インフルエンサーマーケティングとは?その効果や活用時の注意点、活用事例を紹介

近年、スマートフォンが普及し、SNSの利用が急激に高まってきました。それに伴い、SNSをきっかけに有名になるインフルエンサーという存在に注目が集まっています。このインフルエンサーを活用したマーケティング手法について紹介します。

インフルエンサーマーケティングとは?

インフルエンサーマーケティングとは?その効果や活用時の注意点、活用事例を紹介
©xmee – shutterstock

ここでは、インフルエンサーマーケティングで重要な役割をするインフルエンサーについて、そしてインフルエンサーマーケティングが注目されている理由について説明します。

そもそもインフルエンサーとは

インフルエンサーとは、社会的に大きな影響を与える人のことを指します。具体的には、特定層への影響力や発言力が高いタレントやSNSで人気を集める人、作家、クリエイター、経営者などの一定人数への影響力を持つ人はインフルエンサーといえるでしょう。
近年は、Instagramで注目される人はインスタグラマー、YouTubeで注目される人はYouTuber(ユーチューバー)などSNSごとにインフルエンサーの呼び名が変わる場合もあります。
インフルエンサーは自らの影響力を活用して情報発信することで収入を得ています。

インフルエンサーマーケティングとは

インフルエンサーマーケティングとは、インフルエンサーの影響力を利用して商品をプロモーションするマーケティング手法です。
インフルエンサーに実際に商品を使ってもらい、その様子や感想をSNSに投稿してもらったり、新商品の開発やイベントの企画をインフルエンサーと協力しておこなったりするなど、オンライン・オフライン問わずさまざまな活用方法あります。
そのなかでも、インフルエンサーマーケティングでは、企業が自社の商品紹介をインフルエンサーに依頼するという形式が多い傾向にあります。

なぜインフルエンサーマーケティングが注目されているのか

現在の消費者は、SNSの利用が日常化しています。何か調べごとをしたいときも、検索システムではなく、SNS内でタグから探す人も多いのではないでしょうか。
このような現代において、インフルエンサーマーケティングは日常のなかで自然にプロモーション活動ができ、有効的に消費者の購買意欲を刺激することが期待できる点から注目を集めています。

インフルエンサーマーケティングの3つのメリット

インフルエンサーマーケティングとは?その効果や活用時の注意点、活用事例を紹介
©William Potter – shutterstock

インフルエンサーマーケティングを取り入れると、どのような効果が得られるのでしょうか。
ここでは、3つの効果を紹介していきます。

メリット①:自然に購買意欲が刺激できる

商品を販売するときは、まず対象となるターゲット層を定めます。このターゲット層へ商品を効率よくアピールするために、インフルエンサーを起用します。SNSで活躍するインフルエンサーのフォロワーは、インフルエンサーに対して好意や親近感を持ってフォローしているため、インフルエンサーが関わった商品に興味を持ち、購買意欲を抱きやすい傾向があるからです。
この傾向を利用すると、インフルエンサーを支持している特定の層に響くプロモーションができるということです。

メリット②:拡散が期待できる

SNSには投稿をシェアする機能があり、簡単に投稿を拡散することができます。インフルエンサーの投稿を中心に、フォロワーからまたそのフォロワーに次々に拡散することができ、より多くの消費者に商品のアプローチができます。

メリット③:不快感なく広告を出せる

インターネットのサイトでは、いわゆるプッシュ型の広告がよく見受けられます。しかし消費者としては、自分が得たい情報の入手が邪魔されているようで不快に感じる人も多いのではないでしょうか。
一方でインフルエンサーマーケティングでは、従来よりも自然な広告活動ができるといわれています。また自らがフォローしているインフルエンサーのため、投稿内容が広告だとわかっていてもその商品に興味を持ってもらいやすい傾向があります。

インフルエンサーマーケティングによく活用されるSNS

インフルエンサーマーケティングとは?その効果や活用時の注意点、活用事例を紹介
©metamorworks – shutterstock

インフルエンサーマーケティングは、ほとんどの場合がSNSを利用しておこなわれます。有効的にインフルエンサーマーケティングを利用するためには、SNSごとの特徴を押さえて、プロモーション企画を考えることが大切です。
ここでは、インフルエンサーマーケティングでよく活用されるSNSを6つ紹介します。

YouTube(ユーチューブ)

