30日間

クラウド

おすすめの経費精算システム③:jinjer経費

jinjer経費
HPより

jinjer経費は、ネオキャリア社が運営する経費精算システムです。スマートフォンに特化したUI/UXを備えており、誰でも利用しやすく操作性に優れているのが特徴です。申請も承認もアプリで手続きができ、担当者や上長が外出中であっても滞りなく業務を進められます。
また、乗換案内サービスの「駅すぱあと」と連携しており、出発地と到着地を入力すれば自動的に最短ルートでの経費精算が可能となります。

ネオキャリア社ではjinjer経費のほか人事、勤怠、労務など、jinjerシリーズとして各種人事関連システムも取り扱っており、それらのシステムと連携させて人事データを一元管理できるといったメリットもあります。無料トライアルが用意されており、実際の運用も1ユーザーにつき月額300円からの低コストで運用していくことができます。

<サービスの特長>

  • 人事、勤怠管理、労務などのサービスと連携でき、企業内にあるさまざまなデータを一元管理することが可能
  • 部署ごと、個人ごとにそれぞれワークフローを設定できる
  • 経費申請、申請承認の両方がアプリ上で可能
プラン 初期費用 料金 無料トライアル スマホアプリ システム形態 会計ソフトとの連携

0円~

月額300円/1ID

クラウド

自社に最適な経費精算システムで、経費精算をもっと効率的に

経費申請のチェックや再入力作業など、経理担当は手間のかかる作業に多くの時間を割いています。
経費精算システムを導入すれば、煩雑な経費精算業務を効率的におこなうことができ、経理担当がほかの業務にも時間を割けるようになるでしょう。

以下のebookでは、経費精算システムを選ぶ際に役立つ8つの必須ポイントをまとめています。自社でシステムの導入する前に、ぜひチェックしてみてください。

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