今さら聞けないスタートアップ企業とベンチャー企業の違いと特徴

近年、スタートアップやベンチャーという言葉を耳にすることが増えてきて、人によっては様々な捉え方をしている人が多いと思います。
しかし、言葉の定義の違いや特徴がどういった意味かイマイチ理解していない人は多いのではないでしょうか?
今回の記事では、スタートアップ企業とベンチャー企業の違いと特徴、どういった人が働いているのかをまとめてみました。

2018.5.31 by トルテオ編集部

スタートアップとベンチャーの言葉の由来とは?

本を読んで驚く少年
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じつは、ベンチャーという言葉は、日本ベンチャー学会の清成忠男先生が「ベンチャービジネス」という言葉を世に送り出したといわれています。
また、スタートアップとベンチャーという言葉はアメリカと日本とは言葉の認識が少し異なります。

そこで、各言葉の由来と日本とアメリカでの認識の違いをまずはご紹介します。

スタートアップの言葉の語源:アメリカのシリコンバレーから

スタートアップを直訳すると、「始動」「開始」という意味になります。
企業を指す意味でのスタートアップは、「社会貢献を目的に世の中にないビジネスを展開し、短期間で急成長する創業間もない企業」と日本では認識されているケースが多いです。

アメリカにおいては、スタートアップの言葉の意味は会社の設立年数や規模は関係なく、存在目的や組織の構成、成長スピードにおいて一部特殊なタイプの企業をスタートアップされています。
同じ言葉でもアメリカと日本では捉え方が少し異なってきます。

ベンチャーの言葉の語源:ベンチャーの語源はアドベンチャー?

ベンチャーとは日本語に訳すと、「冒険」や「投機」という意味になります。
日本におけるベンチャー企業とは、冒険的な事業や新規事業に積極的な企業、もしくは大企業・零細企業に対する成長性の高い企業を指すことが多いです。

それに対してアメリカでのベンチャーの認識は、ベンチャーキャピタル(投資会社)やジョイントベンチャーと呼ばれる共同で事業を立ち上げる企業に対してベンチャーという言葉を使うそうです。

スタートアップ企業とは

ダッシュするビジネスマン・挑戦
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スタートアップは企業形態を示す言葉ではありません。
先ほど紹介したとおり、スタートアップとは「社会貢献を目的に世の中にないビジネスを展開し、短期間で急成長する創業間もない企業」と認識されています。

今までにはない新しいビジネスモデルや製品・サービスを展開して世の中の常識や人々の生活を変えることを目指し、短期間で急成長していきます。
そんなスタートアップ企業の特徴を見ていきましょう。

スタートアップ企業の特徴①:成長スピードが早い

スタートアップ企業は短期間での成長を目指しています。そのため、サービスを立ち上げてから数年で成功を収めるケースも少なくありません。 
しかし、実績がないスタートアップ企業は、金融機関などからの借り入れが難しいため、資金の調達方法は限られてきます。

そこで心強いのが、創業まもない企業に対して投資するエンジェル投資家やハイリターンを狙ったベンチャーキャピタル(投資会社)からの投資となります。
その資金を元手に短期間で圧倒的成長と成功を目指して、事業を展開していくことになります。

スタートアップ企業の特徴②:斬新なビジネスを生み出していく

世の中に対して、新しい技術やサービスを提供していくのもスタートアップ企業の大きな特徴となります。例えば、最近よく耳にするAI(人工知能)やブロックチェーン(分散型ネットワーク)、IoT(モノとインターネットと繋がる)など、新たな技術や仕組みによってスタートアップ企業は社会に話題を生み出していきます。

また、既に世の中にあるビジネスモデルではなくて、斬新性のあるビジネスを展開していく特徴があります。
スタートアップ企業は世の中に新しい価値を届けることを目指しています。

スタートアップ企業の特徴③:働いている人材が若手中心

スタートアップ企業で働く人は20代~30代で比較的若い人材が多く、少人数で事業を進めていることが多いです。そのため、期待値や将来性が高い傾向がある点が特徴といえるでしょう。

また、大きなやりがいと自分自身の将来性に期待して働ける可能性があるスタートアップ企業ならではの特徴ではないでしょうか。

スタートアップ企業の特徴④:社会貢献につながる事業を展開している

スタートアップ企業のサービスや商品はベンチャー企業に比べて、社会貢献性の高いものが多い傾向があります。

例えば、普段の生活をより便利にする機器や常識を覆すIT技術を、スタートアップ企業では展開していることが多いのが挙げられます。そのため、自分たちの新しいサービスで社会貢献を主軸にしているスタートアップ企業が数多くあります。