YouTubeは動画コンテンツを投稿するSNSです。
Googleアカウントがあれば、誰でも世界中に動画を配信することができます。
視聴者は、動画に対して「良い」「悪い」で評価できたり、コメントを残したりできます。
国内では、近年、動画制作者のことをYouTuber(ユーチューバー)と呼び、人気YouTuberのチャンネル登録者数は2019年4月時点で780万人を超えています。したがって、YouTuberをインフルエンサーとして起用し、商品に関する動画を配信してもらうことでたくさんの消費者に商品を認知してもらうことができるのです。
また動画の中では、ほかのサイトに移動できるボタン機能もあり、商品の公式ページへの流入促進をスムーズにおこなうことができます。

Instagram(インスタグラム)

Instagramは、写真や動画をメインに投稿するSNSです。
ユーザーは投稿された画像に対して、「いいね」やコメントで反応ができます。
最近は、「インスタ映え」という言葉が流行し、Instagramを通して写真映えする商品やスポットが注目を集める傾向があります。
そしてInstagramで人気を集める投稿者のことは「インスタグラマー」と呼ばれます。
インスタグラマーをインフルエンサーマーケティングに起用して、実際に商品を使用している写真や、インスタ映えするスポットで撮影した写真を投稿することで、フォロワーに商品を認知させることができます。

Twitter(ツイッター)

Twitterは短い文章をメインに投稿するSNSです。
投稿は140文字(英数半角で280文字)が上限になっており、短い文章で分かりやすく伝えたい情報を載せる必要があります。
Twitterの投稿内容は、リアルタイム性が高いものが多く、今伝えたい情報と相性が良いことも特徴の1つです。投稿がリツイートされれば、多くの人へ拡散も期待できます。
またツイート内容の中にURLを入れれば、簡単に他のサイトへ移ることもできるので自社サイトへ誘導しやすいといえます。

Facebook(フェイスブック)

Facebookはテキストや画像、動画などあらゆるコンテンツを投稿することができるSNSです。画像や動画とテキストを合わせて投稿されることが多く、ビジネスパーソンが仕事のつながりを目的として活用している場合もあります。
アカウントは実名登録制のため、ユーザーは安心してサービスを利用できることもFacebookの大きな特徴です。
また企業や有名人がFacebookを利用してマーケティング活動をおこなう際は、FacebookページやFacebookグループを利用するケースが多いです。実名制で登録して管理する個人のページとは異なり、複数人でページやグループを運用することができるため、ここでインフルエンサーを利用して情報発言をおこない、ファンを集めています。

Snapchat(スナップチャット)

Snapchatとは、写真や動画を共有するアプリです。
投稿した写真や動画が閲覧から最大10秒で自動的に削除されるという機能はSnapchatの最大の特徴です。ユーザーの「保存されたり、残したりしたくないけど、周りにシェアしたい」という気持ちとマッチし、人気を集めています。
また投稿から24時間経つと削除されるストーリー機能や、撮影時に写真や動画が加工されるフィルター機能がを利用することもできます。フィルター機能に関しては、ジオフィルターというカスタム機能でオリジナルのフィルターを作って公開することもできます。
企業は自社アカウントにインフルエンサーを登場させ、Snapchatでしか見れない投稿をおこなったり、インフルエンサーに企業オリジナルのフィルターを使って撮影した動画や写真を投稿してもらうなどのマーケティング活動をおこなっています。

TikTok(ティックトック)

TikTokは、15秒のショートムービーを作成、共有できるSNSです。
TikTokで人気を集めるユーザーはTikToker(ティックトッカー)と呼ばれています。投稿内容は主に、音楽に合わせて踊ったり、口パクをしたりする動画です。動画の編集スキルがなくてもユニークな動画が手軽にできる点から注目を集めています。
TikTok内での人気をきっかけに、テレビやネットメディアに活動を広げているインフルエンサーも存在しています。

インフルエンサーマーケティングをおこなう際の注意

ここでは、インフルエンサーマーケティングを有効活用するためにいくつか押さえるべき注意点を紹介します。
せっかく導入したインフルエンサーマーケティングの効果が得られないだけではなく、炎上につながりかねないこともあるのでしっかり理解しておきましょう。

