市場調査には4種類の方法がある!市場調査のポイントもあわせて紹介

新規事業の開発にあたり市場調査をおこなうことになったものの、どのような方法で調査すればいいかわからないという方もいるのではないでしょうか。調査方法がわからないと調査が始まらず、ただ時間が過ぎてしまいます。
市場調査の方法は大きく4種類にわけられます。今回は市場調査に用いられる4種類の方法や新規事業立ち上げのための市場調査の流れを解説します。

更新日:2020.2.25

市場調査とは

市場調査とは
トルテオ編集部

市場調査とは、市場や顧客がどのようなものを求めているのかを理解するための調査のことです。
調査で得た意見を参考に、顧客が求めているものをつくる商品開発、顧客が買いたくなるようなマーケティング施策を打ち出していきます。
まだ世にない商品・サービスをつくるということは、顧客がこれまで知らないものを販売するということでもあります。顧客がこれまで知らなかったものを「欲しい」と思うためには、顧客の欲求に対して強く訴えかける必要があります。

商品・サービスを提供する側が顧客のニーズを推測して商品・サービスをつくることもできますが、顧客の声に耳を傾けずに商品・サービスをつくってしまうと、顧客が求めていないものになってしまうということが往々にしてあります。
そのため、新規事業をつくるときには緻密な市場調査をおこない、顧客が真に求めているものをつくり、提供する必要があります。

マーケティングミックスとは、市場調査で集めた情報をもとに販売戦略を組み立てるためのフレームワークのことです。マーケティングミックスについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

市場調査の4種類の方法

市場調査の種類
トルテオ編集部

市場調査をおこなう方法は多岐にわたるため、それぞれの特徴を把握して目的に沿ったものを選んでおこなう必要があります。ここでは、市場調査の方法を大きく4つに分けて解説していきます。

質問法

質問法
©Antonio Guillem – shutterstock

質問法とは、顧客と直接やりとりすることを通じて、意見や感想を引き出す市場調査の方法を指します。質問法には4つの調査方法があります。それぞれ解説していきます。

面接調査

面接調査は、調査員が顧客1人ひとりと面接をするように質問をすることで意見を聞く市場調査の方法です。
マンツーマン、もしくは複数人から直接話を聞くことができるため、じっくりと製品やサービスについての感想を聞くことができます。また、気になった話を掘り下げていくことができるため、顧客の本音を引き出せる可能性が高くなります。

電話調査

電話調査は、顧客に直接電話をかけて製品やサービスに対する意見や感想を聞く市場調査の方法です。
この方法は電話番号を登録している顧客であれば住んでいる距離に関係なく意見を聞くことができ、取り組みやすさに強みがあります。

郵送調査

郵送調査は、企業側から製品やサービスに対する意見、アンケートを書いてもらうシートを添付して顧客に送り、それを再度企業側に送付してもらう市場調査の方法です。
これは企業からの質問に対して、顧客が熟考してから答える形になるため、整理された状態で顧客のニーズを集めることができます。

留置調査

留置調査は、顧客に回答用紙を渡しておいて後日調査員が顧客宅まで回収に行く市場調査の方法です。
これはアンケートに対する回答率がかなり高くなるため、企業にとっての意見を聞くことができる大きな機会となるでしょう。一方で顧客が圧力を感じてしまう懸念があるため、顧客との関係性に注意しておこなう必要があります。

ファックス調査

ファックス調査は、ファックスでアンケートを送り顧客に回答を送り返してもらう市場調査の方法です。
低コストでおこなうことができると同時に、広い範囲の顧客に対してアプローチすることができるところに強みがあります。

インターネット調査

インターネット調査は、インターネット上で顧客にアンケートへの回答をしてもらう市場調査の方法です。
企業がアンケートフォームを独自に開発するか、外注して作ってもらうかという2つのパターンがあります。インターネットが普及した現代においては、比較的回答率が高くなるところにこの調査方法の強みがあります。

顧客へのアンケートを作成できるツールについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

観察法

観察法
©Africa Studio – shutterstock

観察法は、質問法とは違い実際に顧客と接することはありません。顧客の動きを観察することによって、商品の売れ行きなどを観察するのが観察法です。

例えば、調査員として店員が店内に立って顧客を観察し、購入された商品や手に取られた商品、あるいは手に取られることのなかった商品を分析することで、具体的なマーケティング施策へとつなげていきます。「市場調査」としておこなったことがなくても、日常生活のなかで人間観察をおこなったことがある人はいるのではないでしょうか。

実験法

実験法
©smolaw – shutterstock

実験法は、異なる2つのデータを利用して顧客の反応をうかがう市場調査の方法です。
同じグループとして括った顧客に対して、異なったデータを投げかけた場合の反応を見てマーケティング施策に役立てます。
例えば、一定の顧客層に向けて異なるアンケートハガキを送付した時の返信率の違いを調べたりするのが実験法です。

