動画マーケティングとは|活用目的やメリット、最新の活用事例など

動画広告というと、以前はテレビCMが主流でした。しかし、近年では通信環境の変化を受けて、インターネットを利用した動画広告に注目が集まっています。
この記事では、近年注目されている動画マーケティングについて紹介していきます。自社のマーケティング活動の参考にしてみてください。

更新日:2020.2.26

動画マーケティングとは?

動画マーケティングは近年、注目を集めています。
ここでは、動画マーケティングに関する基本情報と動画マーケティングが注目されている背景について紹介します。

動画マーケティングとは何か?

動画マーケティングとは、映像コンテンツを用いて、商品やサービス、企業のマーケティングをおこなう手法のことです。動画を流す場所は、テレビCMや街中のデジタルサイネージ、インターネット上などさまざまでマーケティングの目的ごとに異なります。

動画マーケティングが注目されている背景

以前から動画マーケティングは存在していましたが、近年ますます注目が集まっています。
その背景として、スマートフォンの急速な普及が挙げられます。総務省の「平成30年版 情報通信白書」によると、国民のスマートフォンの個人保有率は2013年から2017年の間に全体で10%以上増加しているという結果が出ています。このことから、スマートフォンやタブレットなどデバイスが普及したことで多くの人がインターネット上で動画を見る機会が身近になったと考えられます。
またYouTubeやInstagramなど、動画配信プラットフォームの多様化も動画マーケティングが注目されている背景として挙げられます。SNSによる動画の拡散力が強くなり、動画広告の効果にますます注目が集まったと考えられるでしょう。

動画マーケティングの目的

©ProStockStudio – shutterstock

日常のさまざまなところで動画マーケティングがおこなわれていますが、具体的にはどのような狙いがあるのでしょうか?
ここでは、3つに分けて紹介していきます。

自社サービスの周知・イメージアップ

自社サービスで利益を上げるためには、まずはその存在を顧客に知ってもらうことが大切です。顧客の興味を惹くようなシーンやタレントの起用、サービスのできた背景を示すなどといった内容の動画を発信することで、認知度の向上やイメージアップにつなげることができます。

自社サービスの売上アップ

動画マーケティングは、自社サービスの販促を目的に制作される場合もあります。
例えば、商品の具体的な使い方を紹介する動画を店頭で流すことで顧客の購買意欲を高め、試してみたいという気持ちにさせることができるでしょう。

自社のブランディング

自社のサービスをアピールするのではなく、企業の理念や伝えたいことを発信するために動画マーケティングをおこなうケースもあります。そういった情報を発信することで、企業自体のファンになってもらい、リリースするサービスに対して信頼感や安心感を持ってもらうという狙いがあります。

動画マーケティングのメリット

動画マーケティングとは?メリットや効果測定の方法、3つの成功事例を紹介
©turbodesign – shutterstock

ここまで動画マーケティングについて紹介しましたが、動画マーケティングを導入することでどのようなメリットがあるのでしょうか。メリットとして以下の3つが挙げられます。

メリット①:豊富な情報を伝えれる

動画は短い時間でもたくさんの情報量を伝えれるメリットがあります。つまり、ポスターや文字だけの広告など、写真や文字のみでは伝えきれなかったニュアンスをイメージで伝えることができるのです。そのため、消費者の印象や記憶に残りやすく、豊富な情報を効果的にアピールすることができます。

メリット②:SEO評価が期待できる

SEO(Search Engine Optimization)とは、検索エンジン最適化を意味しています。検索エンジンの運営側はユーザーにとってより有益な情報が検索ワードの結果の上位に表示されるようにコンテンツを評価しています。
つまり、企業はユーザーが求めている情報にマッチした内容のコンテンツを制作すれば、SEO評価を上げることができ、検索結果で上位に表示させることができるということです。この評価は動画コンテンツも対象になります。
検索結果で上位に表示されれば、多くの人の目に触れる機会を増やすことができます。そして多くの消費者は何かサービスを必要としたときに検索行動をおこなうため、購買意欲の高い集客が期待できると考えられます。

メリット③:拡散が期待できる

スマートフォンやタブレットなどの普及に伴い、SNSの利用が急速に拡大しました。
動画の閲覧者に良いと思われたコンテンツは、Facebookのシェア機能やTwitterのリツイート機能などですぐに拡散され、一気に広がります。企業はSNSの拡散力を利用することで、非常に高い宣伝効果が期待できるでしょう。

動画マーケティングのデメリット

動画マーケティングとは?メリットや効果測定の方法、3つの成功事例を紹介
©Josep Suria – shutterstock

続いて、動画マーケティングのデメリットについて紹介します。
動画マーケティングの導入を検討している方は前もって押さえておきましょう。

デメリット①:制作に手間やコストがかかる

動画コンテンツの制作には、尺の長さやフレームレート、ロケーション、ナレーションの有無などさまざまな構成要素を検討しなければなりません。このような複雑な要素からなる動画制作には、多くの工数がかかります。したがって、社内で動画制作における知見のある人がいない場合、一から動画を作るのは大変な作業になります。
また動画制作を外部に委託するということも可能ですが、その場合は制作費だけでなく制作会社とのコミュニケーションコストなども発生することになります。