ターゲットに合ったインフルエンサーの選定

インフルエンサーマーケティングでは、商品のターゲット層に影響があるインフルエンサーを選ぶ必要があります。起用するインフルエンサー次第で商品や企業のブランディング効果や商品の売れ行きなどが大きく異なります。
また、商品が専門的なジャンルの場合、不特定多数の支持を集める従来の芸能人より、特定の層に人気があるインフルエンサーのほうがより効率的にターゲット層へ商品をアピールすることができます。

効果測定とKPIを明確にする

インフルエンサーマーケティングに関わらずですが、目的やKPIをしっかり定め、効果測定をおこなうことは必須です。
インフルエンサーマーケティングでは主にSNSを活用します。SNSごとにプロモーションへの活用方法は異なりますが、おおよそインプレッション数、エンゲージメント数、フォロワー数などが指標となります。また、オフラインでのプロモーションの場合、イベントへの参加人数、共同開発商品の販売数や売上金額などがKPIになることもあるでしょう。

消費者にステマだと思われないように気をつける

ステルスマーケティングとは、意図的に消費者に宣伝活動だとわからないように商品をプロモーションするマーケティング手法です。略してステマと呼ばれることもあります。
ステルスマーケティングが消費者に発覚すると、商品や企業の信頼性は落ちてしまう可能性もあります。
インフルエンサーが商品紹介やイベント活動をおこなう際は、プロモーションの一部であることを消費者がわかるようにしておくことが重要です。

インフルエンサーの個性を生かす

インフルエンサーマーケティングはあくまでも、インフルエンサーが主体でがおこなわれます。広告であっても、そのインフルエンサーの普段のイメージからは、かけ離れないようにしなければいけません。企業がプロモーション内容をがちがちに固めてしまうと、インフルエンサーのフォロワーたちに、「言わされているのかな」「インフルエンサー本人のイメージと違う」など違和感を与えてしまいます。
プロモーションする商品に対してインフルエンサー自身が誤解や拡大解釈をしないように、企業側には正しい情報を伝えることが求められます。
しかし、商品に対する意見や情報発信の方法、細かい表現についてはインフルエンサー自身に委ねるほうが良いでしょう。

インフルエンサーマーケティングの事例

ここでは、最近注目を集めたインフルエンサーマーケティングの事例を3つ紹介します。

事例①:タカラトミー「COZMO」

YouTuberの代表的存在であるHikakinをタカラトミー社がインフルエンサーとして起用しました。
動画の中では、COZMOという喜怒哀楽の感情や表情など約1,000パターンで表現するロボットを紹介しています。Hikakinが実際にCOZMOを使って楽しそうに遊んでおり、途中、商品に関する説明が入っています。
HikakinはYouTuberの中でもトップレベルのチャンネル登録者数を抱えており、多くの人に商品を認知させることができるでしょう。実際に上記の動画のコメント欄には、商品に好感を持ったコメントが多く寄せられています。

参考:AIロボットの知能がヒカキンを超えている!?【COZMO】|HikakinTV

事例②:レディスファッションECサイト「fifth(フィフス)」

インフルエンサーマーケティングとは?その効果や活用時の注意点、活用事例を紹介
HPより

レディスファッションECサイトfifthは、ファッション感度の高い女性をターゲットにした低価格のアパレル通販サイトです。
Instagramで、fifthのターゲット層をフォロワーとしているインスタグラマーに商品を着用してもらい、商品の露出とサイトの認知拡大をおこないました。合わせて、投稿文には、fifthの公式InstagramアカウントのURLが載っており、公式アカウントへの流入を促しました。
公式アカウントでは商品の置き撮り写真や着用動画が投稿されており、Instagramで取り上げた商品は実際の購買につながりやすい傾向もあるようです。
また人気インスタグラマーとのコラボ商品を展開し、話題を集めました。
結果、fifthの公式Instagramは60万人、サイトの会員数は100万人を突破しました。Instagramを活用して、商品購入までの導線を作り出すことに成功したといえます。

事例③:Starbucks Coffee(スターバックスコーヒー)

インフルエンサーマーケティングとは?その効果や活用時の注意点、活用事例を紹介
HPより

期間限定の商品が出るたびにSNSで話題になるスターバックスコーヒー。「#スタバ」や「#プリンアラモードフラペチーノ」のようなハッシュタグ付けをよく見かけるのではないでしょうか。
スターバックスコーヒーの場合、スターバックスコーヒー公式アカウントで情報発信をしていますが、一方で消費者が上記のようなハッシュタグを使ってたくさんの投稿をしています。したがって、消費者が無意識のうちにインフルエンサーとなって、スターバックスコーヒーの情報をどんどん拡散している状況が生まれています。