統計データ調査法

統計データ調査法
©Chaosamran_Studio – shutterstock

統計データ調査法とは、政府の調査機関や民間団体が専門的に調査して得たデータをもとに、自社が求めているデータを導き出したり調査したりする市場調査の方法です。これは別の目的で集められたデータを活用するものであるため、自社で調査する必要がない点において、調査にかかる手間や費用がかからないという長所があります。

また、統計データ調査法を活用することで、さまざまな分野のありとあらゆるデータを得ることができます。市場調査をする上では欠かせない情報を得ることができるでしょう。

市場調査における2種類のデータ

データの種類
トルテオ編集部

市場調査を通じて得られるデータは、その調査方法によって性質が異なります。ここでは、データの種類に分けて市場調査の方法をご紹介します。

定量調査

定量調査とは、数値化することができるデータを集めるための調査方法です。顧客と商品の何らかの関係を数値で抽出し、その関係性を把握することが定量調査の目的です。定量調査の結果はグラフや図として表され、今後のマーケティング施策に活かされます。

定量調査の例として挙げられるのが、インターネット調査や郵送調査です。これらの調査方法によって、顧客の製品に対する意識を調べることができます。製品がどれくらい購入されているか、どの年齢層に購入されているかなど、詳しい値を知ることができるのが定量調査の特徴です。

定性調査

定性調査とは、定量調査だけではわからない顧客の気持ちや心情を知るためにおこなわれる市場調査のことを指します。
なぜその製品を買おうと思ったのか、気に入っている点はどこなのかといったことを調査するのが定性調査の目的です。定性調査をおこなうことによって、製品にさらなる改良・改善を加えることができるようになります。

定性調査の例として挙げられるのが、面接調査や観察法です。これらの調査方法によって、顧客が製品についてどのように感じているのかを聞き取ったり、汲み取ったりすることができます。定性調査を活用することで、売上増加に向けての取り組みや指針を決める施策を立てられます。

市場調査をおこなう際の5つの注意点

市場調査時の注意点
トルテオ編集部

市場調査は、むやみにおこなえばいいわけではありません。注意すべき点を把握しておかないと、結果として意味のないデータが集まったり、やり直しになって無駄なコストがかかってしまったりすることがあります。ここでは、市場調査をおこなう際に気を付けておきたいポイントを紹介します。

目的を明確にする

はじめに、そもそも何のために市場調査をするのかという目的を明確にしておく必要があります。
目的が曖昧なままに市場調査を始めてしまうと、何のデータを集めるべきかが明確にならないため、核心に触れない不必要なデータばかりが集まってしまうことがあります。何のために市場調査をおこない、その調査結果をどのように活かしたいのかを定めたうえで調査に臨むようにしましょう。

費用対効果を意識する

市場調査をおこなうためにはコストが発生します。
自社で市場調査をする場合でも、外部に業務を委託して市場調査をする場合でも、金銭的コストや時間的コストなどが発生することは避けられません。そのコストを支払ってでも進めるべき価値がある市場調査なのか、そのデータを使って何かに活かすことができるというイメージがきちんとできているのかなど、費用対効果を意識して市場調査を進めるべきです。
費用対効果を意識して市場調査をおこなうことで、市場調査を有効活用することができるでしょう。

調査方法をしっかりと設計する

市場調査をする際には、その調査方法をしっかり設計する必要があります。
構想が固まっていないまま調査を進めてしまうと、偏ったデータが集まってしまったり、知らず知らずのうちに答えを誘導するかのような質問になっていて客観性が失われてしまっていたりするなどといった事態が発生してしまいます。

市場調査は新規事業立案やマーケティング施策立案のファーストステップとなる根幹の部分です。
調査方法をしっかりと設計して忠実に実行することで、市場に求められる新規事業やマーケティング施策を打ち出していきましょう。

外部リソースもうまく活用する

すべて自社で市場調査をしようとするのではなく、適度に外部調査サービスや外部情報も活用して、効率よく市場調査をおこないましょう。
外部のリソースを活用すればその分コストはかかってしまいますが、無理にすべてを自社だけでおこなおうとすると、それだけ時間や人的コストがかかってしまいます。
外部調査サービスや外部情報を活用することでしか得られない情報も数多くあるので、自社のみの視点に留まらないためにも外部データを取り入れる価値は十分にあるでしょう。
費用対効果を意識しつつ、外部データや外部サービスも効率よく活用してみましょう。