デメリット②:視聴環境に左右される

動画は、視覚と聴覚の両方で情報を伝えます。
そのため、電車の中や図書館など動画を見ていても音を出せない環境や、イヤホンのみで音声を聴いている状態の場合、本来伝えたい内容が相手に伝わらない可能性があります。
また、動画は時間軸のコントロールができないため、見ている人の状況に合わせて動画の再生時間を短くしたり、停止させたりすることはできません。見ている人が他事を考えているときも動画は流れ続けてしまうため、動画の効果は視聴環境によって大きく左右されます。
そのため、見ている人には動画の再生時間分を確保させることが必要です。

動画マーケティングのポイント

動画マーケティングを活用する際は、「誰に」「何を」「どこで」を意識することが大切です。
したがって、まず目的とターゲットを明確にします。動画コンテンツを制作する目的は、商品やサービス、企業名を広く認知してもらう、商品の特徴を理解してもらう、購入を決めてもらう、など企業によってさまざまです。
目的が決まったあとは、目的に沿った内容の動画コンテンツを作成します。
そして制作した動画をどこで流すかを選定します。動画を流す場所はテレビやSNS、デジタルサイネージなど多くありますが、特性がさまざまあるため最適な配信場所を考えておく必要があります。

動画マーケティングの効果測定

動画マーケティングにの効果測定をおこなうために指標となるKPIを決める必要があります。KPIには、以下の指標が挙げられます。

  • 動画再生数
  • クリック再生数
  • 視聴維持率
  • エンゲージメント率
  • コンバージョン率

ここで指しているエンゲージメント率やコンバージョン率は動画マーケティングの目的によって異なります。たとえば、YouTubeでの動画マーケティングであれば、エンゲージメント率は「高評価」や「低評価」の数、動画へのコメント数になります。また、Twitterでの動画マーケティングであれば、コンバージョン率はプロモーションサイトへの遷移数やキャンペーン参加数などになります。
したがって、マーケティングの構造を理解し、適切な場所に適切な動画を配置して適切なKPIを立てることが重要です。

【最新】動画マーケティングの成功事例

動画マーケティングは多くの企業で取り入れられています。しかし、ただ単に動画を流すだけではなく、マーケティング視点で動画を活用することが重要です。
ここでは最近、特に話題になった企業の動画マーケティング事例を3つ紹介します。

ハズキルーペ/Hazuki Company社

ハズキルーペ
HPより

Hazuki Company社のメガネ型拡大鏡ハズキルーペのCMは、豪華な出演者が商品名を連呼したり、良さをはっきり伝えたりするなど、よくあるイメージ訴求型ではないCMが視聴者にインパクトを与えました。また、同社オーナーの松村氏自らがキャスティング、監督、企画、脚本などCM制作に関わるすべての指揮をとったことでも有名です。
2015年から徐々に同社のCMは注目を集め、2018年2月に平昌冬季五輪の中継番組のスポンサーとしてCMが放送されると、取り扱い店舗が1カ月に3,000店のペースで増えていき、売上の向上に寄与しました。その後のシリーズも視聴者の好感度が高いCMとして注目を集めています。

参考:【ハズキルーペ 公式CM】クラブ 編|公式チャンネルハズキルーペ

ケンタッキーフライドチキン/日本ケンタッキー・フライド・チキン社

ケンタッキーフライドチキン
HPより

クリスマスのチキンでお馴染みの日本ケンタッキー・フライド・チキン社は、2019年4~9月期連結決算で、前年同期比で売上高が8%増加、営業利益が約5倍となり、V字回復を成し遂げました。
その要因として同社は、500円のワンコインランチが好調だったのと同時に放送しているCMの効果を挙げています。「今日ケンタッキーにしない?」のキャッチフレーズとともに商品をおいしそうに食べるシーンが、従来のクリスマスシーズンにケンタッキーを利用するイメージを払拭し、日常的な店舗への来店を後押ししています。

参考:ブラックホットチキン『聞き耳』」篇|日本ケンタッキー・フライド・チキン社

YouTuber(VTuber)根羽清ココロ(ねばせいこころ)|ロート製薬

動画マーケティングとは?メリットや効果測定の方法、3つの成功事例を紹介
HPより

ロート製薬社では、2018年6月10日(ロートの日)に根羽清ココロ(ねばせいこころ)という企業公式のバーチャルYouTuber(VTuber)がデビューしました。
彼女は、大学時代からYouTuberの活動をしており、ロート製薬社に入社後、会社から「ロート製薬社公式のYouTuberにならないか?」という誘いがきっかけでデビューすることになりました。ほかにも年齢や家族構成、趣味など本人情報は細かく設定されています。
このような企業オリジナルのVTuberを活用することは、ブランディングや広報を目的としていることが多いです。企業オリジナルの開発のため、発言や活動に制限がないことが特徴です。またバーチャルな世界のため、生身の人間がおこなえないことや実際はコストがかかることなどもVTuberなら実現させやすいです。したがって、柔軟性や汎用性に優れているといえるでしょう。

参考:【自己紹介】ネバセイココロ っていいます!#00|Cocoro Ch by ロート製薬

適切な動画マーケティングの運用をして効果を得よう

インターネットが以前より身近になったことで、動画マーケティングの手法も少しずつ変わってきています。
動画の作成には手間やコストはかかりますが、適切な運用をおこなえば成功事例で紹介したような反響を呼び、大きな宣伝効果が期待できます。
この機会に動画マーケティングの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

また、マーケティング活動に関する効果測定にはマーケティングオートメーションの活用がおすすめです。詳しくは下記をご覧ください。

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