インフルエンサーの起用方法

インフルエンサーの起用に関しては、さまざまな支援サービスがあります。
自社の目的やスキルに合ったサービスを選びましょう。

ディレクション型のサービス

ディレクション型のインフルエンサーマーケティング支援サービスでは、インフルエンサーの選定からプロモーション企画、運用まですべてをおこないます。インフルエンサーマーケティングを導入したことがない企業や、知識が少ない企業におすすめです。

サービス①:Lollypop(ロリポップ)

インフルエンサーマーケティングとは?その効果や活用時の注意点、活用事例を紹介
HPより

➤ 公式サイトでチェック

  • 女性のインスタグラマーに特化
  • ファッション、ビューティ、ライフスタイルのカテゴリに影響力があるインスタグラマーが多い
  • 所属しているインスタグラマーには定期的に動画の撮影技術やセンス向上のためにセミナーを開催

サービス②:UUUM(ウーム)

インフルエンサーマーケティングとは?その効果や活用時の注意点、活用事例を紹介
HPより

➤ 公式サイトでチェック

  • YouTubeによるプロモーションに特化
  • 圧倒的に人気があるYouTuberが多く所属している
  • プロモーションの方法はYouTuberによる商品レビューだけではなく、店舗訪問やイベント開催などもおこなっている

サービス③:CROSSRING(クロスリング)

インフルエンサーマーケティングとは?その効果や活用時の注意点、活用事例を紹介
HPより

➤ 公式サイトでチェック

  • インスタグラマー、YouTuber、TikTokerなどSNS問わず、人気のインフルエンサーが所属している
  • 自社開発のインフルエンサーDMPに蓄積されたデータからAI技術を用いて、商品と相性の良いインフルエンサーを選定できる
  • インフルエンサーを起用したPR投稿から効果測定をおこない、ターゲットを絞り、SNS広告の活用できる

プラットフォーム型のサービス

プラットフォーム型のインフルエンサーマーケティング支援サービスでは、インフルエンサーに対するアサインやマネジメントなどをおこなっています。インフルエンサーの選定やディレクションなどは企業側でおこないます。そのため、ディレクション型よりもコストが抑えられます。インフルエンサーマーケティングの知識が豊富な企業におすすめです。

サービス①:SPRIT(スピリット)

インフルエンサーマーケティングとは?その効果や活用時の注意点、活用事例を紹介
HPより

➤ 公式サイトでチェック

  • 商品に対して公募形式でインフルエンサーを集めている
  • 初回登録費・月額固定費・見積もりは無料
  • 所属しているインフルエンサーはプロモーション終了後、企業側から評価されるため、その評価を見ながらインフルエンサーを選べる

サービス②:door(ドア)

インフルエンサーマーケティングとは?その効果や活用時の注意点、活用事例を紹介
HPより

➤ 公式サイトでチェック

  • door内で使えるお金(デポジット)を使ってインフルエンサーにポストの依頼をする
  • オファーは10,000円からスタートでき、デポジット購入時に手数料として20~30%かかる
  • 入金後、即日オファー可能

サービス③:expaus(エクスポーズ)

インフルエンサーマーケティングとは?その効果や活用時の注意点、活用事例を紹介
HPより

➤ 公式サイトでチェック

  • 仲介手数料が無料
  • 国、年齢、興味などのフィルターを用いて、expausに所属するインフルエンサーの検索が可能
  • 担当者とインフルエンサーが直接チャットで連絡がとれる

インフルエンサーマーケティングでバズる商品を

インフルエンサーマーケティングとは?その効果や活用時の注意点、活用事例を紹介
©13_Phunkod – shutterstock

インフルエンサーマーケティングは、インフルエンサーを起用することで特定のターゲット層に信頼性の高い広告を打ち出すことができます。そして運用次第で、自社サービスの認知度や新たな顧客の獲得、さらには売上向上につながったりと、さまざまな効果が期待できます。
上記で紹介したような注意ポイントをしっかりおさえたうえで、インフルエンサーマーケティングの活用を検討してみてはいかがでしょうか。

公式Facebookページでもチェック最新記事をお届けします