ベンチャー企業とは

ビジネスと人々のシルエット
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ベンチャー企業とは、成長過程にある企業のことを指します。
新しい技術や創造的な革新アイデアで大企業には実践しにくい、中長期的な成長を目指すビジネスを展開します。

スタートアップ企業と同様に短期間で急速な成長をする可能性を秘めています。

スタートアップ企業とベンチャー企業の違い

重厚な本と金色の天秤
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ここまで、スタートアップ企業とベンチャー企業の特徴をまとめてきました。ベンチャーと定義を分けることは難しいと感じた人は多いのではないでしょうか?

「ベンチャー企業とはここが違うのでは?」と捉えられる点をいくつかご紹介していきます!

スタートアップ企業とベンチャー企業の違い①:ビジネスモデルの構成の仕方

スタートアップ企業は新しいビジネスモデルの確立を目指しています。そのため、既存のビジネスモデルを参考する事業を展開するケースは少ない傾向があります。

それに対して、ベンチャー企業は既存のビジネスモデルを参考に事業を進めていくケースが多く見受けられます。スタートアップ企業の方がベンチャー企業に比べてビジネスの斬新性やイノベーションの意識が高いといえるでしょう。

スタートアップ企業とベンチャー企業の違い②:収益状況

スタートアップ企業は安定した収益モデルを確立しないまま起業するケースがあります。事業を進めながら、収益を確保していくケースが比較的多いといえるでしょう。

ですが、ベンチャー企業は比較的、収益モデルを構築した状態で事業を行っている企業が多く見られます。事業開始時の収益状況が異なる点もベンチャー企業との違いとなります。

スタートアップ企業とベンチャー企業の違い③:成長スピードの違い

ベンチャー企業は、会社を長期的に存続させることを目的としている企業が多い傾向があります。
中長期的に事業を育て上げていくベンチャー企業が多いため、スタートアップ企業に比べて成長スピードがやや遅めな企業が多い傾向があります。

ビジョンや長期的に経営を行うことを意識するベンチャー企業に対して、スタートアップ企業は出口を決めて短期間で計画を進めていくといわれています。

スタートアップ企業ではどんな人が働いているのか?

カジュアルビジネス
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スタートアップ企業と働く人の特徴①:多くの経験を積める

スタートアップ企業で働くということは大手企業ではなかなか味わえない経験ができるメリットがあります。

大手企業は人数が多く、ノウハウなどがマニュアル化されているケースが多く、安定性はあるけど刺激が足りないと感じる人も多いのではないでしょうか。
スタートアップ企業では何もないゼロの状態から事業を作り出すため、経験が積めて成長に大きく繋がる点が魅力といえるでしょう。

スタートアップ企業と働く人の特徴②:将来起業を志している人が多い

時代の変化と一緒に成長できる経験を積めるスタートアップ企業では、将来起業を目指す人にとっては最高の環境に違いありません。
そのため、多くの起業家志望の人がスタートアップ企業で経験を積んで、将来独立を考えていると野望を秘めた人が数多くいます。

スタートアップ企業と働く人の特徴③:逆境に強い人

新しいビジネスモデル短期間で急成長を目指すため、多くの経験を積める反面、失敗や困難に立ち向かっていく機会が多ります。
そのため、ピンチや逆境に強い人材が多く、個々のスキルが必然的に上がる環境ともいえます。

スタートアップ企業での経験は今後のキャリアを構成していく中で、役立つことは間違いないでしょう!

高い志や目標がある人達へ

山頂を目指す男性
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スタートアップとベンチャーの違いについて、必ずしも明確な違いというものはありません。
スタートアップ企業は短期間で今までにないイノベーションを起こし、人々の生活と世の中を変えていくことを目的にしている企業が多いといえるでしょう。もちろん、べンチャー企業で世の中にない新しいサービスを展開してイノベーションを起こして成長している企業はたくさんあります。

スタートアップとベンチャーにはご紹介した特徴や違いがあると捉えるのがいいですね。そのため、企業の理念や価値観で定義が大きく異なるケースが多いともいえるでしょう。

「今の仕事にぜんぜん満足していない」「自分のキャリアをさらに築きたい」「成長環境を求めて新しいことにチャレンジしたい」そんな野望と志を秘めた人ならば、スタートアップ企業やベンチャー企業にチャレンジしてみるのもおもしろいかもしれないですね。

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