仮説検証を意識する

市場調査を始める前に、どういった結果が出るかという仮説をあらかじめ立てておき、その仮説を検証するために市場調査をおこなうのが理想的です。そうすることで、より精度の高い市場調査を設計することが可能になるでしょう。
何も考えずに市場調査をしてしまうと、調査の結果をどう受け止めるべきなのかわからなくなってしまう可能性があります。調査の結果を次のマーケティング施策立案に活かすためにも、仮説を立てておいてそれを検証する形で市場調査をおこないましょう。

新規事業立ち上げのための市場調査の方法

新規事業 ミーティング
©Jirapong Manustrong – shutterstock

これまで、市場調査の方法やデータの種類、注意点について解説してきました。ここでは、新規事業を興すための市場調査でどのようなステップを踏んでいくべきか、解説します。

ステップ①:市場調査につかうフレームワークを決める

市場調査をおこなう前に、まずは市場調査につかうフレームワークを決めるところから始めましょう。
市場調査を始めるとき、大枠の道筋を立てずに一から計画を立てると時間がかかってしまううえに迷走してしまうこともあります。このような失敗を回避して効果的な施策を打ち出せるように、先人たちが残したフレームワークがあります。新規事業立案に辿り着くまでの大枠の道筋をフレームワークでつくり、そのフレームワークを埋めるための情報を集めるために市場調査をおこないましょう。

新規事業立案に役立つフレームワークについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

ステップ②:フレームワークを埋めるための調査方法を決める

ここでは、選択したフレームワークを埋めるための調査方法を決めていきます。調査方法は本記事の冒頭で紹介した4種類の調査方法のなかから選ぶと良いでしょう。
調査方法の選択を誤ってしまうと、非効率的な市場調査になってしまったり、真に欲しい情報が集まらなかったりといった問題が生じてきます。そのような問題が生じないよう、新規事業立案までの道筋をイメージし、そのために必要な情報を正確に手に入れることができる調査方法を選ぶようにしましょう。

ステップ③:調査日程と予算を決める

調査方法を決めたら、調査する日程と予算を決めていきます。
調査で集めるデータは多ければ多いほど良いと考えると、調査日程を極端に多くしてしまうことがあるかもしれません。しかし、市場調査をするには調査する人の人件費やその他の経費が多く費やされています。そのため、人件費や経費などのコストを多く割くことなく、必要な情報を必要な量集められるように調査日程を組んでおく必要があります。
市場調査に過剰なリソースを割きすぎないよう、調査日程と予算をこの段階で決めておきましょう。

ステップ④:市場調査を実行する

ここまでの準備をおこなったうえで、市場調査を実行していきます。
市場調査を実行するとき、自分だけでなく調査対象の顧客、調査メンバー、そのほかの関係者にも調査の目的と工程を共有しておく必要があります。
調査を始める前に調査の目的と工程をおこなうことで、集めたい情報との齟齬を少なくすることができ、顧客のニーズを捉えた新規事業立案につなげることができます。

おすすめ市場調査サービス3選

市場調査を自社のみでおこなわず、外部に委託する際にはそのクオリティやリサーチ機関の信頼度を重視したいという方も多いのではないでしょうか。ここでは、調査を委託するのにおすすめの市場調査サービスを3つご紹介します。

マクロミル

マクロミル
HPより

➤ 公式サイトでチェック

マクロミル社はインターネットリサーチを得意としている企業です。
低コストでありながら、依頼から最短24時間後に納品されるという素早い対応が多くのユーザーに好まれる理由の1つです。また、デジタルマーケティングリサーチにおいて、Web広告やWebサイト訪問者に対する行動のリサーチに重きを置いていることが大きな特徴であるといえます。

インテージリサーチ

インテージリサーチ
HPより

➤ 公式サイトでチェック

インテージリサーチは、インテージリサーチ社が提供する市場調査サービスであり、国内外問わず幅広く活動しています。定量調査、定性調査ともにバランスのとれた実績を誇っており、特に大型施設から小売店のようなショッピング施設の来場者調査や通行量調査に強みがあります。

楽天リサーチ

楽天インサイト
HPより

➤ 公式サイトでチェック

楽天インサイトは、楽天インサイト社が提供する市場調査サービスです。
この楽天インサイトはアンケートデータのみではなく、楽天グループ内外のログデータを使うことができるという特徴を持っています。そのため、幅広いモニターのWeb上での行動を把握することができる上に、楽天グループ内サービスの消費者や顧客への広告、販促もできます。

インターネットもうまく活用して、効率よく市場調査を!

市場調査は、新規事業やマーケティング施策を立案するうえで根幹を担う情報になります。
この市場調査の際には、インターネットを活用することで各省庁や研究機関のデータを手に入れることもできます。市場調査をおこなったうえで、そこから得られたデータをうまく活用し、顧客のニーズと捉えた新規事業立案につなげていきましょう。

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